Liberae sunt nostrae cogitationes.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「――――おいおい、どんな会議をしてたんだよ」
ボロボロの姿でソファに突っ伏しているフランス。俺の言葉にゆっくりと顔を上げた。
「……おー、プロイセンじゃないか」
「お前大丈夫か?」
俺は若干呆れつつ、正面のソファに腰を降ろす。
「大丈夫じゃねぇよ。くっそー、あの暴力眉毛お坊ちゃんめ」
「あぁ、イギリスか」
ボロボロになった理由がよく分かった。
「ケセセセ、相変わらずお前ら仲良いよな」
「ちょっと勘弁してくれよ。お兄さんが本当に仲良くなりたい女の子との仲を、あの変態野郎に引き裂かれたばかりさ」
フランスはそう言いながら、身体を起こす。
「……本当どうやってスペインはイギリスのガードを崩したんだよ」
「あぁ、そういえば今日の会議はイギリスの他に誰がいたんだ?そいつの娘か孫か知らねぇけど、外でガキと会ったんだよ」
俺は先ほどのガキの事を思い出しながら、フランスに問い掛ける。随分と話し込んだりしたが、名前を聞くのをすっかり忘れていた。
「年の割にはすげぇしっかりとしたガキでさぁ、賢いんだよ。あの調子じゃぁ、将来女だてらに政治家にでもなるかもしれねぇな」
「……えっ?」
俺の言葉にフランスは目を丸くする。
「ん?どうかしたのか?」
「その子供って……少し無表情で舌足らずな喋り方だったりする?」
「あー、多分そいつだわ。てか、お前もう目星付けてんのかよ。まぁ、確かにあいつは将来美人になる顔立ち――――って、どうかしたのか?」
頭を抱えるフランス。そしてゆっくりと口を開いた。
「いや、お前……その子に手を出してないだろうな?」
「――――ブハッ!?」
俺は思わず吹き出す。
「てめぇ、何アホな事言ってやがんだっ!?」
「いや、お兄さんは真剣さ」
「真剣に思ってんならもっとヤベェよ!」
勢いに任せて立ち上がってしまった俺を、真剣な表情で見詰めるフランス。確かに老若男女見境が無いのは知っていたが、そうかこれが揺り籠から墓場までというやつなのか。
「ふーん、なら安心したよ。もしあいつに変な事でもしたらイギリスが黙ってないからな」
「は?何でイギリスが関係あるんだよ」
少し落ち着いた俺は再度ソファに座り直す。
「だってその子はイギリスの妹分、秘蔵っ子だからな。」
「えっ、ちょっと待て……もしかして俺達と同じ国なのか?」
「イギリス領パトリア、大西洋に浮かぶ小さな島国。今日の会議はイギリスと俺の二人だけだったよ」
フランスに言葉に俺はポカンとしてしまう。それならこいつの言っていた手を出す、の意味に納得が行く。
「お前やスペインが最近熱心になっている国があるっていうのは聞いていたが、まさかあんなガキだったとは」
「確かに今はまだまだお子様だけど、何といっても立地が良い。あそこは重要な貿易拠点になるし、あいつもあっという間に成長するさ。ただ――――イギリスがそうさせる気は無いみたいだが」
イギリスの性格は知っている。
「ふーん、ガチガチに固めてる訳か」
「そういう事。今日だってこれだけ頑張ってやっと貿易許可を取ったのに、輸出量の制限をかなり掛けられちまったんだよ!」
あいつは領土に関しては人一倍、独占欲が強い。手を出そうもんなら、全力でこっちを潰しに来るだろう。けれど、それがどうしたんだ?俺は昔から欲しい物は、戦って手に入れてきた。今回もまた、同じ。
「――――なぁ、フランス。俺、あいつが欲しいんだけど」
「……ねぇ、お兄さんの話聞いてた?」
ボロボロの姿でソファに突っ伏しているフランス。俺の言葉にゆっくりと顔を上げた。
「……おー、プロイセンじゃないか」
「お前大丈夫か?」
俺は若干呆れつつ、正面のソファに腰を降ろす。
「大丈夫じゃねぇよ。くっそー、あの暴力眉毛お坊ちゃんめ」
「あぁ、イギリスか」
ボロボロになった理由がよく分かった。
「ケセセセ、相変わらずお前ら仲良いよな」
「ちょっと勘弁してくれよ。お兄さんが本当に仲良くなりたい女の子との仲を、あの変態野郎に引き裂かれたばかりさ」
フランスはそう言いながら、身体を起こす。
「……本当どうやってスペインはイギリスのガードを崩したんだよ」
「あぁ、そういえば今日の会議はイギリスの他に誰がいたんだ?そいつの娘か孫か知らねぇけど、外でガキと会ったんだよ」
俺は先ほどのガキの事を思い出しながら、フランスに問い掛ける。随分と話し込んだりしたが、名前を聞くのをすっかり忘れていた。
「年の割にはすげぇしっかりとしたガキでさぁ、賢いんだよ。あの調子じゃぁ、将来女だてらに政治家にでもなるかもしれねぇな」
「……えっ?」
俺の言葉にフランスは目を丸くする。
「ん?どうかしたのか?」
「その子供って……少し無表情で舌足らずな喋り方だったりする?」
「あー、多分そいつだわ。てか、お前もう目星付けてんのかよ。まぁ、確かにあいつは将来美人になる顔立ち――――って、どうかしたのか?」
頭を抱えるフランス。そしてゆっくりと口を開いた。
「いや、お前……その子に手を出してないだろうな?」
「――――ブハッ!?」
俺は思わず吹き出す。
「てめぇ、何アホな事言ってやがんだっ!?」
「いや、お兄さんは真剣さ」
「真剣に思ってんならもっとヤベェよ!」
勢いに任せて立ち上がってしまった俺を、真剣な表情で見詰めるフランス。確かに老若男女見境が無いのは知っていたが、そうかこれが揺り籠から墓場までというやつなのか。
「ふーん、なら安心したよ。もしあいつに変な事でもしたらイギリスが黙ってないからな」
「は?何でイギリスが関係あるんだよ」
少し落ち着いた俺は再度ソファに座り直す。
「だってその子はイギリスの妹分、秘蔵っ子だからな。」
「えっ、ちょっと待て……もしかして俺達と同じ国なのか?」
「イギリス領パトリア、大西洋に浮かぶ小さな島国。今日の会議はイギリスと俺の二人だけだったよ」
フランスに言葉に俺はポカンとしてしまう。それならこいつの言っていた手を出す、の意味に納得が行く。
「お前やスペインが最近熱心になっている国があるっていうのは聞いていたが、まさかあんなガキだったとは」
「確かに今はまだまだお子様だけど、何といっても立地が良い。あそこは重要な貿易拠点になるし、あいつもあっという間に成長するさ。ただ――――イギリスがそうさせる気は無いみたいだが」
イギリスの性格は知っている。
「ふーん、ガチガチに固めてる訳か」
「そういう事。今日だってこれだけ頑張ってやっと貿易許可を取ったのに、輸出量の制限をかなり掛けられちまったんだよ!」
あいつは領土に関しては人一倍、独占欲が強い。手を出そうもんなら、全力でこっちを潰しに来るだろう。けれど、それがどうしたんだ?俺は昔から欲しい物は、戦って手に入れてきた。今回もまた、同じ。
「――――なぁ、フランス。俺、あいつが欲しいんだけど」
「……ねぇ、お兄さんの話聞いてた?」