潮江文次郎
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「あっ、一年生二人が落ちてしまったみたいですね」
左門の言葉にあたしは一年生達を見る。二人とも机に顔を突っ伏して寝てしまっている。
「……チッ、しばらくそのままにしておけ」
軽く舌打ちをするが、仮眠を取らせてあげる潮江先輩。
「えぇー、羨ましいです」
「お前は黙って手を動かせ、バカタレが。それにしても、少し暑くねぇか?」
「言われてみればそうですね、窓でも開けますか?」
あたしは立ち上がり、窓を開ける。外から入る風が心地良い。
「ちょっと暑くて集中力途切れますよ」
「お前は最初から途切れてるだろうが」
「そんな事ありませんよ。誰かさんが帳簿を追加したせいで、いつも以上に集中せざるを得ないですから」
そう言いながらあたしは席に戻る。それにしても暑い。あたしは頭巾を外しながら、手で顔を仰ぐ。
「……あの、先輩方……そんなに暑いですか?」
そんなあたし達の様子を、少し訝しげな表情を浮かべて眺めていた三木が口を開いた。
「ん?お前は暑くないのか?」
潮江先輩もあたしと同じように頭巾を外しながら三木に聞き返す。
「えぇ、私は普通ですが……」
「私も大丈夫ですよ?」
三木に続き、左門も口を開く。思わず潮江先輩と目を見合わせた。脳裏に過ぎるのは先程飲んだ薬入りのお茶。
「……おい、望月。これは――――」
「うーん、可能性は大ですね。でも解毒剤を作るような物ではありませんし、特にこれといった害は無いはずですよ?もともと惚れ薬の試験薬として作った物ですし」
潮江先輩が言葉をまくしたてるより早く、あたしは聞かれるであろう言葉を紡ぐ。ここで先に言って論点をずらさなければ、説教が朝まで続くコースへと突入だ。
「そもそも後輩に薬を盛られる様な失態は先輩としてどうなんですかねぇ?」
「……安心しろ望月、今晩もお前を寝させるつもりはねぇからな」
「その台詞は違う場面で違う人に言って下さい」
左門の言葉にあたしは一年生達を見る。二人とも机に顔を突っ伏して寝てしまっている。
「……チッ、しばらくそのままにしておけ」
軽く舌打ちをするが、仮眠を取らせてあげる潮江先輩。
「えぇー、羨ましいです」
「お前は黙って手を動かせ、バカタレが。それにしても、少し暑くねぇか?」
「言われてみればそうですね、窓でも開けますか?」
あたしは立ち上がり、窓を開ける。外から入る風が心地良い。
「ちょっと暑くて集中力途切れますよ」
「お前は最初から途切れてるだろうが」
「そんな事ありませんよ。誰かさんが帳簿を追加したせいで、いつも以上に集中せざるを得ないですから」
そう言いながらあたしは席に戻る。それにしても暑い。あたしは頭巾を外しながら、手で顔を仰ぐ。
「……あの、先輩方……そんなに暑いですか?」
そんなあたし達の様子を、少し訝しげな表情を浮かべて眺めていた三木が口を開いた。
「ん?お前は暑くないのか?」
潮江先輩もあたしと同じように頭巾を外しながら三木に聞き返す。
「えぇ、私は普通ですが……」
「私も大丈夫ですよ?」
三木に続き、左門も口を開く。思わず潮江先輩と目を見合わせた。脳裏に過ぎるのは先程飲んだ薬入りのお茶。
「……おい、望月。これは――――」
「うーん、可能性は大ですね。でも解毒剤を作るような物ではありませんし、特にこれといった害は無いはずですよ?もともと惚れ薬の試験薬として作った物ですし」
潮江先輩が言葉をまくしたてるより早く、あたしは聞かれるであろう言葉を紡ぐ。ここで先に言って論点をずらさなければ、説教が朝まで続くコースへと突入だ。
「そもそも後輩に薬を盛られる様な失態は先輩としてどうなんですかねぇ?」
「……安心しろ望月、今晩もお前を寝させるつもりはねぇからな」
「その台詞は違う場面で違う人に言って下さい」