Felix qui potuit rerum cognoscere causas.
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「おーい、パトリア!遊びに来たぞ!」
「ふらんしゅ!!」
突然の訪問相手はフランスだった。そしてその手には花束と小さな箱。
「はい、これは俺からのプレゼントだ」
「ありがとー。おはなかざる!」
「よしよし、手伝うよ」
花瓶を棚から取り出し、水を灌ぐフランス。
「パトリアはお花は好きかい?」
「うん、しゅき!」
「よし、遊びに来るときも持ってくるからな」
そう言ってフランスはあたしの頭を撫でる。
「それと、これはアメリカには不評だったがお菓子を持ってきたぞ」
フランスは箱を開けると中には茶色いパンのような物が。けれどパンとは違って甘い香り。
「ふらんしゅ、これなーに?」
「これはブリオッシュっていうお菓子だ。こっちにあるのはマドレーヌ」
端の方から簡単な説明をしていくフランス。
「まぁ、食べてみたら分かるだろう。ほら、口開けて」
あたしはその言葉に従い、口を開けて待つ。小さく千切られたブリオッシュがあたしの口の中に入った。口の中に広がる初めての味。先ほど嗅いだ匂いと同じ、甘味。よく噛めば、口の中にその美味は広がる。
「……ふっ、ふらんしゅ!?しゅごくおいしー!」
あたしの第一声にフランスの顔にはぱぁっと笑みが広がる。
「そうかそうか!よしこっちも食ってみろ」
今度はマドレーヌを千切って口の中に入れる。先ほどと同様に口の中に広がる甘さ。けれど、同じ甘さだが味も食感も全然違う。
「どう?美味しい?」
その声に振り返れば、ティーセットの用意をしたフランスの姿。
「うん、ごはんよりおいしー!」
「お前は正常なんだな、本当安心した――――って、ご飯より?」
紅茶を注いでいた手をぴたりと止めるフランス。
「……なぁ、パトリア。いつも食べているご飯はどんな物なのかな?」
「うーんとね……かりかりしたおにくとかかちかちしたぱん?」
あたしの言葉にフランスの表情が固まる。
「……あのアホ、面倒見るならちゃんとした食育をしろよ……」
そして深くため息を吐いた。
「あのな、パトリア……お肉はカリカリしないし、パンも本来はふわふわしているんだ」
ようやく注ぎ終わった紅茶をあたしの目の前に置く。
「……まっくろ?」
「黒くない、黒くない。それは焦げているだけ、というかあいつ本当に何食べさせてんの?」
いまいちフランスの言っている食べ物が分からない。
「うーん、ヤバいな。このまま放っておいたらアメリカの二の舞になるし……うーん……」
そんなあたしを見てかフランスも何やら考え込む。
「……なぁ、パトリア。今日はお兄さんが晩御飯を作ってあげよう」
「ほんと?ふらんしゅのりょーりたべる!」
イギリス以外に料理を作ってもらうのは初めてだ。
「じゃぁ、パトリア。一つ約束事をしようか」
「やくそく?」
突然の提案にあたしは首を傾げる。
「あぁ、そうだ。もし、俺の作った料理がイギリスが作った物より美味しかった場合、今日の事は俺達二人だけの秘密だ」
そう言いながら余裕の笑みを浮かべるフランス。無論、その夜の出来事はあたし達二人だけの秘密となったのは言うまでもない。
「ふらんしゅ!!」
突然の訪問相手はフランスだった。そしてその手には花束と小さな箱。
「はい、これは俺からのプレゼントだ」
「ありがとー。おはなかざる!」
「よしよし、手伝うよ」
花瓶を棚から取り出し、水を灌ぐフランス。
「パトリアはお花は好きかい?」
「うん、しゅき!」
「よし、遊びに来るときも持ってくるからな」
そう言ってフランスはあたしの頭を撫でる。
「それと、これはアメリカには不評だったがお菓子を持ってきたぞ」
フランスは箱を開けると中には茶色いパンのような物が。けれどパンとは違って甘い香り。
「ふらんしゅ、これなーに?」
「これはブリオッシュっていうお菓子だ。こっちにあるのはマドレーヌ」
端の方から簡単な説明をしていくフランス。
「まぁ、食べてみたら分かるだろう。ほら、口開けて」
あたしはその言葉に従い、口を開けて待つ。小さく千切られたブリオッシュがあたしの口の中に入った。口の中に広がる初めての味。先ほど嗅いだ匂いと同じ、甘味。よく噛めば、口の中にその美味は広がる。
「……ふっ、ふらんしゅ!?しゅごくおいしー!」
あたしの第一声にフランスの顔にはぱぁっと笑みが広がる。
「そうかそうか!よしこっちも食ってみろ」
今度はマドレーヌを千切って口の中に入れる。先ほどと同様に口の中に広がる甘さ。けれど、同じ甘さだが味も食感も全然違う。
「どう?美味しい?」
その声に振り返れば、ティーセットの用意をしたフランスの姿。
「うん、ごはんよりおいしー!」
「お前は正常なんだな、本当安心した――――って、ご飯より?」
紅茶を注いでいた手をぴたりと止めるフランス。
「……なぁ、パトリア。いつも食べているご飯はどんな物なのかな?」
「うーんとね……かりかりしたおにくとかかちかちしたぱん?」
あたしの言葉にフランスの表情が固まる。
「……あのアホ、面倒見るならちゃんとした食育をしろよ……」
そして深くため息を吐いた。
「あのな、パトリア……お肉はカリカリしないし、パンも本来はふわふわしているんだ」
ようやく注ぎ終わった紅茶をあたしの目の前に置く。
「……まっくろ?」
「黒くない、黒くない。それは焦げているだけ、というかあいつ本当に何食べさせてんの?」
いまいちフランスの言っている食べ物が分からない。
「うーん、ヤバいな。このまま放っておいたらアメリカの二の舞になるし……うーん……」
そんなあたしを見てかフランスも何やら考え込む。
「……なぁ、パトリア。今日はお兄さんが晩御飯を作ってあげよう」
「ほんと?ふらんしゅのりょーりたべる!」
イギリス以外に料理を作ってもらうのは初めてだ。
「じゃぁ、パトリア。一つ約束事をしようか」
「やくそく?」
突然の提案にあたしは首を傾げる。
「あぁ、そうだ。もし、俺の作った料理がイギリスが作った物より美味しかった場合、今日の事は俺達二人だけの秘密だ」
そう言いながら余裕の笑みを浮かべるフランス。無論、その夜の出来事はあたし達二人だけの秘密となったのは言うまでもない。