潮江文次郎
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頬を伝った流れた汗が、ぽとりと落ちた。用紙に落ちた汗を少し眺めてから、あたしは最後の箇所に数字を記入した。
――――あぁ、これで残りは後二冊。
ぼうっとする頭であたしは考えて、あたしは立ち上がる。一瞬、足元がぐらつきそうになるが、意識をしっかりと保つ。先程からこの身体中の熱さは増していくばかり。窓から吹き込む風が身体を包み込むが、それは何とも微々たるもの。
「潮江先輩、これ完成しました」
「おう。まだ残ってるから――――って、お前……大丈夫か?」
潮江先輩はあたしの顔を見て、そう問い掛けてきた。
「それはお互い様だと思いますよ」
そう言って隣にしゃがみ込む。潮江先輩の顔をまじまじと覗き込むが、どう考えてもあたしと同じ状態だ。
「頬に赤みが差してますし、呼吸は若干荒い。汗も浮かんでますね」
「誰のせいだと思ってやがんだ、バカタレ」
「反省してますよ。次からはばれないように気を付けます」
――――ゴンッ
言い終わるや否や頭に走った衝撃。痛くてあたしは言葉にならない。
「反省する点はそこじゃねぇよ、バカタレ」
あたしの頭を殴った凶器は潮江先輩の手に握られている、あたしが先程渡した分厚い帳簿だった。
「……本当に大人気ない先輩ですね」
あたしは両手で頭を押さえて、グッと潮江先輩を睨みつける。
「……自業自得だ。しかしこれは本当に大丈夫なのか?」
「あたしは自分の薬には自信がありますからね。だから断言出来ますよ、害は無いって」
「へぇっ、腕に自信がねぇ……ならこの薬は成功って訳か?」
嫌味のように言ってくる潮江先輩。
「成功かどうかは潮江先輩がよく分かってはずですよ、あたしに惚れ直しましたか?」
「マテマテマテ、惚れ直すはおかしいだろ」
「えぇー、こんなに可愛い女ですよ?」
――――あぁ、これで残りは後二冊。
ぼうっとする頭であたしは考えて、あたしは立ち上がる。一瞬、足元がぐらつきそうになるが、意識をしっかりと保つ。先程からこの身体中の熱さは増していくばかり。窓から吹き込む風が身体を包み込むが、それは何とも微々たるもの。
「潮江先輩、これ完成しました」
「おう。まだ残ってるから――――って、お前……大丈夫か?」
潮江先輩はあたしの顔を見て、そう問い掛けてきた。
「それはお互い様だと思いますよ」
そう言って隣にしゃがみ込む。潮江先輩の顔をまじまじと覗き込むが、どう考えてもあたしと同じ状態だ。
「頬に赤みが差してますし、呼吸は若干荒い。汗も浮かんでますね」
「誰のせいだと思ってやがんだ、バカタレ」
「反省してますよ。次からはばれないように気を付けます」
――――ゴンッ
言い終わるや否や頭に走った衝撃。痛くてあたしは言葉にならない。
「反省する点はそこじゃねぇよ、バカタレ」
あたしの頭を殴った凶器は潮江先輩の手に握られている、あたしが先程渡した分厚い帳簿だった。
「……本当に大人気ない先輩ですね」
あたしは両手で頭を押さえて、グッと潮江先輩を睨みつける。
「……自業自得だ。しかしこれは本当に大丈夫なのか?」
「あたしは自分の薬には自信がありますからね。だから断言出来ますよ、害は無いって」
「へぇっ、腕に自信がねぇ……ならこの薬は成功って訳か?」
嫌味のように言ってくる潮江先輩。
「成功かどうかは潮江先輩がよく分かってはずですよ、あたしに惚れ直しましたか?」
「マテマテマテ、惚れ直すはおかしいだろ」
「えぇー、こんなに可愛い女ですよ?」