食満留三郎
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―――なんてアホな事を考えてるんだ。
三郎の言葉通り、勝てる勝算が見出せず全力で逃げようとした瞬間、ふとある案が思い浮かんだ。それが本当に突拍子も無く、作戦とも戦術とも呼べない代物。戦いの最中、そんな変な案を思いついた自分に思わず笑いが込み上げてくる。
「何笑ってんだ、勝算でもあるのか?」
きょとんとした表情の食満先輩。
「いや、ちょっと、変な事を考えていました」
あたしはそう答えつつ、考えを張り巡らす。けれど意外な事にも、その案について深く考えれば考える程、人間の生物学的に理論付けをする事が出来る。
「お前なぁ、大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫です。ちょっと、勝算を見出しただけなんで」
少し引き気味の食満先輩にあたしは答えた。不安要素の塊しか残らないが、やってみる価値がある。いや、やらなければ負けるだけだ。
「おっ、それじゃぁ期待させてもらうぜ。」
楽しそうな表情を浮かべ、食満先輩は鉄双節棍をしまう。あたし相手に武器を使わず、やり遂げる気だ。その優しさにあたしは思わず笑みを浮かべてしまう。容姿も整っているし、後輩の面倒見も良いし、さらには男らしい。最近は伊作先輩絡みで不運という要素も付いてくるが、これは下級生のくのたま達から人気が出るのも当然だ。ただ、そんな食満先輩は一つだけ忘れている事がある。あたしは普通の女ではない。
「……えぇ、期待して下さい」
―――あたしはくのいちのたまごだ。
三郎の言葉通り、勝てる勝算が見出せず全力で逃げようとした瞬間、ふとある案が思い浮かんだ。それが本当に突拍子も無く、作戦とも戦術とも呼べない代物。戦いの最中、そんな変な案を思いついた自分に思わず笑いが込み上げてくる。
「何笑ってんだ、勝算でもあるのか?」
きょとんとした表情の食満先輩。
「いや、ちょっと、変な事を考えていました」
あたしはそう答えつつ、考えを張り巡らす。けれど意外な事にも、その案について深く考えれば考える程、人間の生物学的に理論付けをする事が出来る。
「お前なぁ、大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫です。ちょっと、勝算を見出しただけなんで」
少し引き気味の食満先輩にあたしは答えた。不安要素の塊しか残らないが、やってみる価値がある。いや、やらなければ負けるだけだ。
「おっ、それじゃぁ期待させてもらうぜ。」
楽しそうな表情を浮かべ、食満先輩は鉄双節棍をしまう。あたし相手に武器を使わず、やり遂げる気だ。その優しさにあたしは思わず笑みを浮かべてしまう。容姿も整っているし、後輩の面倒見も良いし、さらには男らしい。最近は伊作先輩絡みで不運という要素も付いてくるが、これは下級生のくのたま達から人気が出るのも当然だ。ただ、そんな食満先輩は一つだけ忘れている事がある。あたしは普通の女ではない。
「……えぇ、期待して下さい」
―――あたしはくのいちのたまごだ。