食満留三郎
夢小説設定
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「なー、逃げるなよ」
「逃げないでどうするんですか!?」
「ちぇっ、この前は散々煽ってきたくせに」
状況が大きく違う!あたしは心の中で大きく叫ぶ。今は少しでも体力を温存しなければならない。現に最初は開いていた距離も、今では随分と縮められた。早く仕掛けなければ、あたしは確実に捕まってしまう。
―――別に勝たなくても良いのだ。
まず優先するべき事は八と合流をする事。そして、標的を見定める事。一旦七松先輩を撒く。あたしがまずするべき事はこれである。
「……まぁ、それが一番難しいんですけどねっ!」
あたしは懐からもっぱんを取り出し、思い切り投げつける。地面で叩き割れ、粉末が周囲に舞う。後方を確認すると、七松先輩は目を瞑り手早く頭巾の一部で口元を覆う。無論その駆け足は止まらない。視覚を捨てて、聴覚と気配であたしの居場所を把握する気だ。相変わらず化け物じみた能力だが―――それも想定の範囲内。あたしは第二弾として用意していた煙玉と爆竹に火を着けた。
「逃げないでどうするんですか!?」
「ちぇっ、この前は散々煽ってきたくせに」
状況が大きく違う!あたしは心の中で大きく叫ぶ。今は少しでも体力を温存しなければならない。現に最初は開いていた距離も、今では随分と縮められた。早く仕掛けなければ、あたしは確実に捕まってしまう。
―――別に勝たなくても良いのだ。
まず優先するべき事は八と合流をする事。そして、標的を見定める事。一旦七松先輩を撒く。あたしがまずするべき事はこれである。
「……まぁ、それが一番難しいんですけどねっ!」
あたしは懐からもっぱんを取り出し、思い切り投げつける。地面で叩き割れ、粉末が周囲に舞う。後方を確認すると、七松先輩は目を瞑り手早く頭巾の一部で口元を覆う。無論その駆け足は止まらない。視覚を捨てて、聴覚と気配であたしの居場所を把握する気だ。相変わらず化け物じみた能力だが―――それも想定の範囲内。あたしは第二弾として用意していた煙玉と爆竹に火を着けた。