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【ヒカ碁:伊角お礼SS】
珍しく、携帯を閉じては開いてを繰り返して、5分。帰り道の電車で隣に座ってる和谷に声をかけられた。
「何してんだよ、伊角さん。」
「こんな時間に会いたいなんて言ったら迷惑だよな。」
時間は22時。今日は無性に彼女に会いたくて仕方がなかった。が、いくら交際してようがこの時間に急には失礼すぎるだろうと踏みとどまっている。
抜けていた誰、という主語を聞く事なく、和谷は笑みを浮かべながら答えてくれた。
「たまにはいいんじゃねーの。囲碁以外の伊角さん、思いきりってヤツが足りないから。」
「……そうだな。」
苦笑しながら、答えて携帯を開いた。和谷に背中を押されて彼女にメールを打つ決心がついた。
そして、間も無くして彼女からの返信でこんな時間だし家に泊まっていいよと言われ、その言葉に甘えることにした。
和谷と別れた後、彼女の家に着いて俺は開口一番に謝った。
「急にごめん。」
「ううん。むしろ嬉しかった。」
彼女の言葉に疑問が浮かぶ。
迷惑をかけるとばかり思ってたのにどうやらそれは見当違いだったらしい。
「伊角君にとって遠慮しなくてもいい関係になれたんだなって、実感できたから嬉しかったの。」
そう言って顔を綻ばせる彼女が今、とてつもなく愛しくてしょうがない。靴を脱ぐ時間すら惜しくて、その場で彼女を自分の腕の中に引き寄せた。
珍しく、携帯を閉じては開いてを繰り返して、5分。帰り道の電車で隣に座ってる和谷に声をかけられた。
「何してんだよ、伊角さん。」
「こんな時間に会いたいなんて言ったら迷惑だよな。」
時間は22時。今日は無性に彼女に会いたくて仕方がなかった。が、いくら交際してようがこの時間に急には失礼すぎるだろうと踏みとどまっている。
抜けていた誰、という主語を聞く事なく、和谷は笑みを浮かべながら答えてくれた。
「たまにはいいんじゃねーの。囲碁以外の伊角さん、思いきりってヤツが足りないから。」
「……そうだな。」
苦笑しながら、答えて携帯を開いた。和谷に背中を押されて彼女にメールを打つ決心がついた。
そして、間も無くして彼女からの返信でこんな時間だし家に泊まっていいよと言われ、その言葉に甘えることにした。
和谷と別れた後、彼女の家に着いて俺は開口一番に謝った。
「急にごめん。」
「ううん。むしろ嬉しかった。」
彼女の言葉に疑問が浮かぶ。
迷惑をかけるとばかり思ってたのにどうやらそれは見当違いだったらしい。
「伊角君にとって遠慮しなくてもいい関係になれたんだなって、実感できたから嬉しかったの。」
そう言って顔を綻ばせる彼女が今、とてつもなく愛しくてしょうがない。靴を脱ぐ時間すら惜しくて、その場で彼女を自分の腕の中に引き寄せた。