一年は組
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「おーい!!喜三太、今の人は誰?」
乱太郎の声が聞こえて、僕は振り返る。そこには目をキラキラさせたの一年は組のみんな。
「はにゃ??千代先輩だよ」
「あれっ、みんな知らないの?」
僕の言葉のあとに団蔵が口を開いた。
「望月千代先輩って言って、くのたまの五年生だよ」
「なんで金吾も知ってんだよ。俺達初めて見たぞ」
きり丸が金吾の言葉に反応する。
「千代先輩もたまに戸部先生から剣術の指導をしてもらってるんだよ」
「僕はね、風魔流忍術学園で一緒だったんだよ。なんかね、元々忍術学園にいたらしいんだけど、三年生の途中で風魔流忍術学園に転向しちゃったんだって」
金吾に続いて喋った僕の言葉にみんなは興味津々のようだ。
「それでまた五年生になって忍術学園に戻ってきたって言ってたよ。どんな人かっていうとね、凄く面倒見が良くてね、優しいんだよ」
「おいっ、お前達!!」
――――!?
唐突に聞こえた大声に僕たちは飛び上がる。
「しっ、潮江先輩!どっ、どうかしたんですか!?」
「どうしたもこうしたもない!望月を見なかったか!?」
団蔵の言葉に怒りを露わにする潮江先輩。
「あの野郎、また仕事をサボりやがったんだっ!今日という今日は絶対許さねぇ!
「潮江先輩、望月先輩は女の子なんで野郎という言い方はおかしいと思います」
「庄ちゃん、相変わらず冷静ね」
怒り狂った潮江先輩には、庄左ヱ門の指摘もきり丸のツッコミも聞こえてはいない。その隣ではどう答えていいか分からず団蔵がオロオロしているし、さらにその隣ではしんべヱのお腹が鳴っている。
「こらこら、お前達落ち着きなさい。文次郎、千代ならあっちに行ったわい」
『やっ、山田先生!』
突然の登場に僕達は驚いて魂が抜けかけるが、潮江先輩は冷静にお礼を言ってその場から消える。
「先生、教えちゃって大丈夫なんですか?」
潮江先輩が消えてから伊助が心配したように口を開く。
「まぁ、悪いのは委員会をサボっておる千代じゃから仕方なかろう」
「へぇー、望月先輩って会計委員会なんだ。くのたまでも委員会に所属するんだね」
三治郎が少し関心したように口を開いた。
「うむ……基本的にくのたまは忍者になろうというより、行儀見習いで忍術学園に入学するものが多い。だから上級生なる前に学園を辞めていくものがほとんどじゃ。ほら、お前達もくのたまの上級生を見た事が無かろう」
「確かに見たことがあるのは下級生だけだねぇ」
思わず僕は納得する。
「だが貴族に嫁ぐ一流良家の娘は茶道華道等を極める為に進学するし、武家の娘として武道を極める為に進学するものもおる。言わずもがな、千代は後者の方だ。前者の例として六年生に一人だけくのたまがおるがそのものは委員会には所属しておらん」
「もぉぉおぉっ、しつこいですよー、潮江先輩!」
山田先生が話し終えると同時に聞こえた声。そちらに視線を向けると、鳶色の忍び装束を来た千代先輩が叫びながら走っている。
「そもそも普通に考えて、後輩に向かって手裏剣を打ちますか!?先輩としてどうなんですか!?」
「バカタレィッ、先に先輩に向かって撒菱を放ったのはお前だろっ!」
「ちょっ、今掠った、掠りましたよ!?耳元でヒュンッて言いましたよ!?」
そう言いながら潮江先輩の投げる手裏剣を避ける千代先輩。表情は半泣きだが、その身の熟しは凄いなぁと思う。
「はぁ、今日の委員会は荒れそうだな……」
頭を抱える団蔵を慰めながら、虎若が口を開いた。
「頑張れ、団蔵。いやぁ、でも潮江先輩と張り合うくのたまがいるって噂には聞いた事あるけど初めて見たよ」
その隣で兵太夫がうんうんと頷きながら喋る。
「――――あれが噂の潮江文次郎VS望月千代なんだね。」
乱太郎の声が聞こえて、僕は振り返る。そこには目をキラキラさせたの一年は組のみんな。
「はにゃ??千代先輩だよ」
「あれっ、みんな知らないの?」
僕の言葉のあとに団蔵が口を開いた。
「望月千代先輩って言って、くのたまの五年生だよ」
「なんで金吾も知ってんだよ。俺達初めて見たぞ」
きり丸が金吾の言葉に反応する。
「千代先輩もたまに戸部先生から剣術の指導をしてもらってるんだよ」
「僕はね、風魔流忍術学園で一緒だったんだよ。なんかね、元々忍術学園にいたらしいんだけど、三年生の途中で風魔流忍術学園に転向しちゃったんだって」
金吾に続いて喋った僕の言葉にみんなは興味津々のようだ。
「それでまた五年生になって忍術学園に戻ってきたって言ってたよ。どんな人かっていうとね、凄く面倒見が良くてね、優しいんだよ」
「おいっ、お前達!!」
――――!?
唐突に聞こえた大声に僕たちは飛び上がる。
「しっ、潮江先輩!どっ、どうかしたんですか!?」
「どうしたもこうしたもない!望月を見なかったか!?」
団蔵の言葉に怒りを露わにする潮江先輩。
「あの野郎、また仕事をサボりやがったんだっ!今日という今日は絶対許さねぇ!
「潮江先輩、望月先輩は女の子なんで野郎という言い方はおかしいと思います」
「庄ちゃん、相変わらず冷静ね」
怒り狂った潮江先輩には、庄左ヱ門の指摘もきり丸のツッコミも聞こえてはいない。その隣ではどう答えていいか分からず団蔵がオロオロしているし、さらにその隣ではしんべヱのお腹が鳴っている。
「こらこら、お前達落ち着きなさい。文次郎、千代ならあっちに行ったわい」
『やっ、山田先生!』
突然の登場に僕達は驚いて魂が抜けかけるが、潮江先輩は冷静にお礼を言ってその場から消える。
「先生、教えちゃって大丈夫なんですか?」
潮江先輩が消えてから伊助が心配したように口を開く。
「まぁ、悪いのは委員会をサボっておる千代じゃから仕方なかろう」
「へぇー、望月先輩って会計委員会なんだ。くのたまでも委員会に所属するんだね」
三治郎が少し関心したように口を開いた。
「うむ……基本的にくのたまは忍者になろうというより、行儀見習いで忍術学園に入学するものが多い。だから上級生なる前に学園を辞めていくものがほとんどじゃ。ほら、お前達もくのたまの上級生を見た事が無かろう」
「確かに見たことがあるのは下級生だけだねぇ」
思わず僕は納得する。
「だが貴族に嫁ぐ一流良家の娘は茶道華道等を極める為に進学するし、武家の娘として武道を極める為に進学するものもおる。言わずもがな、千代は後者の方だ。前者の例として六年生に一人だけくのたまがおるがそのものは委員会には所属しておらん」
「もぉぉおぉっ、しつこいですよー、潮江先輩!」
山田先生が話し終えると同時に聞こえた声。そちらに視線を向けると、鳶色の忍び装束を来た千代先輩が叫びながら走っている。
「そもそも普通に考えて、後輩に向かって手裏剣を打ちますか!?先輩としてどうなんですか!?」
「バカタレィッ、先に先輩に向かって撒菱を放ったのはお前だろっ!」
「ちょっ、今掠った、掠りましたよ!?耳元でヒュンッて言いましたよ!?」
そう言いながら潮江先輩の投げる手裏剣を避ける千代先輩。表情は半泣きだが、その身の熟しは凄いなぁと思う。
「はぁ、今日の委員会は荒れそうだな……」
頭を抱える団蔵を慰めながら、虎若が口を開いた。
「頑張れ、団蔵。いやぁ、でも潮江先輩と張り合うくのたまがいるって噂には聞いた事あるけど初めて見たよ」
その隣で兵太夫がうんうんと頷きながら喋る。
「――――あれが噂の潮江文次郎VS望月千代なんだね。」
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