潮江文次郎
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「ねぇ、田村先輩」
二人っきりになった部屋で、左門が口を開く。
「あの二人って仲良いんですね」
「いやいや、今回のはあの薬が原因であって、普段の二人が……その、なんだ……あんな事をしている訳じゃ無いからな!」
変な勘違いを起こし掛けている左門に向かって、僕は軽く釘を刺す。けれどその言葉に左門を首を横に振りながら答える。
「私だってそれぐらい理解していますよ。私が言ってるのはそれとはまた違います」
「どういう事だ?」
「あの二人って普段お互いを苗字で呼び合ってるじゃないですか?」
左門の言葉に僕は普段の二人を思い返す。怒った潮江先輩から全力で逃げる千代先輩。そんな上下関係があの二人だ。
「あぁ、そうだな。でも、それがどうかしたのか?」
「それがあの時は違ったんですよ。でもその後、千代先輩は私達を話している時には、もう普段通りに戻っていましたけれど」
その言葉に僕は先程の一連を思い返す。けれどあの時の二人の行動が衝撃過ぎて、そんな所まで記憶に残ってはいない。
「なんて呼び合ってたんだ?」
「それが潮江先輩は千代、千代先輩は文次郎先輩」
初めて聞く、お互いの呼び方。そんな風に呼び合っている姿なんて、一度も見た事が無い。
「……へぇ、二人っきりの時はお互いにそう呼び合ってるのか」
二人の間で何があったのかは僕達には分からない。けれど普段見る事の無い二人の意外な一面を垣間見て、それが何故か嬉しさへと変わっていく。
「……なぁ、左門。今日は意外な一面が見れたな。おかしいかもしれないけど、僕としては少し喜ばしい事かな」
「えぇ、そうですね。私も嬉しいです。あの二人っていつも喧嘩ばかりしてるけど――――」
左門はそう言って、屈託のない笑みを浮かべる。
「本当は仲良しだったんですね」
二人っきりになった部屋で、左門が口を開く。
「あの二人って仲良いんですね」
「いやいや、今回のはあの薬が原因であって、普段の二人が……その、なんだ……あんな事をしている訳じゃ無いからな!」
変な勘違いを起こし掛けている左門に向かって、僕は軽く釘を刺す。けれどその言葉に左門を首を横に振りながら答える。
「私だってそれぐらい理解していますよ。私が言ってるのはそれとはまた違います」
「どういう事だ?」
「あの二人って普段お互いを苗字で呼び合ってるじゃないですか?」
左門の言葉に僕は普段の二人を思い返す。怒った潮江先輩から全力で逃げる千代先輩。そんな上下関係があの二人だ。
「あぁ、そうだな。でも、それがどうかしたのか?」
「それがあの時は違ったんですよ。でもその後、千代先輩は私達を話している時には、もう普段通りに戻っていましたけれど」
その言葉に僕は先程の一連を思い返す。けれどあの時の二人の行動が衝撃過ぎて、そんな所まで記憶に残ってはいない。
「なんて呼び合ってたんだ?」
「それが潮江先輩は千代、千代先輩は文次郎先輩」
初めて聞く、お互いの呼び方。そんな風に呼び合っている姿なんて、一度も見た事が無い。
「……へぇ、二人っきりの時はお互いにそう呼び合ってるのか」
二人の間で何があったのかは僕達には分からない。けれど普段見る事の無い二人の意外な一面を垣間見て、それが何故か嬉しさへと変わっていく。
「……なぁ、左門。今日は意外な一面が見れたな。おかしいかもしれないけど、僕としては少し喜ばしい事かな」
「えぇ、そうですね。私も嬉しいです。あの二人っていつも喧嘩ばかりしてるけど――――」
左門はそう言って、屈託のない笑みを浮かべる。
「本当は仲良しだったんですね」
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