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FEH創作支援会話リーフ(伝承英雄)&トラバント「レンスターの懐かしき大地に思いを馳せて」

支援C
リーフ:今回も勝利できた・・・。
    この飛空城はいったいどこまで上るんだろう・・・。
    ・・・?
トラバント:・・・ふむ。
リーフ:あれは・・・トラバント?畑で何をして・・・。
トラバント:・・・ふん。なかなか・・・どうして・・・。
飛竜:・・・グルルッ。
リーフ:!
    気づかれた・・・?
トラバント:先ほどから何を遠くで見ている・・・
      貴様の殺気はわかりやす過ぎるわ。
リーフ:・・・じゃあ堂々と聞こう。
トラバント:一国の王が畑を物珍し気に弄っておるのがそんなに面白かったか?
リーフ:いや・・・、トラキアの地ではこういう行為には慣れなかったのは当然だ。
    僕も特にひもじい思いをして、山賊の手下に加わっていたトラキア兵を解放したからわかる。
トラバント:うむ・・・男も女も、兵も民も・・・関係なく苦労ばかりかけた。
      全く・・・レンスターさえ手に入っていれば・・・
リーフ:まだそんなことを・・・いや、
    アルヴィス皇帝やユリウス皇子のやりかたをすれば当然ではある・・・か。
トラバント:未練がましいと笑っても構わんぞ。貴様は全て手に入れた。
      しかし我々にはこれしか目になかったのだ。
      この暖かな土を、風をな・・・。
      ほれ。当番ではないとはいえ通りかかったのだ。手伝わんか。
リーフ:あ、ああ・・・。
    元とはいえ、一国の王に土弄りを任せられるなんて・・・。
    つくづくここは不思議なところだ。
トラバント:狭量な奴め。わしもトラキアの人の子。地を耕すことも考えんとでも思ったか。
      結果は言わずもがな、だがな。
      ここを見かけた時、エクラに直接頼んだのだ。
リーフ:・・・うわっ、虫が鎧の中に・・・!
トラバント:・・・ふっ。
      いかんな、失笑だったわ。歳をとると何かにつけて思い出に浸ってしまう・・・。
リーフ:笑ってないで取ってくれ!
支援B
トラバント:・・・む。
リーフ:隣をいいかな、トラバント。
トラバント:構わんぞ。座れ。
リーフ:ここの書物は興味深い・・・。いつかトラキアに帰った時に必要な知識を備えないと。
トラバント:わしやキュアンの目を気にしておるのか。
リーフ:!
    な、なんでわかる!
トラバント:嘗めるな、小僧。わしも子供を二人抱き抱えた身、
      目の前の子供の気持ちなぞ手に取るようにわかるわ。
リーフ:・・・アリオーン王子とは、トラキアとレンスターの国際的な面も含めて未だに難しい所も多い。
    でも姉さんが手を取り合ってくれている。
    僕たちは一歩ずつだが前に進んでいるよ。
トラバント:そうか・・・。
      ではこの前の話の続きをしよう。
リーフ:レンスターの話か?
トラバント:そうだ。わしもアリオーンはともかく・・・
      アルテナを戦いから遠ざけようと試したことがあるのだ。
      傭兵、トラキア竜騎士団ではなく、な。
リーフ:とすると・・・内政を担う形になるのか。
    なるほど・・・それはお互いにとって確かに都合がいい。
    残されたレンスターの地に住む民も、父上の忘れ形見の姉上の無事を知れば
    トラキアに意識が傾く可能性もある。
トラバント:・・・ほう!貴様もそれくらいの考えはつくか。
リーフ:優秀な軍師のお陰さ。
トラバント:レンスターの民のトラキアの民への差別心は深い。
      その一方アルテナが王女として成長すれば実に強力だ。
      ・・・アルテナを拾ったのは、それが理由ではないのだがな・・・。
リーフ:というと?
トラバント:トラキアの地が険しいのは知っているだろう。
      そこで暮らす事もまた生半可な生活ではない。
      それは王城でも同じだ。民がひもじい思いをしているというのに、
      我らだけがぬくぬくと裕福な暮らしをすることはできぬ。
      口減らしもあった事、想像に難くないというのに、
      アルテナを拾って帰った時の反発はそれなりであったものよ・・・。
リーフ:・・・。
支援A
トラバント:・・・真実を言えばな。
      わしの狙いは本当にレンスターの大地だけだったのだ。
      キュアン率いるランスリッター・・・やつらさえ倒せばそれは手に入る。
      その算段だった。
      しかし、奴はよもや女と娘を連れておった。砂漠のど真ん中でな・・・
リーフ:女子供というのは母上と姉上か・・・。
トラバント:ランスリッターさえ滅ぼせばそれでいい、女と娘は逃がせばよい・・・
      そんな考えがよぎったが、戦場とは無慈悲なものよ。
      エスリンという女・・・最後までキュアンを庇うように死に倒れ、
      熱砂の砂漠に娘は泣きながら落ちよった。
      わしに・・・わしにはそんな気は・・・なかったのだ・・・。
リーフ:トラバント・・・。
トラバント:あのアルテナの泣く姿が忘れられぬ。
      熱かったろう、苦しかったろう・・・目の前で親を殺されたなど、理解できなかったろう。
      わしは、嫌がるアルテナを抱きかかえ、砂漠を去った・・・。
      それが・・・あの時の真実だ。
リーフ:どうして母上達を逃がそうと・・・?
トラバント:トラキアの地を巡り、未来ある子供が命を落として何になる・・・?
      手段を選ばず、この手を血に染めたわしだが、誇り高きトラキアの人間だ。
      混乱の中でアリオーンがアルテナを討ったかに見えた時は、
      何もかも台無しにしてしまったのに気が付いた。
      リーフ・・・くれぐれもわしのようにはなるな。
      民を想え。国の人々を想え。自らを大地を支える柱と心得るのだ。
      崩れ去ったわしから言えるのはそれだけだ・・・。
支援S
リーフ:トラバント。
トラバント:リーフか・・・。
リーフ:姉上、父上、母上からは僕から。
トラバント:そうか・・・、話したか。すべて。
リーフ:少しは気が晴れただろうか?
トラバント:さあ・・・・な。わしのことは・・・もうよいのだ。
      わしが想うのは一つだけ・・・トラキアの大地に、愛を。
      それだけだ・・・。
リーフ:そうか・・・。ならなおさら話して正解だったな。
    ユリウス皇子・・・いや、ロプトウスが倒れた今、
    真実は全て世に知られるべきだ。
    今も、僕の仲間がロプトについての真実を語る者がいるように、
    僕も同じく真実を伝えよう。
    それが・・・きっと戦いに散ったあなたたちへの手向けだと思うから・・・。
トラバント:・・・そうか。頼むぞ・・・リーフよ。
      ・・・さて、時間が余ったな・・・。
リーフ:そうだね。また畑にでも行こうか。
    レンスターの懐かしき大地に思いを馳せて・・・。
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