潮江文次郎
夢小説設定
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「……へっ?」
「へっ、じゃねぇよ。こっちが聞いてんだよ、コラ」
耳元から聞こえる低い声に、やっとあたしは状況を把握した。
――――バレた。
一瞬であたしの斜め後ろに移動をしていた潮江先輩の方をゆっくりと向きながら口を開く。
「……な、なんで……」
「その反応はやっぱりそうか」
「ちょっ、く、首締るぅうっ!」
あたしの首は潮江先輩に回された左腕で、ギリギリと締め上げられる。あっ、ヤバい酸欠になりそう。呆然としている下級生達の姿が霞んでくる。そして楽になったと同時に鼻をつままれた。次の瞬間口に広がる苦味。自分の意志とは正反対に、喉を伝う液体。溜飲が追い付かずむせそうになるがその勢いが止まらない。
「――――ゴホッ、ゴホッ、ゲホッ……」
湯呑が離れたと同時に咽込むあたし。
「……ゴホッ……ちょっ、ちょっと何するんですかっ!?」
「それはこっちの台詞だっ、バカタレ!」
そこには仁王立ちで怒りを露わにする潮江先輩。その右手に持っているのは先ほどあたしが用意した湯呑。
「も、もしかして今の飲ませた物って……」
「お前が俺に飲ませた残りの分だ」
サッと身体から血の気が引く。
「ななな、なんて物を飲ませるんですかぁっ!」
「俺に飲ませたのはお前だろっ、バカタレッ!」
あたしの言葉に首元掴まれ、ぐわんぐわんと揺さぶられる。視界がぐるぐると回るが、今のあたしにそれ所では無い。
――――あの薬を飲んでしまった。
「へっ、じゃねぇよ。こっちが聞いてんだよ、コラ」
耳元から聞こえる低い声に、やっとあたしは状況を把握した。
――――バレた。
一瞬であたしの斜め後ろに移動をしていた潮江先輩の方をゆっくりと向きながら口を開く。
「……な、なんで……」
「その反応はやっぱりそうか」
「ちょっ、く、首締るぅうっ!」
あたしの首は潮江先輩に回された左腕で、ギリギリと締め上げられる。あっ、ヤバい酸欠になりそう。呆然としている下級生達の姿が霞んでくる。そして楽になったと同時に鼻をつままれた。次の瞬間口に広がる苦味。自分の意志とは正反対に、喉を伝う液体。溜飲が追い付かずむせそうになるがその勢いが止まらない。
「――――ゴホッ、ゴホッ、ゲホッ……」
湯呑が離れたと同時に咽込むあたし。
「……ゴホッ……ちょっ、ちょっと何するんですかっ!?」
「それはこっちの台詞だっ、バカタレ!」
そこには仁王立ちで怒りを露わにする潮江先輩。その右手に持っているのは先ほどあたしが用意した湯呑。
「も、もしかして今の飲ませた物って……」
「お前が俺に飲ませた残りの分だ」
サッと身体から血の気が引く。
「ななな、なんて物を飲ませるんですかぁっ!」
「俺に飲ませたのはお前だろっ、バカタレッ!」
あたしの言葉に首元掴まれ、ぐわんぐわんと揺さぶられる。視界がぐるぐると回るが、今のあたしにそれ所では無い。
――――あの薬を飲んでしまった。