Quo fata trahunt, retrahuntque, sequamur.
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「……は?」
見開かれた眼。
「……全くビビらせんなよ……」
さらさらと金髪が風になびく。
「おい、ガキがこんな所で何してんだ?」
グッとあたしに詰めるよる人物。けれど、あたしは初めて出会った人に、戸惑うしかない。
「……あー」
自分の口から出たのは言葉でなく、ただの単語だった。 明らかに面倒くさそうな表情をする男。ため息を吐きながら男は屈み込む。間近で見る緑色の瞳には、あたしの姿が映っている。
「名前は?」
「……パトリア……」
よく、分からないがそれが『自分』だった。
「パトリア、それがお前の名前か」
男は少し目を細める。辺りを見回し、男は何か考えるような素振りを見せる。
「……よし、パトリア、一つ質問だ」
男はそこで立ち上がった。
「お前の両親は?」
質問は理解出来るが、答えはよく分からない。黙っているあたしを見て、男は言葉を続ける。
「この広い大西洋に浮かぶ一つの島。そんな中にガキが一人でいる……普通じゃあり得ない、どう考えても俺達と同じだな」
そこで初めて男は笑った。
「……なぁ、パトリア。俺がお前を守ってやろう」
男はあたしに手を差し伸べる。
何からあたしを守ってくれるのだろうか。よく分からない。
――――まだ何も知らないのだから。
あたしはその手を取る。
「俺はイギリス――――今日からお前の兄貴だ」
見開かれた眼。
「……全くビビらせんなよ……」
さらさらと金髪が風になびく。
「おい、ガキがこんな所で何してんだ?」
グッとあたしに詰めるよる人物。けれど、あたしは初めて出会った人に、戸惑うしかない。
「……あー」
自分の口から出たのは言葉でなく、ただの単語だった。 明らかに面倒くさそうな表情をする男。ため息を吐きながら男は屈み込む。間近で見る緑色の瞳には、あたしの姿が映っている。
「名前は?」
「……パトリア……」
よく、分からないがそれが『自分』だった。
「パトリア、それがお前の名前か」
男は少し目を細める。辺りを見回し、男は何か考えるような素振りを見せる。
「……よし、パトリア、一つ質問だ」
男はそこで立ち上がった。
「お前の両親は?」
質問は理解出来るが、答えはよく分からない。黙っているあたしを見て、男は言葉を続ける。
「この広い大西洋に浮かぶ一つの島。そんな中にガキが一人でいる……普通じゃあり得ない、どう考えても俺達と同じだな」
そこで初めて男は笑った。
「……なぁ、パトリア。俺がお前を守ってやろう」
男はあたしに手を差し伸べる。
何からあたしを守ってくれるのだろうか。よく分からない。
――――まだ何も知らないのだから。
あたしはその手を取る。
「俺はイギリス――――今日からお前の兄貴だ」
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