食満留三郎
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「竹谷と望月か!」
「随分と楽しそうだな、小平太」
さっきまですっかり演習の事を忘れて裏山で塹壕を掘っていたのに、今は目をキラキラと輝かせている。
「なぁ、どっちと戦う?」
その言葉に俺は考える。いくら演習に参加しているといって、所詮は女。小平太や同じ委員会の文次郎はあまり気にしていないようだが、俺としてみれば接点の無い年下の女に手を出すのは躊躇してしまう。
―――望月はパスだな。
「俺は竹谷」
「じゃぁ、私は望月だな!」
「小平太……気を付けろよ。」
意気揚々の小平太に、長次が釘を刺す。そう、確かに以前小平太は望月に負けた事がある。
「分かってる。いやぁ、リベンジ出来ると思ったら燃えてきた」
「おいおい、ちょっとは考えろよ」
今度は別の意味で文次郎が小平太に釘を刺す。普段は文句ばかりだが、なんだかんだ言って文次郎は望月の事を大切にしていると思う。
「よしっ!じゃぁ、始めるか」
俺の言葉に小平太が駆け出した。
「えっ、な、なんで七松先輩がこっち来てんのっ!?」
望月の驚いた声が辺りに響く。
「ちょっ、八!?あたし、食満先輩だよ!?」
自身向かって駆け出した小平太を見ながらあたふたしている。
「いやー、わりぃな千代。担当交代だわ」
「はぁあっ!?」
清々しい顔の竹谷に対して、絶望の表情の望月。
「―――っつ……明日三食一品ずつ貰うから!!」
そう言い残して望月はその場から走り去り、小平太もそれに続き姿を消す。不安と安堵が入り混じった表情の竹谷。軽く一呼吸して、こちらを見据えた。
「なんだ、相手が小平太じゃなくてホッとしたか?」
俺は近付きながら竹谷に問いかける。けれどその問いには答えず、無言のまま屋根から飛び降りた。その手には得意武器である微塵が握られている。
「なら、質問を変えようか」
俺は懐から鉄双節棍を取り出しながら問いかける。
「……俺相手なら勝てると思ってんのか?」
一瞬言葉に詰まった竹谷。けれど今度は深くため息をつく。
「……何言ってるんですか。加減が出来るか出来ないか……その違いですよ」
竹谷は苦々しそうに口を開いた。
「でも、貴方は俺相手に加減なんかはしないでしょう」
「―――そりゃそうだ」
「随分と楽しそうだな、小平太」
さっきまですっかり演習の事を忘れて裏山で塹壕を掘っていたのに、今は目をキラキラと輝かせている。
「なぁ、どっちと戦う?」
その言葉に俺は考える。いくら演習に参加しているといって、所詮は女。小平太や同じ委員会の文次郎はあまり気にしていないようだが、俺としてみれば接点の無い年下の女に手を出すのは躊躇してしまう。
―――望月はパスだな。
「俺は竹谷」
「じゃぁ、私は望月だな!」
「小平太……気を付けろよ。」
意気揚々の小平太に、長次が釘を刺す。そう、確かに以前小平太は望月に負けた事がある。
「分かってる。いやぁ、リベンジ出来ると思ったら燃えてきた」
「おいおい、ちょっとは考えろよ」
今度は別の意味で文次郎が小平太に釘を刺す。普段は文句ばかりだが、なんだかんだ言って文次郎は望月の事を大切にしていると思う。
「よしっ!じゃぁ、始めるか」
俺の言葉に小平太が駆け出した。
「えっ、な、なんで七松先輩がこっち来てんのっ!?」
望月の驚いた声が辺りに響く。
「ちょっ、八!?あたし、食満先輩だよ!?」
自身向かって駆け出した小平太を見ながらあたふたしている。
「いやー、わりぃな千代。担当交代だわ」
「はぁあっ!?」
清々しい顔の竹谷に対して、絶望の表情の望月。
「―――っつ……明日三食一品ずつ貰うから!!」
そう言い残して望月はその場から走り去り、小平太もそれに続き姿を消す。不安と安堵が入り混じった表情の竹谷。軽く一呼吸して、こちらを見据えた。
「なんだ、相手が小平太じゃなくてホッとしたか?」
俺は近付きながら竹谷に問いかける。けれどその問いには答えず、無言のまま屋根から飛び降りた。その手には得意武器である微塵が握られている。
「なら、質問を変えようか」
俺は懐から鉄双節棍を取り出しながら問いかける。
「……俺相手なら勝てると思ってんのか?」
一瞬言葉に詰まった竹谷。けれど今度は深くため息をつく。
「……何言ってるんですか。加減が出来るか出来ないか……その違いですよ」
竹谷は苦々しそうに口を開いた。
「でも、貴方は俺相手に加減なんかはしないでしょう」
「―――そりゃそうだ」