本編
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「名前、好きだ。」
「はい?」
朝、いつもの時間でいつも通り話ししながら登校していた時の事だった。お互いの学校への分かれ道の手前に差し掛かりまだもう少し話していたいなと思っていた時に、ふと伝えられた言葉は余りにも衝撃が強すぎて前につんのめりながらもなんとか転けずに立ち止まった。
「最近ずっと考えていたが…お前の事を、好意的に思う。これからもそうでありたい…が難しいだろうな」
「え、うん…?あのっ」
「言いたいことは以上だ。じゃあ」
「えっま、たね…?」
ほぼ生返事しかできない中、朧くんはさっさと学校へ向かってしまった。表情は柔らかくて、告白?を言えて満足げだったけど…目が一切合わなかった。
彼が立ち去ったあと数秒考えてハッとする。
待って!経緯!経緯を教えて…!
その好意は友情なのか恋愛なのかハッキリ分からず、しゃがみ込んで頭を抱えてしまった。難しいって何がだ。付き合うってことでいいのかどうなんだ、突然の情報量とその感情をぶつける本人もいない中思考がぐるぐると回る。目眩がする…。
遠くからチャイムの音が聞こえる。遅刻だ…思考を切り替えられずフラフラと自分の高校へと向かった。
「名前告られたの?!ふーん良かったじゃない。むしろ付き合ってなかった方が変だったわ」
「いや、でもなんかモヤモヤするような…恋人としてなのか友達としてなのか分からなくて…」
「放課後にでも恋人として付き合ってくださいって勢いで言っちゃいなさいよ。既成事実!好きって言われてるんだから断れないわよ」
「そう…だね、確認もしないといけないし」
「浮かない顔ね、もっと喜ぶかと思ってたのに」
「引っかかる言い方だったからかな」
休み時間さっちゃんや妙ちゃん達に相談する。
もう実際に聞きだして確実にした方が早いとの結論で早速連絡しようとスマホを開いた。
"今日の放課後一緒に帰ろう"
そうメッセージを送って電源を落とした。
放課後のHRが終わり急いでスマホの電源を付けると1件メッセージが届いていた。朧くんからだ。
飛びつくようにメッセージアプリを開く。
"もう関わらないでくれ"
そのメッセージが届いた矢先連絡拒否の通知も立て続けに送られていた。