健全な判断(2話完結)
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◇健全な判断(前編)◇
とある日の土曜日の夕方。ちょうどイベントも終わって、流れで飲みに行くかなんて話ながらみんなで会場を片付けているとスーツの胸ポケットに入れていた携帯の振動。
片付けをしている進藤達の目を盗んで会場の隅っこに移動して携帯を開いて見てみると、中学卒業してからも未だに仲が続いている数少ない女子の級友からで。
『久しぶり。急でごめん、今日これから空いてたりする?もし空いてたら、これから飲めないかなって思って。』
向こうから誘われたのが、というより女から何かに誘われたのが生まれてこの方始めてで手や額が汗ばんでくる。
『みんなで集まる感じ?』
成人式を境に中学の時に仲良くしてもらってた奴らから遊びや飲みに誘われることもあって、よく男女数人同士集まってた中にコイツが居たから、一応聞いてみた。
『その予定は特にないけど、和谷が気まずいなら誰か呼んでいいからね』
マジかよ。思わず視線だけ天井を仰ぐ。
しかも伊角さんに呼ばれて返事の声が裏返って完璧に動揺が表に出た。
「和谷も今日来るだろ?」
「あー……。」
曖昧な返事をしつつも、内心はもう決まっていた。
野郎の集まりと女子と2人きりを天秤にかけるなら当然。
「悪い、今日はパス!」
俺だって男だ、純粋に健全な判断を下したまでだ。
とある日の土曜日の夕方。ちょうどイベントも終わって、流れで飲みに行くかなんて話ながらみんなで会場を片付けているとスーツの胸ポケットに入れていた携帯の振動。
片付けをしている進藤達の目を盗んで会場の隅っこに移動して携帯を開いて見てみると、中学卒業してからも未だに仲が続いている数少ない女子の級友からで。
『久しぶり。急でごめん、今日これから空いてたりする?もし空いてたら、これから飲めないかなって思って。』
向こうから誘われたのが、というより女から何かに誘われたのが生まれてこの方始めてで手や額が汗ばんでくる。
『みんなで集まる感じ?』
成人式を境に中学の時に仲良くしてもらってた奴らから遊びや飲みに誘われることもあって、よく男女数人同士集まってた中にコイツが居たから、一応聞いてみた。
『その予定は特にないけど、和谷が気まずいなら誰か呼んでいいからね』
マジかよ。思わず視線だけ天井を仰ぐ。
しかも伊角さんに呼ばれて返事の声が裏返って完璧に動揺が表に出た。
「和谷も今日来るだろ?」
「あー……。」
曖昧な返事をしつつも、内心はもう決まっていた。
野郎の集まりと女子と2人きりを天秤にかけるなら当然。
「悪い、今日はパス!」
俺だって男だ、純粋に健全な判断を下したまでだ。