Liberae sunt nostrae cogitationes.
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俺はフランスの部下に頼み、ティーセットを用意して貰う。そして庭にあるテーブルの上で、手土産の箱を開く。
「おい、ちょっとこっちに来い」
俺の言葉に花を見ていたガキは駆け寄ってくる。
「食うか?これ」
テーブルに並べられたお菓子を見て、ガキはもの凄い勢いで首を縦に振る。元気よく椅子に座り、興味津々でフォークを手に取り、それを口に運ぶ。
「ふぉおぉっ、おいしー!!おにーさん、これなーに?」
「おっ、気に入ったか。それはバウムクーヘンっていうお菓子だ」
「おにーさんっていっぱいしってるね……ものしり?」
そう言ったガキの顔は無表情だが、どこか楽しそうな雰囲気を漂わせている。
「そうだな、俺様は博識だからな。何だったら先生って呼んでもいいぜ」
「せんせー!」
うん、悪い気はしねぇ。
「てか、お前は何でこんな所に一人でいるんだ?」
「かいぎのじゃまらから、そとであそんでなさいって。」
成程、そういう事だったのか。今フランスが会議している相手の、娘か孫って所だな。
「でも、あたしもがいこーしたかったのに。」
バウムクーヘンを頬張りながら、ガキは不満そうに呟く。
「ケセセセ、何言ってんだ。ガキが外交とか百年はえーよ」
ガキの口から出た外交という言葉に、俺は思わず笑ってしまう。まぁ、その言葉を知っている時点で、幼いながらにもそれなりに賢いみたいだが。
「うー、ならせんせーはがいこーできるの?」
「当り前だ。俺様を誰だと思ってやがる」
「――――せんせー、あたしにがいこーおしえて!」
突拍子も無い事を言い出したガキ。
「おいおい、ガキのくせに何言ってんだ。そもそも外交っていう物を理解してんのか?」
「しってるよ!こっかかんのこくさいかんけーにおけるこーしょーのことで、かんれんしゅるさまざまなせーじかつどーのこと!」
まるで辞書の一部のような説明。
「……お前、勉強が好きなのか?」
「べんきょー?うーん、ほんはしゅき!」
バウムクーヘンを食べるペースを落とさずに、ガキは俺の質問に答える。どうやら、こいつの親父は随分と教育に力を入れてるみたいだな。
「でもな、実際の外交はそんな本通りに進まねぇよ」
「らからせんせーにおしえてもらいたの!」
真剣な眼差しで俺を見るガキ。
「らって、せんせーはものしりらもん、しゅごいもん!」
さっきからやたら俺様を持ち上げるガキ。まぁ、ガキだから素直に思っている事を述べてるだけというのは明白だ。
「さっきらってあたしのしらないことおしえてくれたから、こんどもせんせーにおしえてもらいたいの!」
「あぁっ、もう分かったよ!教えてやるから、そう騒ぐな」
面倒臭い気持ちと、よく分からない嬉しさ。その二つが入り混じる。どうやら流石の俺様でもガキには弱いみたいだな。
「まぁ、お前は本をよく読むみてぇだから、俺様は本に載ってない事を教えてやろう」
「ほんにのってないことがあるの?」
紅茶を飲んでいた手を止めるガキ。いつの間にテーブルの上にあったバウムクーヘンはこいつに完食をされていた。
「外交にとってこれが一番重要な事だからな。そんな重要な事をそう簡単に他人に教えたり、本に載せる訳ねぇだろ」
「おー、たしかに。ほんとーにたいせつらったら、みんなにいわないもんね!」
「その通り!そこでだ、外交で大切な事は主導権を握るかどうか。いかに自分のペースに相手を引き込めるかに尽きる」
ふむふむと納得するガキ。理解力も高いみたいだし、教え甲斐がある。
「例えば、俺様はかっこいいだろ?」
「うんっ、せんせーものしりらからかっこいいししゅごい!」
「だからそれを最大限に生かした、外交に使えるかっこいいポーズを披露してやるんだ」
俺は立ち上がり、椅子に片足を乗せる。そして振り返りながら、ガキに向かってビシッと指を差す。
「こういったかっこいい外交ポーズをする事によって、相手は俺様に見とれる為、有利に物事を進められる」
「せんせー、それしゅごい!」
相変わらず目を輝かせて、俺を尊敬の眼差しで見るガキ。
「ケセセセ、まだヴェストにも教えてねぇんだが……この俺様が今回特別に、お前に伝授してやるぜ!」
「おい、ちょっとこっちに来い」
俺の言葉に花を見ていたガキは駆け寄ってくる。
「食うか?これ」
テーブルに並べられたお菓子を見て、ガキはもの凄い勢いで首を縦に振る。元気よく椅子に座り、興味津々でフォークを手に取り、それを口に運ぶ。
「ふぉおぉっ、おいしー!!おにーさん、これなーに?」
「おっ、気に入ったか。それはバウムクーヘンっていうお菓子だ」
「おにーさんっていっぱいしってるね……ものしり?」
そう言ったガキの顔は無表情だが、どこか楽しそうな雰囲気を漂わせている。
「そうだな、俺様は博識だからな。何だったら先生って呼んでもいいぜ」
「せんせー!」
うん、悪い気はしねぇ。
「てか、お前は何でこんな所に一人でいるんだ?」
「かいぎのじゃまらから、そとであそんでなさいって。」
成程、そういう事だったのか。今フランスが会議している相手の、娘か孫って所だな。
「でも、あたしもがいこーしたかったのに。」
バウムクーヘンを頬張りながら、ガキは不満そうに呟く。
「ケセセセ、何言ってんだ。ガキが外交とか百年はえーよ」
ガキの口から出た外交という言葉に、俺は思わず笑ってしまう。まぁ、その言葉を知っている時点で、幼いながらにもそれなりに賢いみたいだが。
「うー、ならせんせーはがいこーできるの?」
「当り前だ。俺様を誰だと思ってやがる」
「――――せんせー、あたしにがいこーおしえて!」
突拍子も無い事を言い出したガキ。
「おいおい、ガキのくせに何言ってんだ。そもそも外交っていう物を理解してんのか?」
「しってるよ!こっかかんのこくさいかんけーにおけるこーしょーのことで、かんれんしゅるさまざまなせーじかつどーのこと!」
まるで辞書の一部のような説明。
「……お前、勉強が好きなのか?」
「べんきょー?うーん、ほんはしゅき!」
バウムクーヘンを食べるペースを落とさずに、ガキは俺の質問に答える。どうやら、こいつの親父は随分と教育に力を入れてるみたいだな。
「でもな、実際の外交はそんな本通りに進まねぇよ」
「らからせんせーにおしえてもらいたの!」
真剣な眼差しで俺を見るガキ。
「らって、せんせーはものしりらもん、しゅごいもん!」
さっきからやたら俺様を持ち上げるガキ。まぁ、ガキだから素直に思っている事を述べてるだけというのは明白だ。
「さっきらってあたしのしらないことおしえてくれたから、こんどもせんせーにおしえてもらいたいの!」
「あぁっ、もう分かったよ!教えてやるから、そう騒ぐな」
面倒臭い気持ちと、よく分からない嬉しさ。その二つが入り混じる。どうやら流石の俺様でもガキには弱いみたいだな。
「まぁ、お前は本をよく読むみてぇだから、俺様は本に載ってない事を教えてやろう」
「ほんにのってないことがあるの?」
紅茶を飲んでいた手を止めるガキ。いつの間にテーブルの上にあったバウムクーヘンはこいつに完食をされていた。
「外交にとってこれが一番重要な事だからな。そんな重要な事をそう簡単に他人に教えたり、本に載せる訳ねぇだろ」
「おー、たしかに。ほんとーにたいせつらったら、みんなにいわないもんね!」
「その通り!そこでだ、外交で大切な事は主導権を握るかどうか。いかに自分のペースに相手を引き込めるかに尽きる」
ふむふむと納得するガキ。理解力も高いみたいだし、教え甲斐がある。
「例えば、俺様はかっこいいだろ?」
「うんっ、せんせーものしりらからかっこいいししゅごい!」
「だからそれを最大限に生かした、外交に使えるかっこいいポーズを披露してやるんだ」
俺は立ち上がり、椅子に片足を乗せる。そして振り返りながら、ガキに向かってビシッと指を差す。
「こういったかっこいい外交ポーズをする事によって、相手は俺様に見とれる為、有利に物事を進められる」
「せんせー、それしゅごい!」
相変わらず目を輝かせて、俺を尊敬の眼差しで見るガキ。
「ケセセセ、まだヴェストにも教えてねぇんだが……この俺様が今回特別に、お前に伝授してやるぜ!」