その他ヒカ碁キャラ夢短編
◇口実に使って【冴木光ニ】◇
「ごめんなさい。」
偶然見てしまった幼馴染の告白現場。
と、言っても幼馴染みが告白されてた方なんだけど。
お相手がそれがまた結構整ったお顔で。
「あーあ、お前もったいないな〜。」
「うん、結構なイケメンだったよね」
1人その場に取り残された幼馴染に声をかける。
小学5年生の頃から高校生になったコイツのモテ期は未だに続いていて、2,3年に1回あるかないかくらいなのに高確率で出会す俺は何か持ってんじゃないかとつくづく思う。
「しかも自覚済みって。」
「どう答えるかなんて人の自由でしょ。これで相手に態度変えられたりされたらソイツの末代まで1人残らず呪ってやるわ」
「おーこわ。やっぱお前と恋愛成就しなくて正解だったよ、アイツ」
「だよね」
「ははっ、自分で言うなよ。……。」
いつもならこうして冗談言って笑い飛ばしたら、別の話に切り替えるのに今日は、歴代の中ではレベルが高かったからかさすがに危機感を覚えた、俺は─────
「あの、さ。……今後またそういうことあったら断る口実に俺のこと使っていいから。いちいち断るのも、そろそろ疲れただろ?」
────どうかまだ誰のものにもなりませんように。
その本心を仄めかすかのように、気づいたら彼女にそう言っていた。
「ごめんなさい。」
偶然見てしまった幼馴染の告白現場。
と、言っても幼馴染みが告白されてた方なんだけど。
お相手がそれがまた結構整ったお顔で。
「あーあ、お前もったいないな〜。」
「うん、結構なイケメンだったよね」
1人その場に取り残された幼馴染に声をかける。
小学5年生の頃から高校生になったコイツのモテ期は未だに続いていて、2,3年に1回あるかないかくらいなのに高確率で出会す俺は何か持ってんじゃないかとつくづく思う。
「しかも自覚済みって。」
「どう答えるかなんて人の自由でしょ。これで相手に態度変えられたりされたらソイツの末代まで1人残らず呪ってやるわ」
「おーこわ。やっぱお前と恋愛成就しなくて正解だったよ、アイツ」
「だよね」
「ははっ、自分で言うなよ。……。」
いつもならこうして冗談言って笑い飛ばしたら、別の話に切り替えるのに今日は、歴代の中ではレベルが高かったからかさすがに危機感を覚えた、俺は─────
「あの、さ。……今後またそういうことあったら断る口実に俺のこと使っていいから。いちいち断るのも、そろそろ疲れただろ?」
────どうかまだ誰のものにもなりませんように。
その本心を仄めかすかのように、気づいたら彼女にそう言っていた。