Fortuna adversa virum magnae sapientiae non terret
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久々に訪れたロンドン。会議が終わった後、直ぐに出発をしたのだが、もうこんな時間。窓から外の様子を伺えば、辺りは暗闇に包まれていた。そしてぽつぽつと降り注ぐ雨。
「お嬢様、付きましたよ」
運転手の言葉と同時に開かれた扉。あたしは馬車から降りる。
「どうぞ」
すかさず広げられた傘。お礼を言い、少し多めのお金を手渡す。ロンドンの夜は静かで、少し不気味な雰囲気がする。
「おいおい、こんな所で何をしてんだ?」
入り口の階段を上ろうとした時、若い警官に呼び止められた。
「ここは子供が来る場所じゃねぇんだぞ」
立ち止まったあたしを、警官がランプの灯りで照らす。
「全く女の子がこんな時間にうろうろしてたら駄目だろ。ほら、とっとと帰りな」
そんなやり取りが聞こえたのか、もう一人の年配の警官が駆け寄ってくる。
「おい、一体何があったんだ――――って、どうして!?」
ランプの灯りで照らされたあたしの顔を見て、年配の警官は驚きの声を上げた。
「かれはまだしごとしてる?」
「えぇ、そうです。最近忙しいみたいでして……」
あたしの言葉に丁寧に答える警官。若い警官は突然のやり取りに目を白黒とさせている。
「えっ、あの、先輩。この子供は一体……」
「この方は我がイギリス領、パトリアさんだ」
「お嬢様、付きましたよ」
運転手の言葉と同時に開かれた扉。あたしは馬車から降りる。
「どうぞ」
すかさず広げられた傘。お礼を言い、少し多めのお金を手渡す。ロンドンの夜は静かで、少し不気味な雰囲気がする。
「おいおい、こんな所で何をしてんだ?」
入り口の階段を上ろうとした時、若い警官に呼び止められた。
「ここは子供が来る場所じゃねぇんだぞ」
立ち止まったあたしを、警官がランプの灯りで照らす。
「全く女の子がこんな時間にうろうろしてたら駄目だろ。ほら、とっとと帰りな」
そんなやり取りが聞こえたのか、もう一人の年配の警官が駆け寄ってくる。
「おい、一体何があったんだ――――って、どうして!?」
ランプの灯りで照らされたあたしの顔を見て、年配の警官は驚きの声を上げた。
「かれはまだしごとしてる?」
「えぇ、そうです。最近忙しいみたいでして……」
あたしの言葉に丁寧に答える警官。若い警官は突然のやり取りに目を白黒とさせている。
「えっ、あの、先輩。この子供は一体……」
「この方は我がイギリス領、パトリアさんだ」