幸
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おおかみさん、ボクは大人じゃないのかな」
「ん?」
しょんぼりとした妖精と共に旅するリンクが言葉を漏らした。
おおかみさんはお冷の準備をしている。
「大きくなったのに、周りからの視線が変わらない感じがする」
「ふむ」
「ボク大人だよね!?」
「おおかみさんから見ればみんな子供なんだがなあ」
体と心がちぐはぐな青年は今の自分について悩んでいるようだ。
「大人になったらおおかみさんと結婚できるって思ってたのに…子供扱いされてちゃ意味ないよぉ!」
「うむ、そこは変わってくれないか」
「ごめんなさい女神様…」
大人のクールな頼れる男性を目指しているのか、とにかくおおかみさんと釣り合うようになりたいらしい。ナビィがおおかみさんに弱弱しく謝罪する。
「嫌でも大人になるものだ。そう焦らずとも良いだろう?」
「駄目だよ!早くしないとおおかみさんが別の男に取られちゃう!」
出されたお冷を喉に通しながらリンクは叫ぶ。
大人になりたい理由も、なんとも子供らしいかわいいものだった。
「ではリンク、大人になる一歩としてまた大人のご飯を食べてみないか?」
「大人のご飯!前のオムライスみたいな⁉」
「そうだぞ!これを食べれば大人へとまた近づけるんだぞ!」
「食べる!」
リンクの扱いに段々慣れてきたおおかみさんは、彼の気を逸らしてすぐにご飯の準備を始める。
玉ねぎを取り出して手早く皮をむき、細かくみじん切りにしていく。フライパンに油をたらし、温めはじめる。
次にピンクの細かい肉を取り出して調味料とパン粉、卵を一つ大き目のボウルに入れてこねはじめた。
「…ハンバーグ?」
「おぉよくわかったな!」
「子供の時に食べたのと同じ!」
「そうかそうか、リンクはよく見ているなあ」
ここで「まだ子供だよ」なんて言えば拗ねることはわかりきっている。おおかみさんは大人であった。
熱したフライパンにみじん切りした玉ねぎをいれてじゅわじゅわと焼いていく。肉をこねるのをやめ、一度それを裏手にもっていった。フライパンの玉ねぎは色が薄く、少しずつ茶色に染まっていく。
「もういいか」
フライパンから玉ねぎを皿に移す。それからフライパンを軽く洗い、玉ねぎの粗熱をとる。その間、おおかみさんは白い長い野菜を取り出し、緑の葉の部分は切り落として別の皿へと移した。それから白い部分をざっくりと三等分にする。
「野菜?みたことない」
「大根という野菜だ。場所によって味や辛みがあって美味しいぞ」
「辛いのって美味しいの…?」
「人によるなあ。まあ今回は辛くないから安心していいぞ!」
そう言いながら大根の皮をかつら剥きにし、ざらざらした板と新しいボウルを取り出した。大根をその板に置いてこすりはじめる。
「削ってるの?」
「うむ、大根は煮ても美味しいんだが、こうやって削っても美味しいんだ。これが大人への一歩になるぞ!」
「よし!ボク辛くても食べる!」
「辛くないぞ!」
大根のいわゆる頭部分は甘みが強く、生で使用しても辛みは少ない。
多めに削られた大根を布に移して水気を絞り、ボウルにまた戻す。見た目はかき氷のような仕上がりである。
そこに別の黒いタレを流してかるく混ぜる。
「うむ、そろそろよかろう」
大根は一度別において、再びフライパンに油をたらし、火をつける。
裏手から休ませていたタネをもって帰ってきた。そこに粗熱のとれた玉ねぎをいれて軽く混ぜ、楕円に形を整えた。
「油が跳ねるからリンクは座りなさい」
「はーい」
素直にいう事を聞くが、やはりそわそわしながら待っている。おおかみさんはフライパンに形を整えたタネを置いていく。激しい焼ける音と油が元気よく飛び出す。
焼ける匂いでリンクのお腹が反応する。
片面の焼き目を確認してひっくり返し、フライパンに蓋をした。蒸し焼きというものだ。
暫くおいて、蓋を開ければ白い湯気と肉の焼けた匂いが一気に噴き出した。
「出来た⁉」
「うむ!」
お皿に焼いたハンバーグ、上から作ったタレをかけて、副菜として作っていた野菜を添え、すでにできていたお米も別皿によそう。
「おまちどうさま!和風はんばーぐだぞ!」
「わふう…?」
「む!和風はわからんか!まあ食べればわかるぞ!」
「そっか!」
早く食べたいのか細かいことは気にせず、リンクはハンバーグを切る。火がしっかり通った断面に、肉汁がとろとろと光に反射しながら流れ落ちる。
彼はごくりと唾を飲み込んで一口食べた。
「…⁉すっぱ…あれ?お、美味しい!」
「うむうむ!」
「ちょっとすっぱいけど前のハンバーグより食べやすい!美味しいよおおかみさん!」
「そうかそうか!おかわりもあるからたんとお食べ!」
「うん!」
濃い濃厚なデミグラスソースとは違い、酸っぱさのあるあっさりとしたタレは肉厚で重厚なハンバーグをあまり重くしない味と感覚にしてくれる。
大根の甘さもありいくらでも食べていけそうな仕上がりになっていた。
リンクはおおかみさんのおかわりの言葉にうなづき、男の子らしく3個のハンバーグを食べきった。
「おなかいっぱーい!」
「たくさん食べてくれておおかみさんも嬉しいぞ!」
「おおかみさん!他にもハンバーグに何かあるの!?」
「うーん…ちーずを入れたものやぐらたんもあるなあ」
「チーズ!グラタン!」
「もちろん他のご飯もあるぞ!」
「わぁっ次は何にしようかな…でもわふーハンバーグもまた食べたいし…!」
お皿を片付けながらおおかみさんは笑ってリンクの姿を見ていた。
「おおかみさん!次もボクに大人の味を教えてね!」
「うむうむ!任せなさい!」
「そうしたら大人になれておおかみさんと結婚できるよね!」
「うーむそこはずれないなあ!」
「ん?」
しょんぼりとした妖精と共に旅するリンクが言葉を漏らした。
おおかみさんはお冷の準備をしている。
「大きくなったのに、周りからの視線が変わらない感じがする」
「ふむ」
「ボク大人だよね!?」
「おおかみさんから見ればみんな子供なんだがなあ」
体と心がちぐはぐな青年は今の自分について悩んでいるようだ。
「大人になったらおおかみさんと結婚できるって思ってたのに…子供扱いされてちゃ意味ないよぉ!」
「うむ、そこは変わってくれないか」
「ごめんなさい女神様…」
大人のクールな頼れる男性を目指しているのか、とにかくおおかみさんと釣り合うようになりたいらしい。ナビィがおおかみさんに弱弱しく謝罪する。
「嫌でも大人になるものだ。そう焦らずとも良いだろう?」
「駄目だよ!早くしないとおおかみさんが別の男に取られちゃう!」
出されたお冷を喉に通しながらリンクは叫ぶ。
大人になりたい理由も、なんとも子供らしいかわいいものだった。
「ではリンク、大人になる一歩としてまた大人のご飯を食べてみないか?」
「大人のご飯!前のオムライスみたいな⁉」
「そうだぞ!これを食べれば大人へとまた近づけるんだぞ!」
「食べる!」
リンクの扱いに段々慣れてきたおおかみさんは、彼の気を逸らしてすぐにご飯の準備を始める。
玉ねぎを取り出して手早く皮をむき、細かくみじん切りにしていく。フライパンに油をたらし、温めはじめる。
次にピンクの細かい肉を取り出して調味料とパン粉、卵を一つ大き目のボウルに入れてこねはじめた。
「…ハンバーグ?」
「おぉよくわかったな!」
「子供の時に食べたのと同じ!」
「そうかそうか、リンクはよく見ているなあ」
ここで「まだ子供だよ」なんて言えば拗ねることはわかりきっている。おおかみさんは大人であった。
熱したフライパンにみじん切りした玉ねぎをいれてじゅわじゅわと焼いていく。肉をこねるのをやめ、一度それを裏手にもっていった。フライパンの玉ねぎは色が薄く、少しずつ茶色に染まっていく。
「もういいか」
フライパンから玉ねぎを皿に移す。それからフライパンを軽く洗い、玉ねぎの粗熱をとる。その間、おおかみさんは白い長い野菜を取り出し、緑の葉の部分は切り落として別の皿へと移した。それから白い部分をざっくりと三等分にする。
「野菜?みたことない」
「大根という野菜だ。場所によって味や辛みがあって美味しいぞ」
「辛いのって美味しいの…?」
「人によるなあ。まあ今回は辛くないから安心していいぞ!」
そう言いながら大根の皮をかつら剥きにし、ざらざらした板と新しいボウルを取り出した。大根をその板に置いてこすりはじめる。
「削ってるの?」
「うむ、大根は煮ても美味しいんだが、こうやって削っても美味しいんだ。これが大人への一歩になるぞ!」
「よし!ボク辛くても食べる!」
「辛くないぞ!」
大根のいわゆる頭部分は甘みが強く、生で使用しても辛みは少ない。
多めに削られた大根を布に移して水気を絞り、ボウルにまた戻す。見た目はかき氷のような仕上がりである。
そこに別の黒いタレを流してかるく混ぜる。
「うむ、そろそろよかろう」
大根は一度別において、再びフライパンに油をたらし、火をつける。
裏手から休ませていたタネをもって帰ってきた。そこに粗熱のとれた玉ねぎをいれて軽く混ぜ、楕円に形を整えた。
「油が跳ねるからリンクは座りなさい」
「はーい」
素直にいう事を聞くが、やはりそわそわしながら待っている。おおかみさんはフライパンに形を整えたタネを置いていく。激しい焼ける音と油が元気よく飛び出す。
焼ける匂いでリンクのお腹が反応する。
片面の焼き目を確認してひっくり返し、フライパンに蓋をした。蒸し焼きというものだ。
暫くおいて、蓋を開ければ白い湯気と肉の焼けた匂いが一気に噴き出した。
「出来た⁉」
「うむ!」
お皿に焼いたハンバーグ、上から作ったタレをかけて、副菜として作っていた野菜を添え、すでにできていたお米も別皿によそう。
「おまちどうさま!和風はんばーぐだぞ!」
「わふう…?」
「む!和風はわからんか!まあ食べればわかるぞ!」
「そっか!」
早く食べたいのか細かいことは気にせず、リンクはハンバーグを切る。火がしっかり通った断面に、肉汁がとろとろと光に反射しながら流れ落ちる。
彼はごくりと唾を飲み込んで一口食べた。
「…⁉すっぱ…あれ?お、美味しい!」
「うむうむ!」
「ちょっとすっぱいけど前のハンバーグより食べやすい!美味しいよおおかみさん!」
「そうかそうか!おかわりもあるからたんとお食べ!」
「うん!」
濃い濃厚なデミグラスソースとは違い、酸っぱさのあるあっさりとしたタレは肉厚で重厚なハンバーグをあまり重くしない味と感覚にしてくれる。
大根の甘さもありいくらでも食べていけそうな仕上がりになっていた。
リンクはおおかみさんのおかわりの言葉にうなづき、男の子らしく3個のハンバーグを食べきった。
「おなかいっぱーい!」
「たくさん食べてくれておおかみさんも嬉しいぞ!」
「おおかみさん!他にもハンバーグに何かあるの!?」
「うーん…ちーずを入れたものやぐらたんもあるなあ」
「チーズ!グラタン!」
「もちろん他のご飯もあるぞ!」
「わぁっ次は何にしようかな…でもわふーハンバーグもまた食べたいし…!」
お皿を片付けながらおおかみさんは笑ってリンクの姿を見ていた。
「おおかみさん!次もボクに大人の味を教えてね!」
「うむうむ!任せなさい!」
「そうしたら大人になれておおかみさんと結婚できるよね!」
「うーむそこはずれないなあ!」