潮江文次郎
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こいつの悪い所を上げろ、そう問い掛けられたのなら俺は直ぐに答える事が出来る。悩む必要が無い程、沢山あるからだ。無神経、面倒臭がり、我が儘、プライドが低い、緊張感が無い、人の神経を逆なでするような事ばかり口にする。年上に対する敬意もあまり持って無いようだし、カナヅチ。けれど一転して、こいつは忍びとしての素質は高い。豊富な薬学知識に、それを作り上げる精製技術。座学の成績も高いし、武具の扱いも上手い。それに加えて育ちが良いのか黙っていれば品だってあるし、容姿も端麗。くのいちの素質も十分にある。そして本人もそれを理解している。今だって、間近で俺に問い掛けてきたその姿は随分とそそるものがある。白い頬には赤みが差して、潤んだ瞳で俺を見上げてくる。表情豊かなこいつは不満げに唇を付き出しているが、その唇は艶やかだ。
「あれぇ?どうかしましたか、潮江先輩?」
猫撫で声で望月が口を開いた。
――――こいつの、そう言う所に腹が立つ。
「……テメェ、わざとやってんだろ?」
「いやいや、そんな事無いですよ」
今度はそう言ってニヤニヤと笑う。
「まぁ、途中で気付いたんですけどね。惚れ薬って結局は媚薬の効果と違いは無いんじゃないかって」
「ハッ、ならお前は今発情中って訳か?」
「さぁ、どうなんでしょうね。潮江先輩と一緒かもしれませんね」
すうっと目を細めて俺の手の甲に、自分の左手を重ねた。その手はしっとりと汗ばんで、不埒な考えを俺の頭に連想をさせる。一瞬にして鼓動が跳ね上がった。
「あれぇ?どうかしましたか、潮江先輩?」
猫撫で声で望月が口を開いた。
――――こいつの、そう言う所に腹が立つ。
「……テメェ、わざとやってんだろ?」
「いやいや、そんな事無いですよ」
今度はそう言ってニヤニヤと笑う。
「まぁ、途中で気付いたんですけどね。惚れ薬って結局は媚薬の効果と違いは無いんじゃないかって」
「ハッ、ならお前は今発情中って訳か?」
「さぁ、どうなんでしょうね。潮江先輩と一緒かもしれませんね」
すうっと目を細めて俺の手の甲に、自分の左手を重ねた。その手はしっとりと汗ばんで、不埒な考えを俺の頭に連想をさせる。一瞬にして鼓動が跳ね上がった。