5・6年生
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――――あっ、ヤバい。
言葉に出してから気付いた。普通の人達ならここでそう答えれば引くはずだろう、けれどこの人達は普通ではない。余計に興味を注いでしまった。
「隠された方が気になるという人間の心理を分かってはいないようだな、望月」
「あぁ、絶対答えさせてやる」
「えっ、ちょっと、い組の先輩方が怖いんですけど、なぜか闘志を燃やしてるんですけど!!こっちのい組を見習って下さい」
あたしはい組の先輩二人に、豆腐を美味しそうに頬張る兵助と魚をほぐすのに夢中になっている勘右衛門を指差す。どうしていろはの組み分けで、各学年こんなにも性格が違うのか。あたしは思わず溜息を吐いてしまう。
「えー、ずるいぞ、望月」
―――予定変更。
「……じゃぁ、同じ事をして上げましょうか?」
あたしは不満そうに口を尖らせた七松先輩に向かってそう質問をする。このメンバーだと、同級生である五年生にそれを行うのは妙なところで、小恥ずかしい。そうなると必然的に六年生。勿論、闘志を燃やしているい組はパス。残るは中在家先輩、七松先輩、伊作先輩。余り話した事の無い中在家先輩は除外したい。逆によく話す仲が良い伊作先輩は、五年生同様恥ずかしい気持ちがあるし、申し訳ない気がする。そうなれば残るは――――七松先輩のみ。彼の性格なら後に尾を引くようなタイプでも無いし、途中で笑ってしまい、全て丸く収まるだろう。あたしはそんな事を考えて、七松先輩の姿を眺める。
言葉に出してから気付いた。普通の人達ならここでそう答えれば引くはずだろう、けれどこの人達は普通ではない。余計に興味を注いでしまった。
「隠された方が気になるという人間の心理を分かってはいないようだな、望月」
「あぁ、絶対答えさせてやる」
「えっ、ちょっと、い組の先輩方が怖いんですけど、なぜか闘志を燃やしてるんですけど!!こっちのい組を見習って下さい」
あたしはい組の先輩二人に、豆腐を美味しそうに頬張る兵助と魚をほぐすのに夢中になっている勘右衛門を指差す。どうしていろはの組み分けで、各学年こんなにも性格が違うのか。あたしは思わず溜息を吐いてしまう。
「えー、ずるいぞ、望月」
―――予定変更。
「……じゃぁ、同じ事をして上げましょうか?」
あたしは不満そうに口を尖らせた七松先輩に向かってそう質問をする。このメンバーだと、同級生である五年生にそれを行うのは妙なところで、小恥ずかしい。そうなると必然的に六年生。勿論、闘志を燃やしているい組はパス。残るは中在家先輩、七松先輩、伊作先輩。余り話した事の無い中在家先輩は除外したい。逆によく話す仲が良い伊作先輩は、五年生同様恥ずかしい気持ちがあるし、申し訳ない気がする。そうなれば残るは――――七松先輩のみ。彼の性格なら後に尾を引くようなタイプでも無いし、途中で笑ってしまい、全て丸く収まるだろう。あたしはそんな事を考えて、七松先輩の姿を眺める。