僕を見て
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今日1日落ち着かない気持ちで過ごした。どうやってハリーに話をすれば良いかわからなかった。
「なぁ、ハリー。君はチョウのことがまだ好きなのかい?」
急に聞いたら不思議に思うだろうから、自然な話の流れをとずっと考えていた。しかし、僕の頭で考えて名案が浮かぶはずもなく、素直に聞くことにした。
ベッドに寝転びながらハリーに声をかけた。今起きているのは僕とハリーだけだ。
ハリーからはなかなか返事が返ってこない。起きていると思っていたのは僕の勘違いでもう寝てしまっていたのだろうか。
「ハリー?」
もう一度声をかける。
「どうしたんだよ、ロン。いきなり。」
「いや、別に。友達の恋が気になっただけだよ。おかしいかい?」
「いや。僕はもうチョウのことは好きじゃないよ。」
僕の期待は崩れ去った。僕はハリーがチョウを好きであることを望んでいた。ハリーとチョウはキスをしたこともある仲だったから、2人が両思いとなれば、アイがハリーを諦めるのではないかと考えていた。でも、現実は上手くいかない。ハリーはチョウをもう好きではないと言う。
「僕他に好きな人が出来たんだ。」
目の前の親友(正確には横のベッドの親友だが)が、とんでもない事を言い出すから僕は飛び起きた。
「ハリー、チョウ以外に好きな人がいるのかい?!」
「え、うん。何?ロン、そんなに驚くこと?」
「いや、ごめん、それで、だ、誰なの?」
驚くに決まってるじゃないか!普段のハリーからは相手が誰なのか想像ができなかった。アイだったらどうしよう、両思いじゃないか。
「ロン、大丈夫だよ。アイじゃないから。」
クスクスと笑う親友。どうやらハリーの好きな人が自分の好きな人と同じなのではないかという焦りが伝わってしまったようだ。
「君を見ていたら君がアイを好きな事くらいすぐわかるよ。気付いていない人はいないんじゃないかな。」
ハリーは未だに笑っている。どうやら、僕は態度と表情に出やすいらしく、なんと皆僕の恋心を知っているらしい。急に恥ずかしくなる。
そこからは僕の話になり、結局ハリーの好きな人は聞き出すことができないまま、深夜のお喋り大会は幕を閉じた。