Fortuna adversa virum magnae sapientiae non terret
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「あたしのところでいちばんおーきなぼえーえきしょーが、もーむりだって」
あたしは少し冷めた紅茶を飲み干した。すると丁度タイミングよく、イギリスの部下が追加の紅茶とお菓子を持ってきた。
「いちばんおーきーところがねをあげたからほんとーにげんかいみたい。あっ、ショートブレッド!」
「どうぞ、召し上がって下さい」
部下があたしの空のティーカップを受け取り、お菓子を差し出す。どうせスコーンだと思い全く期待をしていなかったが、まさかショートブレッドが出て来るとは。これはイギリスのお菓子ではない、スコットランドから伝わったお菓子だ。
「うん、おいしー!!こーちゃにあうよね、あっ、それでね、けーさつもたいしょしきれないから、しちょーがイギリスにおねがいしますって。」
「話はよく分かった。つまり俺の所からパトリアに、軍艦数隻を警備に当たらせればいいんだろ?」
イギリスは造作も無さそうに言う。
「直ぐにでも手配するよう――――」
「イギリスさん!」
言葉を遮ったのはイギリスのティーカップに紅茶を注いでいる部下。
「……よく考えて下さい。今の状況を理解していますか?」
バツが悪そうに目を逸らすイギリス。さらに部下は言葉を続ける。
「上司が絶対に反対をしますし、周りも納得はしないでしょう。パトリアさんを助けたい気持ちはよく分かりますが、今はそこまでの余裕がありません。」
「はぁ?なら、どうしろって言うんだよ」
不意に目の前で始まった口論。あたしは突然の出来事にポカンとしてしまう。
「パトリアさん自身で防衛して頂くのが良いのでは無いかと思います」
「パトリアに軍事保持は認めてないだろ。それに認める気もねぇよ」
「応戦が出来ない状況であれば、認めざるを得ないです。何回も言いますが、冷静に考えて下さい」
多分、部下が言っている事の方が正しいのであろう。珍しく強く反発する部下にイギリスは押し黙る。
「状況が状況なだけに貴方の不安もよく分かります。ちゃんと隻数制限もかけて、条約を決めれば大丈夫ですよ」
「でもなぁっ、こいつにそんな力はねぇよ!!俺が――――」
「だいじょーぶだよ、イギリス!」
あたしのせいで、イギリスに迷惑を掛けれない。
「あたし、かいぞくとたたかえるよ」
あたしは少し冷めた紅茶を飲み干した。すると丁度タイミングよく、イギリスの部下が追加の紅茶とお菓子を持ってきた。
「いちばんおーきーところがねをあげたからほんとーにげんかいみたい。あっ、ショートブレッド!」
「どうぞ、召し上がって下さい」
部下があたしの空のティーカップを受け取り、お菓子を差し出す。どうせスコーンだと思い全く期待をしていなかったが、まさかショートブレッドが出て来るとは。これはイギリスのお菓子ではない、スコットランドから伝わったお菓子だ。
「うん、おいしー!!こーちゃにあうよね、あっ、それでね、けーさつもたいしょしきれないから、しちょーがイギリスにおねがいしますって。」
「話はよく分かった。つまり俺の所からパトリアに、軍艦数隻を警備に当たらせればいいんだろ?」
イギリスは造作も無さそうに言う。
「直ぐにでも手配するよう――――」
「イギリスさん!」
言葉を遮ったのはイギリスのティーカップに紅茶を注いでいる部下。
「……よく考えて下さい。今の状況を理解していますか?」
バツが悪そうに目を逸らすイギリス。さらに部下は言葉を続ける。
「上司が絶対に反対をしますし、周りも納得はしないでしょう。パトリアさんを助けたい気持ちはよく分かりますが、今はそこまでの余裕がありません。」
「はぁ?なら、どうしろって言うんだよ」
不意に目の前で始まった口論。あたしは突然の出来事にポカンとしてしまう。
「パトリアさん自身で防衛して頂くのが良いのでは無いかと思います」
「パトリアに軍事保持は認めてないだろ。それに認める気もねぇよ」
「応戦が出来ない状況であれば、認めざるを得ないです。何回も言いますが、冷静に考えて下さい」
多分、部下が言っている事の方が正しいのであろう。珍しく強く反発する部下にイギリスは押し黙る。
「状況が状況なだけに貴方の不安もよく分かります。ちゃんと隻数制限もかけて、条約を決めれば大丈夫ですよ」
「でもなぁっ、こいつにそんな力はねぇよ!!俺が――――」
「だいじょーぶだよ、イギリス!」
あたしのせいで、イギリスに迷惑を掛けれない。
「あたし、かいぞくとたたかえるよ」