頑張っている君が好き
『デイダラくんデイダラくん』
「ん?なんだい?」
『いきますよ…ばくはーつ!!』
ドォオン!!
大きい音をたててわたしが造った起爆粘土は爆発した。ふふん、今度こそデイダラくんはわたしに興味を持つハズだ。そう思いながら得意気な顔をしてデイダラくんを見ると、特に何も思ってないようだった。何でさ!!
『…デイダラくん、感想とかないんですか?』
「あれに感想なんてつけれたもんじゃねぇぞ、うん」
まだまだ芸術とは言えないな、デイダラくんは鼻で笑いながらそう言った。
ここまで綺麗に爆発出来たのは初めてなのに、デイダラくんは何も言ってくれない。…爆発するのに綺麗だ汚いだがあるか分からないけどさ。まぁ、とにかくわたしはデイダラくんに振り向いてほしくて起爆粘土を使えるよう、日に日に努力してきたのだ。とは言っても、わたしはデイダラくんみたいに手に口はないから、粘土に起爆札を混ぜて使用しているだけなんだけどね。因みに爆発するタイミングはわたしの声に反応して爆発するようにしている。
「おいなまえ、よく見とけよ!うん!…喝!!」
ドォオン!!
『…(カッコいいなぁ)』
デイダラくんはきっと、起爆粘土を見とけって言ったんだろうけど、わたしはずっとデイダラくんを見ていた。うん、カッコいい。爆風で靡く髪も、自身の芸術作品が上手く爆発したのを見て輝く目も、それに合わせるように上がる口角も、全部全部カッコいい。
「これが芸術だ!!うん!!」
『わたしのも綺麗だったと思うんだけどなぁ』
「何言ってんだなまえ…あんなの、まだまだだぞ。だからもっと修行を積むことだな、うん」
デイダラくんはそう言い残すと、アジトの方へと向かっていった。
デイダラくんは芸術家だから、きっと芸術的なものにしか興味がない。そして何故だかそんな彼に惚れたわたしはデイダラくんの気を惹こうと必死に頑張っているのだ。
『うーん、あれ以上綺麗に爆発させるだなんて難しいよ…』
アジトに戻るフリをして、陰からなまえを見る。うんうん唸っているなまえは、もう一度先ほどの起爆粘土を投げて爆発させた。
「うん、綺麗だ」
本当は、十分に綺麗だった。このオイラでも一瞬息が止まったほとだ。でも、なまえがオイラを満足するような起爆粘土を頑張って造ろうとしているのを見ると、どうにも褒め言葉が口から出てこない。だって、言ってしまったらなまえは起爆粘土を造るのを止めてしまう…と思うから。オイラは、頑張っているなまえを見るのが好きなんだ。それに、なまえ自身も。惚れた理由は…多分、その…頑張っている姿を見て、だと思う。なんだか、その姿が美しくて、綺麗で。
『よしっこれでどうだ!!』
「うん?」
『ばくはーつっ!!』
「芸術、だな…」
『あー、やっぱり駄目かな?』
「…もう十分だよ、うん」
頑張っている君が好き
((デイダラくん、早く振り向いてくれないかな))
((なまえのことは好きだけど、もう少しこのままの関係でいたい…うん))
「ん?なんだい?」
『いきますよ…ばくはーつ!!』
ドォオン!!
大きい音をたててわたしが造った起爆粘土は爆発した。ふふん、今度こそデイダラくんはわたしに興味を持つハズだ。そう思いながら得意気な顔をしてデイダラくんを見ると、特に何も思ってないようだった。何でさ!!
『…デイダラくん、感想とかないんですか?』
「あれに感想なんてつけれたもんじゃねぇぞ、うん」
まだまだ芸術とは言えないな、デイダラくんは鼻で笑いながらそう言った。
ここまで綺麗に爆発出来たのは初めてなのに、デイダラくんは何も言ってくれない。…爆発するのに綺麗だ汚いだがあるか分からないけどさ。まぁ、とにかくわたしはデイダラくんに振り向いてほしくて起爆粘土を使えるよう、日に日に努力してきたのだ。とは言っても、わたしはデイダラくんみたいに手に口はないから、粘土に起爆札を混ぜて使用しているだけなんだけどね。因みに爆発するタイミングはわたしの声に反応して爆発するようにしている。
「おいなまえ、よく見とけよ!うん!…喝!!」
ドォオン!!
『…(カッコいいなぁ)』
デイダラくんはきっと、起爆粘土を見とけって言ったんだろうけど、わたしはずっとデイダラくんを見ていた。うん、カッコいい。爆風で靡く髪も、自身の芸術作品が上手く爆発したのを見て輝く目も、それに合わせるように上がる口角も、全部全部カッコいい。
「これが芸術だ!!うん!!」
『わたしのも綺麗だったと思うんだけどなぁ』
「何言ってんだなまえ…あんなの、まだまだだぞ。だからもっと修行を積むことだな、うん」
デイダラくんはそう言い残すと、アジトの方へと向かっていった。
デイダラくんは芸術家だから、きっと芸術的なものにしか興味がない。そして何故だかそんな彼に惚れたわたしはデイダラくんの気を惹こうと必死に頑張っているのだ。
『うーん、あれ以上綺麗に爆発させるだなんて難しいよ…』
アジトに戻るフリをして、陰からなまえを見る。うんうん唸っているなまえは、もう一度先ほどの起爆粘土を投げて爆発させた。
「うん、綺麗だ」
本当は、十分に綺麗だった。このオイラでも一瞬息が止まったほとだ。でも、なまえがオイラを満足するような起爆粘土を頑張って造ろうとしているのを見ると、どうにも褒め言葉が口から出てこない。だって、言ってしまったらなまえは起爆粘土を造るのを止めてしまう…と思うから。オイラは、頑張っているなまえを見るのが好きなんだ。それに、なまえ自身も。惚れた理由は…多分、その…頑張っている姿を見て、だと思う。なんだか、その姿が美しくて、綺麗で。
『よしっこれでどうだ!!』
「うん?」
『ばくはーつっ!!』
「芸術、だな…」
『あー、やっぱり駄目かな?』
「…もう十分だよ、うん」
頑張っている君が好き
((デイダラくん、早く振り向いてくれないかな))
((なまえのことは好きだけど、もう少しこのままの関係でいたい…うん))
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