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ヒカルの碁BL、NLごちゃまぜ

◇そう、これは王道な風邪ネタ【スミワヤ】◇

気温が上がったり下がったりを繰り返しているここ最近。
一人暮らしの和谷が熱を出したと聞いて、薬、熱冷ましシートとか飲み物や食べれそうな物を買ってアパートに来た。

「和谷、入るぞ」

不用心に鍵もかけていないドアは簡単に開く。

「伊角さん?」
「こら、鍵はちゃんとかけとかなきゃダメだろ」
「あぁ、ごめん」

熱のせいか、そう少し弱気に出られてしまうと、病人に開口一番にこんなこと言うのは悪かったなと反省。

「あ、いや怒ったわけじゃないんだけど……。その……」
「あははっ。別に落ち込んでねーって。」

言葉詰まってるところを和谷に救われる。

「ごめん。……熱は何度?」
「体温計無いんだよな。伊角さん測ってよ」

そう言って笑いながら上半身を起こし、自分の前髪をかきあげて額を指差す。

「……俺、今手が冷たいから分かんないな」

和谷の額に手を添えるとムスッとされる。

「ちげーよ、伊角さん。普通、熱測るって言ったらデコくっつけんだろ。」
「バッ……できるか!」

恥ずかしくなってそっぽ向く。
すると和谷もふて腐れて布団に寝転がる。

「ちぇっ、弱ってる俺色々とチャンスなのに」
「寝るのがいちばんの薬だ」
「って」

熱冷ましシートを和谷の額に貼り付け、水と薬も用意して飲ませる。

「俺、まだ居るからなんかあったら言えよ。」
「ありがとう。……でも、移しちゃうといけねーから伊角さん帰んなよ」
「特に予定も無いし居るよ」
「そっか」

そこから、和谷が眠りにつくのはそう時間がかからなかった。
眠りが深くなった頃、寝顔を見て思う。

さっき和谷は弱ってるのがチャンスと言っていたが俺にとってはむしろ眠っている今がチャンスと思える。

「いいよ、俺に移して風邪が治るんなら」

そう呟き、頬に口づけを。
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