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笑顔。けれど、その笑顔は笑ってはいない。
「わりぃな、スペイン。俺のパトリアが迷惑を掛けちまって。」
何故か俺の、という単語を強調した。その表情と言い方で、あたしでも理解する――――これは嫌味だ。
「いやぁ、別に迷惑なんて掛かっとらんよ。てか随分と速いなぁ」
けれどそんな言葉さらりと受け流すスペイン。一日共にしたから分かるが、彼はその発言が嫌味だとは気付いてない。
「とりあえず折角来たんやし、上がってお茶でもしてくか?」
「お前なぁ……いや、大丈夫だ。とっと帰るぞ、パトリア」
そんなスペインの態度に諦めたのか、いつも通りのイギリスに戻る。
「まぁ、幸か不幸かこいつを見つけたのがお前で良かったと思うよ。ワイン野郎にでも見つかったと思ったらゾッとするぜ」
「ははっ、それ言えとるわ。まぁ……イギリスはあんまロマーノには手を出さんかったからなぁ。もし出し取ったら、違っとったかもしれんで?」
抱き抱えていたあたしをイギリスに差し出しながら話すスペイン。今度はイギリスにギュッと強く抱き抱えられる。
「……はっ、誰があんなへなちょこ野郎に手を出すかよ」
「もー、そんな事言わんとって。あれでもだいぶ成長したんやで」
「あれで成長したのかよ……まぁ、とりあえず今回の件は感謝しとく、ありがとうな」
珍しく素直なイギリス。
「しゅぺいん、ありがとー」
「こっちも楽しかったで。ほな、また遊びに来てな」
あたしの頭を撫でながらスペインは笑った。
「わりぃな、スペイン。俺のパトリアが迷惑を掛けちまって。」
何故か俺の、という単語を強調した。その表情と言い方で、あたしでも理解する――――これは嫌味だ。
「いやぁ、別に迷惑なんて掛かっとらんよ。てか随分と速いなぁ」
けれどそんな言葉さらりと受け流すスペイン。一日共にしたから分かるが、彼はその発言が嫌味だとは気付いてない。
「とりあえず折角来たんやし、上がってお茶でもしてくか?」
「お前なぁ……いや、大丈夫だ。とっと帰るぞ、パトリア」
そんなスペインの態度に諦めたのか、いつも通りのイギリスに戻る。
「まぁ、幸か不幸かこいつを見つけたのがお前で良かったと思うよ。ワイン野郎にでも見つかったと思ったらゾッとするぜ」
「ははっ、それ言えとるわ。まぁ……イギリスはあんまロマーノには手を出さんかったからなぁ。もし出し取ったら、違っとったかもしれんで?」
抱き抱えていたあたしをイギリスに差し出しながら話すスペイン。今度はイギリスにギュッと強く抱き抱えられる。
「……はっ、誰があんなへなちょこ野郎に手を出すかよ」
「もー、そんな事言わんとって。あれでもだいぶ成長したんやで」
「あれで成長したのかよ……まぁ、とりあえず今回の件は感謝しとく、ありがとうな」
珍しく素直なイギリス。
「しゅぺいん、ありがとー」
「こっちも楽しかったで。ほな、また遊びに来てな」
あたしの頭を撫でながらスペインは笑った。