過去編

『…はぁ』

初授業の感想:くそつまんなかった

何言ってんのかわからんかったからすぐ仮病使って保健室で寝てる今日この頃です

暇だなぁ…

饅頭食べたい

もうちょっと寝よ

その時

((ｶﾞﾗｶﾞﾗ

誰?

怪我人?

病人?

えーやめて

まだ寝てたい

寝床取らんといて

知り合いかな?

『⁉︎』

何これ

気配が…

え…?

微かだけど…

妖怪の気配がした

でもハナヲが保健室の妖怪もいるって言っていたしな〜

その人?

⁇｢おや?先客かい?｣

声の正体は

うちの学年の人だと思う

人間かな

気配が探りづらい

まぁ一応人間のフリしてやり過ごそう

『すみません…頭痛くて…』

??｢あぁ，なるほどね｣
　｢記録紙には書いたかい?｣

『あー書いてませんね』

あ，でも苗字どうしよ

まぁいいか

ｻﾗｻﾗ…

??｢…はい｡いいよ｡それじゃあ俺ここで委員会の仕事してるからゆっくりしていってね｣

『ありがとうございますぅ…』
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
『…ん』
『……ん?』
『あれ?』

いつまで寝てたの私

外から真っ暗じゃん

ヤバっ

旧校舎戻んないとヒフミに怒られる

…って

あれ?

何で…

体が動かない

え?

どうして?

金縛り?

どういう事?

すると

『⁉︎』

妖怪の気配

さっきと同じ

やっぱり保健室の妖怪?

必死に目を動かした

その時

人影が見えた

『誰⁉︎』

??｢よく眠ってたねぇ｡本当に君が俺たちと同じ七不思議?警戒心って言葉知らない?｣

この声

聞いたことある

??｢初授業で即仮病手段使うなんて俺と同類だよ，鴉ちゃん｣

『なっ…』

私の正体を知ってる

やっぱりここの妖怪だ

『すみません，まず誰ですかー?』
『正体不明の奴と同類にされたくないよ私』
『てかまずこの金縛り解け』

??｢あぁごめんごめん」
　｢そういえば未だ自己紹介してなかったね｣
　 ｢俺の名前はイリヤ｡よろしくねコハクさん｣

『…よろしく?』