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パトリアの口から出る言葉。それはとても、合理的で筋が通っている。技術不足、即戦力、人員全ての問題を一度に解消していた。幼い外見とは裏腹に、こいつも俺達と変わらない国なんだという事を実感してしまう。そしてイギリスの妹分という点でも認めざるを得ない。
「……それ、イギリスにでも教えてもらったのか?」
「なんでイギリス?」
きょとんとした表情のパトリア。あぁ、こいつは自分自身で考えたのか。
「いや、何でもねぇよ。まぁ、そいつは良い案だと思うぞ」
「おー、せんせーにほめられた!」
俺の言葉に目を輝かせるパトリア。
「じつはね、せんせー!!ここからつづきがあるの。あっ、ほかのくににおしえちゃだめだよ、イギリスにもないしょね。せんせーだからおしえるの」
気分を良くしたのか、それとも少し酔っているのか、パトリアは饒舌に喋り始めた。そこから先に続く言葉。それを聞いて俺は、こいつが隣国じゃなくて良かったと心の奥底から思う。
「……お前、性格悪いの?」
思わず出たのはそんな言葉。俺は自他共に認める戦術のスペシャリスト、戦いにおいては負ける気がしねぇ。けれど俺は――――その先の事については何も考えちゃいなかった。全部親父に任せっきりだ。
「よくもまぁ、そんな事思いついたな。」
だからその先の事まで考えているこいつに、正直な所、関心をしてしまった。
「だってそーしないと、あたしのところがあかじになっちゃうもん」
そう言いながら、サングリアをグラスに注ぐ。
「でもな、向こうがその案に乗るとは限らな――――」
「のるよ、せんせー」
注ぎ終わったグラスを片手に持ち、俺の言葉を遮るパトリア。
「ぜったいにのってくる。いや、ことわれないだけかな?」
そういって可愛らしく首を傾げるが、言ってる事は全く持って可愛げの無い事だ。
「ことわれないからてーあんするの」
――――初めて、こいつが笑った。
初めて見たその笑顔は無邪気にそうに笑うのとは違い、少し意地が悪いような、口角が上がった笑み。子供がいたずらをした時のような、そんな楽しそうな笑顔。あぁ、こいつはこんな風に笑うのか。
「だってがいこーはものごとをじぶんにゆーりにすすめなくちゃ、ってせんせーがおしえてくれたでしょ」
満足そうにサングリアを飲み干した。
「……それ、イギリスにでも教えてもらったのか?」
「なんでイギリス?」
きょとんとした表情のパトリア。あぁ、こいつは自分自身で考えたのか。
「いや、何でもねぇよ。まぁ、そいつは良い案だと思うぞ」
「おー、せんせーにほめられた!」
俺の言葉に目を輝かせるパトリア。
「じつはね、せんせー!!ここからつづきがあるの。あっ、ほかのくににおしえちゃだめだよ、イギリスにもないしょね。せんせーだからおしえるの」
気分を良くしたのか、それとも少し酔っているのか、パトリアは饒舌に喋り始めた。そこから先に続く言葉。それを聞いて俺は、こいつが隣国じゃなくて良かったと心の奥底から思う。
「……お前、性格悪いの?」
思わず出たのはそんな言葉。俺は自他共に認める戦術のスペシャリスト、戦いにおいては負ける気がしねぇ。けれど俺は――――その先の事については何も考えちゃいなかった。全部親父に任せっきりだ。
「よくもまぁ、そんな事思いついたな。」
だからその先の事まで考えているこいつに、正直な所、関心をしてしまった。
「だってそーしないと、あたしのところがあかじになっちゃうもん」
そう言いながら、サングリアをグラスに注ぐ。
「でもな、向こうがその案に乗るとは限らな――――」
「のるよ、せんせー」
注ぎ終わったグラスを片手に持ち、俺の言葉を遮るパトリア。
「ぜったいにのってくる。いや、ことわれないだけかな?」
そういって可愛らしく首を傾げるが、言ってる事は全く持って可愛げの無い事だ。
「ことわれないからてーあんするの」
――――初めて、こいつが笑った。
初めて見たその笑顔は無邪気にそうに笑うのとは違い、少し意地が悪いような、口角が上がった笑み。子供がいたずらをした時のような、そんな楽しそうな笑顔。あぁ、こいつはこんな風に笑うのか。
「だってがいこーはものごとをじぶんにゆーりにすすめなくちゃ、ってせんせーがおしえてくれたでしょ」
満足そうにサングリアを飲み干した。
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