その他ヒカ碁キャラ夢短編
◇奥手な彼と思ってた【筒井公宏】◇
「──はい。」
筒井くんが私に肉まん半分を差し出したのは、私が最初の一口で中身に届くほどピザまんを齧った時だった。
筒井くんは、両手に肉まんを持ちながら、私が呑み込んで喋れるまで待ってくれた。食べながらでも受け取れないことは無い。でも、まさか肉まんを半分に割って筒井くんがくれると思わなかったから、しっかりお礼を言ってから受け取りたい。
それにピザまんを半分に割っておあいこにしたいけど、人が口つけたのなんか嫌だよね。というか、はなから一人でピザまんを完食しようとしてた私に筒井くんは引いたんじゃないだろうか。
流れる沈黙の中、1人混乱していると筒井くんが寄ってきて、私が口つけたところを更に筒井くんが齧り付いた。
「うん、美味しい。」
恥じることも無く、堂々と行動に起こした筒井くんを私は凝視する。
「肉まん、いい具合に冷えてそろそろ食べ頃かも。はい。」
「あ、ありがとう。」
私の視線に気づいて、肉まんを笑顔で差し出してくれた。
付き合ってるんだから、間接キスくらい当然でしょ。と言わんばかりの毅然とした態度の筒井君に、私は嬉々とする。
どうやら私は、奥手だとばかり思ってた筒井くんを見誤ってたらしい。
「──はい。」
筒井くんが私に肉まん半分を差し出したのは、私が最初の一口で中身に届くほどピザまんを齧った時だった。
筒井くんは、両手に肉まんを持ちながら、私が呑み込んで喋れるまで待ってくれた。食べながらでも受け取れないことは無い。でも、まさか肉まんを半分に割って筒井くんがくれると思わなかったから、しっかりお礼を言ってから受け取りたい。
それにピザまんを半分に割っておあいこにしたいけど、人が口つけたのなんか嫌だよね。というか、はなから一人でピザまんを完食しようとしてた私に筒井くんは引いたんじゃないだろうか。
流れる沈黙の中、1人混乱していると筒井くんが寄ってきて、私が口つけたところを更に筒井くんが齧り付いた。
「うん、美味しい。」
恥じることも無く、堂々と行動に起こした筒井くんを私は凝視する。
「肉まん、いい具合に冷えてそろそろ食べ頃かも。はい。」
「あ、ありがとう。」
私の視線に気づいて、肉まんを笑顔で差し出してくれた。
付き合ってるんだから、間接キスくらい当然でしょ。と言わんばかりの毅然とした態度の筒井君に、私は嬉々とする。
どうやら私は、奥手だとばかり思ってた筒井くんを見誤ってたらしい。