和谷夢短編集
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◇インフルエンザ◇
「おい」
インターホンも鳴らさずに両手を買い物袋で塞いで来たのが彼らしい。
「……なんで来ちゃうかなー、和谷。」
インフルかかったと聞いて絶対来ると思った彼には知らせないで置いたのに、伊角さんに教えてしまって口止めをしたその努力(と言えるほどでもない)も無駄だったみたい。
「起きあがんなくていいから、その面貸せ」
「ちょ、何すんの。重い」
和谷が寝てる私の上に馬乗りになり前髪をかき上げた瞬間、彼の顔が近づき額に柔らかい感触。
「俺だけ言うの省いた仕返し」
自分からしといて恥ずかしくなったのかそっぽ向いて言う。
私のところから離れると腕まくりをしながら何事もなかったかのように「うどんなら食える?」
と、一言。
「……和谷料理出来んの?」
「1人暮らし5年目を舐めんな」
自分自身もなんとか、平静を保って会話をする。
そして台所に置かれた大きなスーパー袋2つを見る限り、彼は何と言おうと帰る気がないみたいだ。
「おい」
インターホンも鳴らさずに両手を買い物袋で塞いで来たのが彼らしい。
「……なんで来ちゃうかなー、和谷。」
インフルかかったと聞いて絶対来ると思った彼には知らせないで置いたのに、伊角さんに教えてしまって口止めをしたその努力(と言えるほどでもない)も無駄だったみたい。
「起きあがんなくていいから、その面貸せ」
「ちょ、何すんの。重い」
和谷が寝てる私の上に馬乗りになり前髪をかき上げた瞬間、彼の顔が近づき額に柔らかい感触。
「俺だけ言うの省いた仕返し」
自分からしといて恥ずかしくなったのかそっぽ向いて言う。
私のところから離れると腕まくりをしながら何事もなかったかのように「うどんなら食える?」
と、一言。
「……和谷料理出来んの?」
「1人暮らし5年目を舐めんな」
自分自身もなんとか、平静を保って会話をする。
そして台所に置かれた大きなスーパー袋2つを見る限り、彼は何と言おうと帰る気がないみたいだ。