ーー日本地獄ーー

　「判決はぁ、＿ ＿ 地獄ぅぅぅぅ！！！！！！！」

閻魔庁に響く声の持ち主は地獄の長

閻魔大王



私は此の地獄で閻魔大王の補佐官として人事として働いている



そして、私のかわいい妹と弟も同じ部署で働いている



私たちは元は人間だった

私たちは、村は違えど死に方は同じだった

神様に捧げる生贄として、私たちは村人に命を奪われた

死後、鬼火を宿した魂は地獄へと堕ちた

そして、長い年月を経て我らは鬼神となり、閻魔大王と地獄に住む鬼たちのためにすべてを捧げることを決めた





　「閻魔大王、今日の裁判はここまでです。」

　「ーーおや？閻魔大王、休憩中でしたか？」

　「おぉ～、紅玉くん！
　　そうだよ～ぉ、今終わったんだよぉ」

　「それはそれは、お疲れ様です」



　私の、私たちの上司に当たる閻魔大王は自分から進んで仕事をするタイプではなく、言われて言われて、言われ続けてやっと行動に移せるようになる少しダメなそれでいて孫をたくさん可愛がっているお爺さんなのですよ




　「お疲れのところ、悪いのですが、午後から私と翠玉は現世へ長期出張に行きますので．．．しばらくは地獄には戻って来ませんからね！私たちが居ないからと、鬼灯しかいないからと、気を抜かないでしっかり仕事なさってくださいね？」

　「んん～？儂ってそんなに信用ないの？大丈夫だよ、だから、安心して行っておいで」

　「．．．では、そのお言葉を信じましょうかね
　　では、閻魔大王、鬼灯．．．行って参ります」

　「「いってらっしゃい」」