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「そのかお、イギリスといっしょ」
グッと俺の顔を覗き込むパトリア。先程から動揺させられている俺に対して、相変わらずこいつは無表情。
「あのね、さいきんパトリアしゅーへんでかいぞくがいっぱいでるの。でもイギリスはいそがしーから、じぶんでたおさないといけないの」
イギリスが忙しい理由は、見当がつく。フランスの話曰く、パトリアはイギリスの妹分であり、秘蔵っ子だ。確か貿易にかなり制限を設けているはずだし、軍についても自衛する程度の軍隊しかいないはず。そんなパトリアに大西洋を荒らしている海賊集団と戦えと言った訳か――――いや、違う。あいつの性格上それは絶対に無い。
「……流石のあいつでも上司には逆らえない、っていう所か」
「うー、せんせーなにかいった?」
俺の呟きにパトリアは首を傾げる。
「いや、何でもねぇよ。それでお前は戦うっつっても、どうやって戦うつもりなんだ?確か海軍どころか艦隊も持って無かっただろ?」
「そのためにスペインにいったんだよ、せんせー」
パトリアはそう言ってカヴァを軽く一飲みする。
「いまね、かんたいのぎじゅつをおしえてもらってるの。もちろん、みかえりとして、こーえきのかくだいをすることになってるけど」
何故スペインがパトリアと大規模な貿易を行っているのかフランスが不思議がっていたが、その理由が分かった。あいつ、なんてモノを対価に貿易してんだよ。
「だからふねはだいじょーぶ。あとはどーやってかいぞくをやっつけるかがもんだいなの」
「……正直な所、どんなに立派な船があろうと、今のお前じゃぁ海賊に勝てると思えねぇな」
俺は率直な意見を述べる。
「いいか、いくら良い武器を持っていようが使う人が無能なら話にならねぇ。特にお前の所は真面目な奴が多いだろ?」
パトリアはこくりと頷いた。
「無能で真面目な奴こそ、戦場じゃ一番使えねぇ……時期尚早だな、まずは戦う前に軍隊を整えろ」
「うーん、どういうひとならせんじょーでつかえるの?」
「そりゃぁ、有能な奴に決まってるだろ。有能だったら不真面目な奴でも構わねぇよ。むしろ戦場じゃぁ、無能で真面目な奴より、無能で不真面目な奴の方がまだ向いてやがる」
その言葉に少しだけ、目が変わったような気がした。何かを考えるように無言のままチョリソをかじるパトリア。パキンッと良い音が辺りに響く。
「――――せんせー、あたしいーことおもいついた」
グッと俺の顔を覗き込むパトリア。先程から動揺させられている俺に対して、相変わらずこいつは無表情。
「あのね、さいきんパトリアしゅーへんでかいぞくがいっぱいでるの。でもイギリスはいそがしーから、じぶんでたおさないといけないの」
イギリスが忙しい理由は、見当がつく。フランスの話曰く、パトリアはイギリスの妹分であり、秘蔵っ子だ。確か貿易にかなり制限を設けているはずだし、軍についても自衛する程度の軍隊しかいないはず。そんなパトリアに大西洋を荒らしている海賊集団と戦えと言った訳か――――いや、違う。あいつの性格上それは絶対に無い。
「……流石のあいつでも上司には逆らえない、っていう所か」
「うー、せんせーなにかいった?」
俺の呟きにパトリアは首を傾げる。
「いや、何でもねぇよ。それでお前は戦うっつっても、どうやって戦うつもりなんだ?確か海軍どころか艦隊も持って無かっただろ?」
「そのためにスペインにいったんだよ、せんせー」
パトリアはそう言ってカヴァを軽く一飲みする。
「いまね、かんたいのぎじゅつをおしえてもらってるの。もちろん、みかえりとして、こーえきのかくだいをすることになってるけど」
何故スペインがパトリアと大規模な貿易を行っているのかフランスが不思議がっていたが、その理由が分かった。あいつ、なんてモノを対価に貿易してんだよ。
「だからふねはだいじょーぶ。あとはどーやってかいぞくをやっつけるかがもんだいなの」
「……正直な所、どんなに立派な船があろうと、今のお前じゃぁ海賊に勝てると思えねぇな」
俺は率直な意見を述べる。
「いいか、いくら良い武器を持っていようが使う人が無能なら話にならねぇ。特にお前の所は真面目な奴が多いだろ?」
パトリアはこくりと頷いた。
「無能で真面目な奴こそ、戦場じゃ一番使えねぇ……時期尚早だな、まずは戦う前に軍隊を整えろ」
「うーん、どういうひとならせんじょーでつかえるの?」
「そりゃぁ、有能な奴に決まってるだろ。有能だったら不真面目な奴でも構わねぇよ。むしろ戦場じゃぁ、無能で真面目な奴より、無能で不真面目な奴の方がまだ向いてやがる」
その言葉に少しだけ、目が変わったような気がした。何かを考えるように無言のままチョリソをかじるパトリア。パキンッと良い音が辺りに響く。
「――――せんせー、あたしいーことおもいついた」