推し続けていく所存です!【長編】
夢小説設定
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※NLに偏っておりますので、主人公は基本的に女性です。
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現在私は、なぜか推しと一緒に買い出しに行くことになり、ド緊張を隠しながら必死にどう切り抜けようか画策しているところです。
ただ飲み物を買いに行くだけなのに、なぜこんなにも死にそうな思いをしなければならないのでしょうか?
神様、私は明日死ぬのではないのでしょうか?
「…さーん…みょうじさーん、神妙な顔してどうしたの?」
あぶない、推しを前にキャパオーバーになった脳が、現実逃避しようとしてくる。
「え!?いえ…何を買おうか迷ってて…
えっと…皆さんの好みのドリンクとかわかりますか?」
むしろ選んでもらったほうがいいかも…と言うと、
「選んでいいの!?ん~…じゃぁ、これとこれと~…」
迷うことなく、他のメンバーのドリンクをかごに入れていく。
何だか…遠足前にいそいそとオヤツをカバンに詰める子どもみたい……クスッと笑いが込み上げ、そんなことを思ったら失礼かな?と視線をあげると、一通りカゴに入れ終えた佐久間と目が合う。
「今……なんか子どもっぽいとか思ってなかった?」
「え?佐久間さんってエスパー…?……いや、ちがっ……確かにちょっとオヤツ嬉々として選んでる子どもみたいだなって思いましたけど…ってゴメンなさい!!失礼すぎますよね!?」
「ふははっ!結局ぜんぶ口に出てんじゃん!!」
ケタケタと手を叩きながら爆笑されてしまった。
これはアレだ。人見知りだったり、オタク特有の早口になってめっちゃマシンガントークしちゃうアレ。
「みょうじさん、もしかして……割と人見知りだったりする?」
ドキッとした。この仕事をしてから接客する機会も増えて、だいぶ矯正されたと思ったのに。
不快感を与えてしまったかな、と申し訳なくなった。
「ぇ……ぁ……わかっちゃいます……?
仕事でだいぶ緩和はされてきたと思うんですが…どこか付け焼き刃なのはバレちゃいますよね……気になったらすみません。」
「んや、謝らなくていいよ!どっちかって言うと……俺も昔陰キャみたいな感じで、今のみょうじさんみたいな時期もあったりしたから…何となく分かるかなー……って。」
そういえば、そんな話をどこかで聞いたっけ…
彼の底抜けに明るい性格も、その時期があったからの賜物だと思うと、純粋に尊敬の念が湧く。
「(佐久間さんみたいに…)…なれたらいいな…私も…」
ポソッと聞こえないように呟いたつもりだったが、聞こえていたらしい彼は、視線を合わせニッと笑い
「俺ができたんだから、みょうじさんもできるっしょ!手始めにそうだなー……俺といる時は敬語無しでー…とかやってみよっか!!まずは、下の名前で呼んでみてよ!」
「え……」
ニッとまた笑って、少し私との距離を詰めた佐久間。
はいリピートアフタミー、だいすけー……と言われたところで、思考が一時停止した。
…推しを名前で呼ぶとか…マジで…?
「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理
佐久間さんそれはハードル高過ぎです無理です私なんかが推しの名前しかも下の名前呼ぶなんてホントに烏滸がましいというかもうあの…目の前で笑ってるだけで浄化されそう……もう無理ー…」
本当にキャパオーバー過ぎて、ひた隠しにしていた性格だとかオタ気質だとが全部溢れ出た。
もう目の前にいる神的存在が見れない…と、ファイルで顔を覆い隠した。
「えー……これから一緒に仕事する仲じゃん!見慣れてよー……ね?」
「ふぐっ………」
ファイルを下げられ屈託のない笑顔とは違う、ちょっと含みを孕んださっきとは違う、ニヤリ顔が見えた。
この人……面白がっている……!!!
オタクだからこそオタクのツボを心得ている。
そして…ちょっとSである…!!!!