食満留三郎
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「さて、ここから望月はどうするのか見物だな」
「お前なぁ、結果なんかもう分かってるだろ」
仙蔵の言葉に俺はため息交じりに答えた。
「しかしここまで勝算が見えない勝負も珍しいものだな」
けれどこの場にいる皆も仙蔵と同意見だ。
「食満先輩の懐に入り、絵巻物を奪う……どう考えても無理だな」
「さらに時間が経てば七松先輩が来るだろうし、千代はどうするんだろうね」
同じ五年生の鉢屋と久々知でさえ諦めたようだ。留三郎なら望月が相手なら加減はするだろうし、俺としてみれば心配する必要は無い。
「あー、でもまだ千代は勝つつもりでいるみたいだね」
『……えっ?』
尾浜の声に俺達六年生の声が重なった。
「おい、どういう意味だ?」
「そのまま意味ですよ、潮江先輩」
俺の言葉に小馬鹿にしたように口調で返す鉢屋。
「こらっ、三郎!えっと、潮江先輩。あぁ見えても千代は賢いですからね、本当に勝算が無ければもうとっくに逃げてるか降参をしています。プライドとか全くありませんので」
俺が口を開く前に、不破がフォローを入れる。
「……つまり勝算がある、と」
「どうやらそうみたいですね、私にはそんな策は思い浮かびませんが」
長次の言葉に鉢屋が答える。勝算の見えない勝負。けれど自分の後輩が上級生相手にどこまでやるのか、少し期待してしまう自分がいた。
「……まぁ、留三郎の悔しそうな面を拝みてぇからな」
―――期待しているぞ、望月。
「お前なぁ、結果なんかもう分かってるだろ」
仙蔵の言葉に俺はため息交じりに答えた。
「しかしここまで勝算が見えない勝負も珍しいものだな」
けれどこの場にいる皆も仙蔵と同意見だ。
「食満先輩の懐に入り、絵巻物を奪う……どう考えても無理だな」
「さらに時間が経てば七松先輩が来るだろうし、千代はどうするんだろうね」
同じ五年生の鉢屋と久々知でさえ諦めたようだ。留三郎なら望月が相手なら加減はするだろうし、俺としてみれば心配する必要は無い。
「あー、でもまだ千代は勝つつもりでいるみたいだね」
『……えっ?』
尾浜の声に俺達六年生の声が重なった。
「おい、どういう意味だ?」
「そのまま意味ですよ、潮江先輩」
俺の言葉に小馬鹿にしたように口調で返す鉢屋。
「こらっ、三郎!えっと、潮江先輩。あぁ見えても千代は賢いですからね、本当に勝算が無ければもうとっくに逃げてるか降参をしています。プライドとか全くありませんので」
俺が口を開く前に、不破がフォローを入れる。
「……つまり勝算がある、と」
「どうやらそうみたいですね、私にはそんな策は思い浮かびませんが」
長次の言葉に鉢屋が答える。勝算の見えない勝負。けれど自分の後輩が上級生相手にどこまでやるのか、少し期待してしまう自分がいた。
「……まぁ、留三郎の悔しそうな面を拝みてぇからな」
―――期待しているぞ、望月。