映画館(2話完結)
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◇映画館(前編)◇
付き合いで流行りの映画を見に来た。
部屋が暗くなり予告が始まってストーリーも中盤に差し掛かった。何も考えずに座席の手すりに手を置く。すると、置いたところに手の甲と指が重なったのが分かった。
当然意識はこの手に持っていかれ、映画どころでは無い。
今すぐ離すかとりあえず、このまま素知らぬ態度を貫くか。
エンドロールも終わって全体が明るくなり始めた頃、言われる前に即座に手を離した。
向こうから言われない限り、こっちも何も言わないことにした。
「いやー、あのどんでん返し良かったね。見て良かった!」
映画館の出口に向かって歩きながら感想を聞く。
内容を把握できていないから、話しを振られても生返事。
「和谷、さては寝てたな?」
「……寝てた。」
「もったいないな、1800円!」
「だから映画館で映画見れねーんだよ、俺は!」
あんなの、集中できるわけねーだろ。
付き合いで流行りの映画を見に来た。
部屋が暗くなり予告が始まってストーリーも中盤に差し掛かった。何も考えずに座席の手すりに手を置く。すると、置いたところに手の甲と指が重なったのが分かった。
当然意識はこの手に持っていかれ、映画どころでは無い。
今すぐ離すかとりあえず、このまま素知らぬ態度を貫くか。
エンドロールも終わって全体が明るくなり始めた頃、言われる前に即座に手を離した。
向こうから言われない限り、こっちも何も言わないことにした。
「いやー、あのどんでん返し良かったね。見て良かった!」
映画館の出口に向かって歩きながら感想を聞く。
内容を把握できていないから、話しを振られても生返事。
「和谷、さては寝てたな?」
「……寝てた。」
「もったいないな、1800円!」
「だから映画館で映画見れねーんだよ、俺は!」
あんなの、集中できるわけねーだろ。