夜間合同演習
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「よーし、それでは五年生を探しに行くか!!」
「いや、おかしいでしょ。僕達は逃げる側なんだから」
小平太にツッコミを入れた伊作だが、逆に俺達はため息をついてしまう。
「えっ、何で皆黙るの!?」
「……お前、もしかして本気で逃げる気だったのか?」
「そうだけど?」
俺の言葉に、当り前のように言葉を返す伊作。
「……留三郎、説明してやれ」
面倒臭くなったのか、仙蔵は留三郎に丸投げをして移動を始める。 歩きながら留三郎は伊作に俺達の主旨を説明する。
「さて、五年生はどうやって俺達の鉢巻を取りに来るかな」
「常套手段は私達を分断させ、一人にした所を五年全員で叩く事だな」
小平太の言葉に仙蔵が答える。
「それなら、俺達はこのまま全員で行動すればいいだけだ」
「文次郎の言う通りだ」
俺の言葉に長次が相槌を打ったその時、先頭を歩いていた小平太がピタリと立ち止まった。視線は森の先。
「……ねぇ、あれ、尾浜じゃないか?」
小平太の指を差しながら口を開いた。しかし、その先は暗闇で何も見えない。
「何を言っている―――」
「おーい、尾浜!」
仙蔵の言葉を遮り、大声で名を呼ぶ小平太。
「なっ、何でそこから見えるんですか!?」
『―――何でお前も答えるんだ!?』
思わず仙蔵と俺がツッコミを入れてしまう。俺達と違って一つ下のい組は天然と聞くが、確かにその通りだと思う。隣ではろ組二人が駆け出した。小平太以外姿は見えないが、多分逃げているであろう尾浜を残り四人も続いて追いかける。しかし、元々距離が離れていたせいか、なかなか追いつけない。尾浜の後姿が見えるようになったのは、山林を抜け小さな山道に抜けた頃だった。四度目の夜鷹が鳴いた頃、俺は問いかける。
「誘われているのか?」
「まぁ、可能性は高いだろう。ただ戦力的に分断されない限り、こちらには勝機がある」
そう仙蔵が答えた時、辺りは煙に包まれた。
これは―――
「煙玉だ!?気をつけろ!」
俺はそう言いながらその場を離れようとする。しかし、そう簡単にはいかない。
「……あいつら結構広範囲にやりやがって。」
「文次郎、鏢刀だ!!気をつけろ!」
留三郎の言葉と同時に飛んでくる鏢刀。俺はそれを避けるが、次は別の方向から四方手裏剣が飛んでくる。煙の向こうでは伊作のうわぁという声が聞こえたが、こちらはそれどころではない。
「前に進んで煙から抜けるぞ!」
仙蔵の声に俺たちは従い、飛び迫る手裏剣達を避けながら前に進む。
「いや、おかしいでしょ。僕達は逃げる側なんだから」
小平太にツッコミを入れた伊作だが、逆に俺達はため息をついてしまう。
「えっ、何で皆黙るの!?」
「……お前、もしかして本気で逃げる気だったのか?」
「そうだけど?」
俺の言葉に、当り前のように言葉を返す伊作。
「……留三郎、説明してやれ」
面倒臭くなったのか、仙蔵は留三郎に丸投げをして移動を始める。 歩きながら留三郎は伊作に俺達の主旨を説明する。
「さて、五年生はどうやって俺達の鉢巻を取りに来るかな」
「常套手段は私達を分断させ、一人にした所を五年全員で叩く事だな」
小平太の言葉に仙蔵が答える。
「それなら、俺達はこのまま全員で行動すればいいだけだ」
「文次郎の言う通りだ」
俺の言葉に長次が相槌を打ったその時、先頭を歩いていた小平太がピタリと立ち止まった。視線は森の先。
「……ねぇ、あれ、尾浜じゃないか?」
小平太の指を差しながら口を開いた。しかし、その先は暗闇で何も見えない。
「何を言っている―――」
「おーい、尾浜!」
仙蔵の言葉を遮り、大声で名を呼ぶ小平太。
「なっ、何でそこから見えるんですか!?」
『―――何でお前も答えるんだ!?』
思わず仙蔵と俺がツッコミを入れてしまう。俺達と違って一つ下のい組は天然と聞くが、確かにその通りだと思う。隣ではろ組二人が駆け出した。小平太以外姿は見えないが、多分逃げているであろう尾浜を残り四人も続いて追いかける。しかし、元々距離が離れていたせいか、なかなか追いつけない。尾浜の後姿が見えるようになったのは、山林を抜け小さな山道に抜けた頃だった。四度目の夜鷹が鳴いた頃、俺は問いかける。
「誘われているのか?」
「まぁ、可能性は高いだろう。ただ戦力的に分断されない限り、こちらには勝機がある」
そう仙蔵が答えた時、辺りは煙に包まれた。
これは―――
「煙玉だ!?気をつけろ!」
俺はそう言いながらその場を離れようとする。しかし、そう簡単にはいかない。
「……あいつら結構広範囲にやりやがって。」
「文次郎、鏢刀だ!!気をつけろ!」
留三郎の言葉と同時に飛んでくる鏢刀。俺はそれを避けるが、次は別の方向から四方手裏剣が飛んでくる。煙の向こうでは伊作のうわぁという声が聞こえたが、こちらはそれどころではない。
「前に進んで煙から抜けるぞ!」
仙蔵の声に俺たちは従い、飛び迫る手裏剣達を避けながら前に進む。