和谷夢短編集
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◇ある日の昼下がり◇
30分ほど前から全く物音が聞こえなくなったと思って、碁石を持つ手を止め、ベランダから日差し差し込むリビングへ行くと、太陽の光をしっかり浴びた布団の暖かさに眠気を誘われたのか、畳みきる前に眠っていた。
「干したての布団は反則だよな〜」
ソファーにかかっていた、タオルケットをかけてやる。
まぁ、最も反則なのはこのどこかあどけなさが残る寝顔。
何回か見ているはずなのに、こうも規則正しく静かに寝息を立てているのを改めて、自分も横に寝転がって真近でみると新鮮。起きてる時はとにかく賑やかで元気なヤツだから尚更。
外に出て働いてくれて、残業で遅くなっても家事は手伝ってくれるし、休日も家のことをやってくれる。いつも俺の碁の勉強を最優先に考え動いてくれているのを見ていると、気持ちよさそうに寝ているのを起こして妨害する権利は俺には無い。
むしろ起きたら今日こそ晩飯どこ連れてってやろう、晩飯の前にどっか楽しめそうなところに連れて行けないかと考え始めたところで、目蓋が重くなってしまった。
目を擦りながら起き上がった時にはリビングの壁時計は短い針が6に差し掛かり長い針は10で17:50。
「げっ」
ちょっとの昼寝のつもりが数時間も寝ていた。
俺の濁った声に彼女もちょうど起き上がる。
「わっ!ごめん、すぐ畳んで晩ご飯の準備するね!」
「待った、今日は外にしよーぜ。」
「えっ、外!?じゃあ準備するから待ってて!」
女の準備とは即ち化粧のこと差す、といつしか森下師匠に言われたのを思い出す。
「いい、いい!お前化粧してもしなくても大して変わんねーから!」
そう言うと彼女の眉が一瞬釣り上がるも、反論の余地を与えることなく空かさず言う。
「とにかくあったかい格好、家の鍵、携帯を持ってけばそれでいいからさ、ほら行った行った!」
洗濯物やらなんやらは後で俺がすれば良いことで、今までのと比例にならないけど今日くらいは、彼女優先で動くことしか頭にない。
そして10分も経たない内に身支度を済ませ、手を引き、日曜の夜の街に繰り出した。
30分ほど前から全く物音が聞こえなくなったと思って、碁石を持つ手を止め、ベランダから日差し差し込むリビングへ行くと、太陽の光をしっかり浴びた布団の暖かさに眠気を誘われたのか、畳みきる前に眠っていた。
「干したての布団は反則だよな〜」
ソファーにかかっていた、タオルケットをかけてやる。
まぁ、最も反則なのはこのどこかあどけなさが残る寝顔。
何回か見ているはずなのに、こうも規則正しく静かに寝息を立てているのを改めて、自分も横に寝転がって真近でみると新鮮。起きてる時はとにかく賑やかで元気なヤツだから尚更。
外に出て働いてくれて、残業で遅くなっても家事は手伝ってくれるし、休日も家のことをやってくれる。いつも俺の碁の勉強を最優先に考え動いてくれているのを見ていると、気持ちよさそうに寝ているのを起こして妨害する権利は俺には無い。
むしろ起きたら今日こそ晩飯どこ連れてってやろう、晩飯の前にどっか楽しめそうなところに連れて行けないかと考え始めたところで、目蓋が重くなってしまった。
目を擦りながら起き上がった時にはリビングの壁時計は短い針が6に差し掛かり長い針は10で17:50。
「げっ」
ちょっとの昼寝のつもりが数時間も寝ていた。
俺の濁った声に彼女もちょうど起き上がる。
「わっ!ごめん、すぐ畳んで晩ご飯の準備するね!」
「待った、今日は外にしよーぜ。」
「えっ、外!?じゃあ準備するから待ってて!」
女の準備とは即ち化粧のこと差す、といつしか森下師匠に言われたのを思い出す。
「いい、いい!お前化粧してもしなくても大して変わんねーから!」
そう言うと彼女の眉が一瞬釣り上がるも、反論の余地を与えることなく空かさず言う。
「とにかくあったかい格好、家の鍵、携帯を持ってけばそれでいいからさ、ほら行った行った!」
洗濯物やらなんやらは後で俺がすれば良いことで、今までのと比例にならないけど今日くらいは、彼女優先で動くことしか頭にない。
そして10分も経たない内に身支度を済ませ、手を引き、日曜の夜の街に繰り出した。