5・6年生
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「それで七松先輩が反応出来たら最後まで教えて上げますよ?」
「おっ、それは面白そうだな」
その言葉を聞きあたしは席から立ち上がり、七松先輩の正面の席に腰掛ける。
「なんだ、ここで出来る事なのか?」
きょとんとした様子の潮江先輩にあたしは頷く。
「はい、そうですよ。じゃぁ、もう少しこっちに来て下さい」
あたしが身を乗り出しながらそう言うと、七松先輩も同様に机上に身を乗り出す。そんな七松先輩の右肩に左手を乗せ、右手は首の後ろに添えた。周りの皆は何をするのか興味津々であたし達を眺める。そしてゆっくりと顔を近付けた。
「―――ちょっ、ちょっと千代!」
雷蔵が大声を出すが、あたしは気にしない。さらに身を乗り出して七松先輩の口元に自分の顔を近付ける。七松先輩の目は大きく見開かれて、何も反応しない。これで慌ててくれる事を予想していたのだが、これは想定外。反応出来たら最後まで教えると言ったのに、全く以って無反応。逆にこれでは引き際はつかめない。あたしはそう考えて、七松先輩の唇を見詰める。
……まぁ、減るものでも無いし、別にいいか。
右肩へ乗せた左手を、頬へと添えた。
「―――それ、他の奴らにするなって言っただろ」
言葉と同時に後ろから現れた大きな両手。あたしの口元はその手によって覆われている。突然の事に驚いて見上げれば、そこには不機嫌そうにあたしを見下ろす食満先輩の顔。
「……でも、最後までしてませんよ?」
私は口を塞がれた両手を、自分の手で退けながら答える。ちらちと周りを確認すれば皆の目は七松先輩と同じように大きく見開かれていた。
「と、留三郎……お前、まさか……」
「……さぁな」
潮江先輩の震える言葉に、食満先輩は視線を逸らして答える。その頬が赤く染まっている事に気付いた瞬間、年上の食満先輩がとても可愛らしく思えて、あたしは自然と笑みが零れた。誰も何も言わず、食堂内は一瞬の静寂に包まれる。
『――――え、えぇぇえぇっ!?』
次の瞬間示し合わせたように声が重なり、食堂内に響き渡った。
「おっ、それは面白そうだな」
その言葉を聞きあたしは席から立ち上がり、七松先輩の正面の席に腰掛ける。
「なんだ、ここで出来る事なのか?」
きょとんとした様子の潮江先輩にあたしは頷く。
「はい、そうですよ。じゃぁ、もう少しこっちに来て下さい」
あたしが身を乗り出しながらそう言うと、七松先輩も同様に机上に身を乗り出す。そんな七松先輩の右肩に左手を乗せ、右手は首の後ろに添えた。周りの皆は何をするのか興味津々であたし達を眺める。そしてゆっくりと顔を近付けた。
「―――ちょっ、ちょっと千代!」
雷蔵が大声を出すが、あたしは気にしない。さらに身を乗り出して七松先輩の口元に自分の顔を近付ける。七松先輩の目は大きく見開かれて、何も反応しない。これで慌ててくれる事を予想していたのだが、これは想定外。反応出来たら最後まで教えると言ったのに、全く以って無反応。逆にこれでは引き際はつかめない。あたしはそう考えて、七松先輩の唇を見詰める。
……まぁ、減るものでも無いし、別にいいか。
右肩へ乗せた左手を、頬へと添えた。
「―――それ、他の奴らにするなって言っただろ」
言葉と同時に後ろから現れた大きな両手。あたしの口元はその手によって覆われている。突然の事に驚いて見上げれば、そこには不機嫌そうにあたしを見下ろす食満先輩の顔。
「……でも、最後までしてませんよ?」
私は口を塞がれた両手を、自分の手で退けながら答える。ちらちと周りを確認すれば皆の目は七松先輩と同じように大きく見開かれていた。
「と、留三郎……お前、まさか……」
「……さぁな」
潮江先輩の震える言葉に、食満先輩は視線を逸らして答える。その頬が赤く染まっている事に気付いた瞬間、年上の食満先輩がとても可愛らしく思えて、あたしは自然と笑みが零れた。誰も何も言わず、食堂内は一瞬の静寂に包まれる。
『――――え、えぇぇえぇっ!?』
次の瞬間示し合わせたように声が重なり、食堂内に響き渡った。