会計委員会
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「おーい、一年生。大丈夫?」
上から聞こえた声に顔を上げるが、逆光でよく分からない。
「ほらほら、手を伸ばして」
よく分からないがその言葉に従い、手を伸ばす。勢いよく引っ張り上げられ、ギュッと抱きかかえられた。
「うわぁ、泥だらけじゃん」
そう言いながら俺を降ろして、鳶色の忍装束を着た女の人は笑った。
「さて、もう一人落ちてるんだっけ?」
そう言って女の人は穴の中にいる佐吉に手を伸ばす。なんとか穴の中から脱出した泥だらけの俺たちを見て、笑う。
『ありがとうございました』
助けてもらったお礼を二人で言うと、少し照れたのか今度はヘラヘラと笑った。
「えっと、お会いするのは初めてだと思うのですが、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「あー、そうだね。あたしは五年生の望月千代。まぁ、五年生っていっても、最近転校して忍術学園に戻ってきたばかりだけどね」
佐吉の言葉に千代先輩は答える。
「僕は一年い組、任暁佐吉です」
「僕は一年は組、加藤団蔵です」
よく言えましたー、なんて言いながら千代先輩は俺たちの頭を撫でる。そう、また笑いながら。
「おいっ、団蔵、佐吉!三木衛門が左門を見つけたようだ――――って、なんでお前ら泥だらけなんだ?」
いきなりの聞きなれた声に、俺と佐吉が飛び上がる。
「お前ら、もしかしてまたタコ壺に落ちたなっ!!鍛練が足りん!!」
『すっ、すみません!!』
「忍者たるもの、いついかなる時でも――――」
俺たちが声を揃えて謝っている横で、千代先輩はまたヘラヘラと笑っている。
「いやぁ、相変わらず喜八郎の穴掘りは変わってないなぁ。はいはい、二人はあっちにある井戸で泥を落としてきなさい」
『はいっ!』
潮江先輩の言葉を遮りながら千代先輩は茂みの方を指差したので、俺と佐吉はその言葉に従いそちらに向かって走る。
「俺くのたまの上級生見たの初めてだ」
「僕も初めてだな」
「なんかビックリしたな。普通に優しそうなお姉ちゃんだったし」
俺の言葉に佐吉も深く頷く。今まで会った事のあるくのたまはキツい女の子ばかりで、上級生になったらもっと怖いだろうなぁなんて思っていた。だけど、千代先輩は笑ってばかりで、イメージと正反対だ。
「それにな、団蔵。さっきだって、僕達を潮江先輩の説教から助けてくれたんだぞ」
「やっぱりそうだったのか!」
俺と佐吉は顔を見合わせて思わず笑ってしまった。
上から聞こえた声に顔を上げるが、逆光でよく分からない。
「ほらほら、手を伸ばして」
よく分からないがその言葉に従い、手を伸ばす。勢いよく引っ張り上げられ、ギュッと抱きかかえられた。
「うわぁ、泥だらけじゃん」
そう言いながら俺を降ろして、鳶色の忍装束を着た女の人は笑った。
「さて、もう一人落ちてるんだっけ?」
そう言って女の人は穴の中にいる佐吉に手を伸ばす。なんとか穴の中から脱出した泥だらけの俺たちを見て、笑う。
『ありがとうございました』
助けてもらったお礼を二人で言うと、少し照れたのか今度はヘラヘラと笑った。
「えっと、お会いするのは初めてだと思うのですが、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「あー、そうだね。あたしは五年生の望月千代。まぁ、五年生っていっても、最近転校して忍術学園に戻ってきたばかりだけどね」
佐吉の言葉に千代先輩は答える。
「僕は一年い組、任暁佐吉です」
「僕は一年は組、加藤団蔵です」
よく言えましたー、なんて言いながら千代先輩は俺たちの頭を撫でる。そう、また笑いながら。
「おいっ、団蔵、佐吉!三木衛門が左門を見つけたようだ――――って、なんでお前ら泥だらけなんだ?」
いきなりの聞きなれた声に、俺と佐吉が飛び上がる。
「お前ら、もしかしてまたタコ壺に落ちたなっ!!鍛練が足りん!!」
『すっ、すみません!!』
「忍者たるもの、いついかなる時でも――――」
俺たちが声を揃えて謝っている横で、千代先輩はまたヘラヘラと笑っている。
「いやぁ、相変わらず喜八郎の穴掘りは変わってないなぁ。はいはい、二人はあっちにある井戸で泥を落としてきなさい」
『はいっ!』
潮江先輩の言葉を遮りながら千代先輩は茂みの方を指差したので、俺と佐吉はその言葉に従いそちらに向かって走る。
「俺くのたまの上級生見たの初めてだ」
「僕も初めてだな」
「なんかビックリしたな。普通に優しそうなお姉ちゃんだったし」
俺の言葉に佐吉も深く頷く。今まで会った事のあるくのたまはキツい女の子ばかりで、上級生になったらもっと怖いだろうなぁなんて思っていた。だけど、千代先輩は笑ってばかりで、イメージと正反対だ。
「それにな、団蔵。さっきだって、僕達を潮江先輩の説教から助けてくれたんだぞ」
「やっぱりそうだったのか!」
俺と佐吉は顔を見合わせて思わず笑ってしまった。