夜間合同演習
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痛過ぎて、痛みを感じない。受け身を取れず落下をして、地面に叩きつけられたお尻の方が痛く感じる。一瞬ぼうっとしていたが、夜鷹の声が聞こえて我に返る。
「いやぁ、痛いはずなのに感覚が無いとか笑えてきますね」
「……いや、私は笑えない状況だぞ、望月」
大の字に寝転がる七松先輩。その言葉にあたしは右手でお尻をさすりながら立ち上がる。
「状況は理解出来てますか?」
寝転がる七松先輩に歩み寄りながら、質問をする。
「いまいち分からないが―――身体が動かない」
「それが分かってるなら十分ですよ」
目をパチパチさせている七松先輩を余所に、あたしは右手で彼の額の鉢巻を取った。
「……毒剣か?」
「えぇ、そうです。意外ですか?」
「あぁ、意外だな」
その言葉にあたしは苦笑する。
「どうせあたしのイメージなんか、潮江先輩とやり合ってるギンギンな武闘派くのたまなんでしょうね」
あたしの言葉に七松先輩は笑い、ポツリと声を漏らした。
「……悔しいな」
「そりゃ、そうですよね。あの七松先輩があたしに鉢巻取られたなんて言ったら、他の六年生はびっくり仰天です」
「そうじゃないぞ。いや、でもそれもあるけど、そこじゃない」
少し意味が分からず眉を潜めた。
「折角お前を体育委員会に誘えるチャンスを無駄にしたのがなぁ」
「うん、勝てて本当に良かった」
あたしは自分の勝敗に、今更ながら歓喜する。
「……っと、噂をすればお前の所の委員長が登場だな」
七松先輩の言葉にあたしは気配を探る。
―――五つ。
あたしは慌てて七松先輩の傍を飛び退いた。
「―――小平太っ!!」
「いやぁ、痛いはずなのに感覚が無いとか笑えてきますね」
「……いや、私は笑えない状況だぞ、望月」
大の字に寝転がる七松先輩。その言葉にあたしは右手でお尻をさすりながら立ち上がる。
「状況は理解出来てますか?」
寝転がる七松先輩に歩み寄りながら、質問をする。
「いまいち分からないが―――身体が動かない」
「それが分かってるなら十分ですよ」
目をパチパチさせている七松先輩を余所に、あたしは右手で彼の額の鉢巻を取った。
「……毒剣か?」
「えぇ、そうです。意外ですか?」
「あぁ、意外だな」
その言葉にあたしは苦笑する。
「どうせあたしのイメージなんか、潮江先輩とやり合ってるギンギンな武闘派くのたまなんでしょうね」
あたしの言葉に七松先輩は笑い、ポツリと声を漏らした。
「……悔しいな」
「そりゃ、そうですよね。あの七松先輩があたしに鉢巻取られたなんて言ったら、他の六年生はびっくり仰天です」
「そうじゃないぞ。いや、でもそれもあるけど、そこじゃない」
少し意味が分からず眉を潜めた。
「折角お前を体育委員会に誘えるチャンスを無駄にしたのがなぁ」
「うん、勝てて本当に良かった」
あたしは自分の勝敗に、今更ながら歓喜する。
「……っと、噂をすればお前の所の委員長が登場だな」
七松先輩の言葉にあたしは気配を探る。
―――五つ。
あたしは慌てて七松先輩の傍を飛び退いた。
「―――小平太っ!!」