初体験(2話完結)
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◇初体験◇
寒さ極まり始めた頃。
視界は天井と、彼の顔で埋め尽くされていた。
たまたまだった。
和谷のアパートの研究会までにはまだ随分と時間があったというのに、私の家にお蔵入りされていた電動ヒーターを譲るって理由で、わざわざうちに取りに来てくれてその足でそのまま私も和谷のアパートへ。
最初は真面目に碁の話をしていたはずなのに
どこから冗談へと発展したんだろう。
休憩がてら部屋を物色しているところに和谷の中学のアルバムを発見して恥ずかしいから見るなって言われてたのに返さなかったところからだ。
追い詰められた先には畳んであった布団。
そして和谷が私の顔の真横に両手を突いて覆い被さるように一言。
「──まだ、ダメ?」
確かに彼と私は人並みに男女の交際中ではあるけどお互い脇目も振らず碁に一直線。
でも一回だけ、チャンスはあった。
その時はまだ未成年だったというのもあり、気をつければ大丈夫だとは思いつつ不安で結局、今日に至る。
言わば和谷は1年ものお預けを食らってる状態で。
「いい、よ。」
さすがに2回目のお預けは彼の優しさに甘え過ぎだと覚悟を決めて、自分に鞭を。
寒さ極まり始めた頃。
視界は天井と、彼の顔で埋め尽くされていた。
たまたまだった。
和谷のアパートの研究会までにはまだ随分と時間があったというのに、私の家にお蔵入りされていた電動ヒーターを譲るって理由で、わざわざうちに取りに来てくれてその足でそのまま私も和谷のアパートへ。
最初は真面目に碁の話をしていたはずなのに
どこから冗談へと発展したんだろう。
休憩がてら部屋を物色しているところに和谷の中学のアルバムを発見して恥ずかしいから見るなって言われてたのに返さなかったところからだ。
追い詰められた先には畳んであった布団。
そして和谷が私の顔の真横に両手を突いて覆い被さるように一言。
「──まだ、ダメ?」
確かに彼と私は人並みに男女の交際中ではあるけどお互い脇目も振らず碁に一直線。
でも一回だけ、チャンスはあった。
その時はまだ未成年だったというのもあり、気をつければ大丈夫だとは思いつつ不安で結局、今日に至る。
言わば和谷は1年ものお預けを食らってる状態で。
「いい、よ。」
さすがに2回目のお預けは彼の優しさに甘え過ぎだと覚悟を決めて、自分に鞭を。