本編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
待ち合わせ初日は緊張して30分前に来てしまい、スカートの裾を直したり寝癖がついてないか確認していたり今日の課題やったっけな…とノートを開いて確認したりなど時間を潰していた。
……朧くんが来たのは15分前くらいで、私を見かけた途端こちらに駆け寄ってきた。少し息を整えたあと少し申し訳なさそうな顔で声をかけた。
「すまない。待たせてしまったか」
「ううん!全然!ちょっと早く来ちゃっただけで…おはよう!」
「…おはよう」
お互い挨拶を交わす。挨拶は大事だ。1日がいい調子になるような気がして、まぁ私が言いたいだけなのだが。
次の日はちょうどの時間でいいと朧くんと話し合って歩き出す。予定より早い時間に来てしまったので心持ちゆっくりと時間をかけて歩いていく。
待ち合わせて友達と登校するっていいなぁと呆然と考える。今までのクラスの友達は逆方向の子が多かったり部活で時間が合わなかったりとなかなか経験がなかったのだ。
他愛のない話、些細なこと、でも少しずつ朧くんのことを知っていく。お昼ご飯は購買が多いとか、テストでは学年首位だとか(凄い!こんど勉強を教えてもらいたいな)
「名前のクラスはどうなんだ」
朧くんがそう言う。確かに朧くんの高校生活ばかり聞いてあまり話したことなかったかも。自分に興味を持ってもらうことは嬉しいもので、何から話そうか考える。クラスの人の話でもしようと思考を巡らせる。自分のクラスは凄いキャラが濃いからな…誰から話そうか。
う〜んと唸ってから何人か候補を絞る。
「面白い人たちがいっぱいいるよ、目が死んだ魚見たいな天パの先生とか永遠の時を留年してる男子とか前に停学開けて何でも屋をしてる不良とか…」
そんなことを話していると朧くんの顔が一瞬険しくなる。
「…そいつらの名前は」
「先生の名前は銀八先生で、留年してる人は松陽くん。不良は高杉くんって名前だよ、朧くん知ってる人いるの?」
そう尋ねた瞬間、首に衝撃が走る。
すまない、そんな声が聞こえたような、
私はそのまま意識を手放した。