公安×志賀 颯太郎
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ダウトの志賀颯太郎さん×公安刑事コラボ
※勝手にコラボ企画!!!
モブあり、プロローグって展開
今日から、久しぶりの潜入捜査。
潜入先である病院の近くまで、やってきた。
桃山「瀬戸内くん、がんばろう!」
瀬戸内「俺がバッチリ証拠掴んでくるんで、桃山先輩は、お掃除でも頑張ってください!」
それじゃと、鼻で笑う瀬戸内くんの背中を見送る。
(わ、私だって…!)
そんなこんなで、潜入捜査がはじまったーーー
ここは、とある都内の病院。
医療法人に絡んで、臓器売買の容疑がかかっている病院に潜入することになった。
グループ組織の犯行と見ており、組織につながる情報収集を行うため、瀬戸内くんは医療法事務スタッフとして、私は清掃員として、潜入がはじまった。
(津軽さんからは、1週間で成果を出してこいと言われたけど…)
潜入をはじめて数日。
いまのところ、大きな動きはなく、
それぞれの持ち場で情報収集が続いている。
(このままじゃ、1週間経っちゃう…!)
焦りと不安で手に汗が滲む。
ひとまず、今日も笑顔で出勤。出勤。
そう思い、スタッフルームの扉を開ける。
早速、自分のロッカーに近い同僚のおばちゃんが、声をかけてきた。
清掃員A「おはよう桃山さん。ねぇねぇ、アナタもみた?昨日、志賀センセと一緒に歩いてた女!」
桃山「おはようございます!いえ、知りませんけど…誰ですか?」
この病院には、副医院長の志賀先生と呼ばれる人がいる。
(そして、志賀先生はめちゃくちゃモテる…)
(HPでは見たけど…、)
(一体どんだけイケメンなんだ…)
(イケメンといえば…歩さんが恋しいなぁ…)
今回の潜入捜査は、勤務先が変わることから、
自宅には帰らず、借家に泊まっている。
(借家と公安課と病院の行ったり来たり…)
清掃員B「それって、最近噂のやつでしょ?」
清掃員の声で、我にかえる。
気付いたら、何人かの清掃員が周りに集まって、会話が弾んでいるようだ。
清掃員A「カノジョなんじゃないかって」
清掃員B「志賀センセも、ついに結婚かしらね〜」
清掃員C「はぁぁぁ…アタシかなしいわ〜…」
清掃員D「アンタにそんな権利ないわよ!」
わいわいがやがやと、次々に出勤してくる清掃員により、スタッフルームが騒がしくなる。
(それにしても、志賀先生の話題で持ちきり…)
イケメンハイスペックな副医院長は、噂によると清掃員やもちろん患者さんにも優しく、誰からも好かれる性格のようだ。その上、未婚。
超優良物件として、有名らしいが、まだ本人と接触することは叶っていない。
(予定を耳にしても、オペ、診察、オペ…って常に動いてて、アンドロイドなんじゃと思うくらい、忙しそう…)
(……石神さんみたいなタイプ?)
ふとプリンを食べる石神さんを思い出し、
ぶんぶんを頭を振った。
(余計なこと考えすぎ!集中、集中)
清掃道具を持って、持ち場のフロアを巡回する。
運が良ければ、今日このフロアに、志賀先生がやってくるはずだ。
(よーし、まずはここを綺麗にしながら、患者さんたちからも情報を集めるぞ…!)
意気込んだ、そのときだった。
?「そこの君」
桃山「?…えっ、私ですか?」
後ろから声がかかり、振り返ると、薄いブルーのワイシャツに白衣を着た青年が立っていた。
目が合うと、手元の紙袋を持って手渡される。
?「すまないが、これを看護ステーションまで届けてくれないか」
桃山「えっ!わ、私でいいんですか?ただの清掃員ですけど…」
?「時間がなくて。すまない」
それだけ短く言い放ち、立ち去っていた。
(………あ、名前聞くの忘れた)
(白衣着てたから…先生だよね…?)
名札も見ていなかったことに気付き、
己の観察眼の弱さを痛感する。
(やってしまったーーーーーー………)
(でも、どっかで見たことあるような…)
(どこかで会ったような……)
紙袋片手に、ガクッと項垂れる。
?「ちょっとちょっとぉ!!」
またも後ろから声が掛かり振り返ると、
清掃員の同僚だった。
桃山「あっお疲れ様です」
清掃員A「アナタ、いま志賀センセと何話していたのよぉ!!プレゼントまでもらっちゃって…」
桃山「え!!!」
(あ、あれが志賀先生…!?!?)
(たしかに、HPの写真に似てるけど…)
(……あ、思ったよりイケメンじゃなかった!!!)
(いや、そんなことはどうでもよくて)
(重要人物に接触したのに、なんも情報が…)
清掃員A「えっじゃないわよ。その中身、なんなの?いつの間に親しくなったのよ〜!!」
(た、たしかに。これ、なに…?)
ずっしりと紙袋の持ち手が手のひらに食い込む。
なにか重いものが入っているようだ。
桃山「あっいや、これはナースステーションまで…って頼まれただけです。今日はじめて志賀先生にお会いしましたし…」
清掃員A「あら!そうなの〜。そんなことだと思ったわ〜。はーびっくりさせるんだから!」
おばちゃんは、背中をバシバシ叩きながら、
立ち去って行った。
(………とりあえず、届ける…?)
中身をチェックしたいが、人の目が多すぎる。
仕方なく、そのままナースステーションに向かい、近くにいた看護婦さんに荷物を渡した。
(………それにしても、)
(志賀先生と接触したのに、なにも…)
(なにも成果がない………)
いやいや焦ったら負けだと、自分を嗜める。
接触したということは、再び接触する機会を得たということ。
前向きに捉え、仕事に戻った。
そして、そのときは、
あっさりやってきたーーー
桃山「……志賀先生?」
志賀「……えーっと?すまない、どこで君と知り合っていたかな?」
帰り道、駅のホームでばったりなんてこと、あるんだと、しみじみ噛み締める。
つま先から頭のてっぺんまで、
考え込むように見つめられる。
(そりゃ、覚えてないよね…)
桃山「えっと、今日病院で。ナースステーションまで、届け物を頼まれて…」
志賀「ああ。あのときの君か。急な頼みだったが、助かった」
桃山「いえ、とんでもないです。…志賀先生は、お帰りですか?」
(捜査資料によると、自宅は病院から徒歩だったはず…だけど知らないフリッと)
詮索するような発言は避けた方がいいかもと思いつつ、ここは踏み込んで聞いてみる。
(今更だけど、話しかけずに、尾行でも良かったかもしれない…)
志賀「ああ。…君、これから時間あるか?」
桃山「えっ!?は、はい。ありますけど…」
志賀「それなら良かった。ついてきてくれ」
(え………ええええーーーー!?!?)
驚くまもなく、銀座で降りて、
高級ブティックに連れて行かれ。
上から下までドレスアップしたのち、
志賀先生に連れられてやってきたのは、
ホテルのパーティ会場の入り口だった。
遠目で、著名人やどこかでみた政治家たちがみえる。ざっと数百人はいそうだ。
(まるで、潜入捜査するような会場なんですけど…)
(なんの集まり…なんで私が…)
さまざま疑問が浮かぶものの、
とにかく馴染まないとと気を引き締める。
隣の志賀さんを見ると、目を丸くしていた。
志賀「君…着慣れているのか?…こういう場所は、少なからず緊張すると思ったが、全然動じないな」
(し、しまった!捜査に慣れすぎてて、動じないことが当たり前に…)
(ここはなんとか普通の女性らしく…)
桃山「えーっと…。む、昔からよく、肝が据わってるって言われるんです!だからかな、あはは〜」
志賀「肝、か…。確かに、肝が据わっているな」
志賀さんが、そっと片腕を差し出してきた。
(……握れってこと?)
(なんとなくドレスアップして察してたけど…)
桃山「あのー…これは…」
志賀「君はいまから、俺の婚約者として振る舞ってくれ」
桃山「えっ?」
(は、はいーーー!?!?!?)
志賀さんは至って真面目な顔をしている。
どうやら、冗談ではないようだ。
志賀「俺のことは、颯太郎って呼んでくれ」
桃山「ちょ、ちょっと待ってください」
志賀「………ああ。君の下の名前を聞いてなかったな。なんて名前だ?」
桃山「ちょも…ですけど、そうじゃなくって!いま、婚約者って言いました?」
(まだ、歩さんとも婚約してない…)
(べ、別にする予定もないけど…!!)
志賀「ああ」
(な、なんかこの人の乗り、)
(どことなく、公安課の面々に似ているような…)
桃山「…わ、分かりました。でも、条件があります」
志賀「言ってみてくれ」
桃山「あとで構いませんので、その…婚約者として振る舞う理由を教えていただけますか?」
志賀「そんなことでいいのか。もちろん話そう」
桃山「!!約束、ですからね!…そ、颯太郎さん…」
志賀さんはふっと笑う。
志賀「ああ。…ちょも」
心臓がドクンと跳ねる。
(ななな、ときめいちゃだめ!)
(これは潜入捜査、潜入捜査…)
(ターゲットに接近、接近中…)
一瞬目を閉じて心を落ちつかせる。
再び差し出される腕を握り、
会場に入っていった。
※つづく
※勝手にコラボ企画!!!
モブあり、プロローグって展開
今日から、久しぶりの潜入捜査。
潜入先である病院の近くまで、やってきた。
桃山「瀬戸内くん、がんばろう!」
瀬戸内「俺がバッチリ証拠掴んでくるんで、桃山先輩は、お掃除でも頑張ってください!」
それじゃと、鼻で笑う瀬戸内くんの背中を見送る。
(わ、私だって…!)
そんなこんなで、潜入捜査がはじまったーーー
ここは、とある都内の病院。
医療法人に絡んで、臓器売買の容疑がかかっている病院に潜入することになった。
グループ組織の犯行と見ており、組織につながる情報収集を行うため、瀬戸内くんは医療法事務スタッフとして、私は清掃員として、潜入がはじまった。
(津軽さんからは、1週間で成果を出してこいと言われたけど…)
潜入をはじめて数日。
いまのところ、大きな動きはなく、
それぞれの持ち場で情報収集が続いている。
(このままじゃ、1週間経っちゃう…!)
焦りと不安で手に汗が滲む。
ひとまず、今日も笑顔で出勤。出勤。
そう思い、スタッフルームの扉を開ける。
早速、自分のロッカーに近い同僚のおばちゃんが、声をかけてきた。
清掃員A「おはよう桃山さん。ねぇねぇ、アナタもみた?昨日、志賀センセと一緒に歩いてた女!」
桃山「おはようございます!いえ、知りませんけど…誰ですか?」
この病院には、副医院長の志賀先生と呼ばれる人がいる。
(そして、志賀先生はめちゃくちゃモテる…)
(HPでは見たけど…、)
(一体どんだけイケメンなんだ…)
(イケメンといえば…歩さんが恋しいなぁ…)
今回の潜入捜査は、勤務先が変わることから、
自宅には帰らず、借家に泊まっている。
(借家と公安課と病院の行ったり来たり…)
清掃員B「それって、最近噂のやつでしょ?」
清掃員の声で、我にかえる。
気付いたら、何人かの清掃員が周りに集まって、会話が弾んでいるようだ。
清掃員A「カノジョなんじゃないかって」
清掃員B「志賀センセも、ついに結婚かしらね〜」
清掃員C「はぁぁぁ…アタシかなしいわ〜…」
清掃員D「アンタにそんな権利ないわよ!」
わいわいがやがやと、次々に出勤してくる清掃員により、スタッフルームが騒がしくなる。
(それにしても、志賀先生の話題で持ちきり…)
イケメンハイスペックな副医院長は、噂によると清掃員やもちろん患者さんにも優しく、誰からも好かれる性格のようだ。その上、未婚。
超優良物件として、有名らしいが、まだ本人と接触することは叶っていない。
(予定を耳にしても、オペ、診察、オペ…って常に動いてて、アンドロイドなんじゃと思うくらい、忙しそう…)
(……石神さんみたいなタイプ?)
ふとプリンを食べる石神さんを思い出し、
ぶんぶんを頭を振った。
(余計なこと考えすぎ!集中、集中)
清掃道具を持って、持ち場のフロアを巡回する。
運が良ければ、今日このフロアに、志賀先生がやってくるはずだ。
(よーし、まずはここを綺麗にしながら、患者さんたちからも情報を集めるぞ…!)
意気込んだ、そのときだった。
?「そこの君」
桃山「?…えっ、私ですか?」
後ろから声がかかり、振り返ると、薄いブルーのワイシャツに白衣を着た青年が立っていた。
目が合うと、手元の紙袋を持って手渡される。
?「すまないが、これを看護ステーションまで届けてくれないか」
桃山「えっ!わ、私でいいんですか?ただの清掃員ですけど…」
?「時間がなくて。すまない」
それだけ短く言い放ち、立ち去っていた。
(………あ、名前聞くの忘れた)
(白衣着てたから…先生だよね…?)
名札も見ていなかったことに気付き、
己の観察眼の弱さを痛感する。
(やってしまったーーーーーー………)
(でも、どっかで見たことあるような…)
(どこかで会ったような……)
紙袋片手に、ガクッと項垂れる。
?「ちょっとちょっとぉ!!」
またも後ろから声が掛かり振り返ると、
清掃員の同僚だった。
桃山「あっお疲れ様です」
清掃員A「アナタ、いま志賀センセと何話していたのよぉ!!プレゼントまでもらっちゃって…」
桃山「え!!!」
(あ、あれが志賀先生…!?!?)
(たしかに、HPの写真に似てるけど…)
(……あ、思ったよりイケメンじゃなかった!!!)
(いや、そんなことはどうでもよくて)
(重要人物に接触したのに、なんも情報が…)
清掃員A「えっじゃないわよ。その中身、なんなの?いつの間に親しくなったのよ〜!!」
(た、たしかに。これ、なに…?)
ずっしりと紙袋の持ち手が手のひらに食い込む。
なにか重いものが入っているようだ。
桃山「あっいや、これはナースステーションまで…って頼まれただけです。今日はじめて志賀先生にお会いしましたし…」
清掃員A「あら!そうなの〜。そんなことだと思ったわ〜。はーびっくりさせるんだから!」
おばちゃんは、背中をバシバシ叩きながら、
立ち去って行った。
(………とりあえず、届ける…?)
中身をチェックしたいが、人の目が多すぎる。
仕方なく、そのままナースステーションに向かい、近くにいた看護婦さんに荷物を渡した。
(………それにしても、)
(志賀先生と接触したのに、なにも…)
(なにも成果がない………)
いやいや焦ったら負けだと、自分を嗜める。
接触したということは、再び接触する機会を得たということ。
前向きに捉え、仕事に戻った。
そして、そのときは、
あっさりやってきたーーー
桃山「……志賀先生?」
志賀「……えーっと?すまない、どこで君と知り合っていたかな?」
帰り道、駅のホームでばったりなんてこと、あるんだと、しみじみ噛み締める。
つま先から頭のてっぺんまで、
考え込むように見つめられる。
(そりゃ、覚えてないよね…)
桃山「えっと、今日病院で。ナースステーションまで、届け物を頼まれて…」
志賀「ああ。あのときの君か。急な頼みだったが、助かった」
桃山「いえ、とんでもないです。…志賀先生は、お帰りですか?」
(捜査資料によると、自宅は病院から徒歩だったはず…だけど知らないフリッと)
詮索するような発言は避けた方がいいかもと思いつつ、ここは踏み込んで聞いてみる。
(今更だけど、話しかけずに、尾行でも良かったかもしれない…)
志賀「ああ。…君、これから時間あるか?」
桃山「えっ!?は、はい。ありますけど…」
志賀「それなら良かった。ついてきてくれ」
(え………ええええーーーー!?!?)
驚くまもなく、銀座で降りて、
高級ブティックに連れて行かれ。
上から下までドレスアップしたのち、
志賀先生に連れられてやってきたのは、
ホテルのパーティ会場の入り口だった。
遠目で、著名人やどこかでみた政治家たちがみえる。ざっと数百人はいそうだ。
(まるで、潜入捜査するような会場なんですけど…)
(なんの集まり…なんで私が…)
さまざま疑問が浮かぶものの、
とにかく馴染まないとと気を引き締める。
隣の志賀さんを見ると、目を丸くしていた。
志賀「君…着慣れているのか?…こういう場所は、少なからず緊張すると思ったが、全然動じないな」
(し、しまった!捜査に慣れすぎてて、動じないことが当たり前に…)
(ここはなんとか普通の女性らしく…)
桃山「えーっと…。む、昔からよく、肝が据わってるって言われるんです!だからかな、あはは〜」
志賀「肝、か…。確かに、肝が据わっているな」
志賀さんが、そっと片腕を差し出してきた。
(……握れってこと?)
(なんとなくドレスアップして察してたけど…)
桃山「あのー…これは…」
志賀「君はいまから、俺の婚約者として振る舞ってくれ」
桃山「えっ?」
(は、はいーーー!?!?!?)
志賀さんは至って真面目な顔をしている。
どうやら、冗談ではないようだ。
志賀「俺のことは、颯太郎って呼んでくれ」
桃山「ちょ、ちょっと待ってください」
志賀「………ああ。君の下の名前を聞いてなかったな。なんて名前だ?」
桃山「ちょも…ですけど、そうじゃなくって!いま、婚約者って言いました?」
(まだ、歩さんとも婚約してない…)
(べ、別にする予定もないけど…!!)
志賀「ああ」
(な、なんかこの人の乗り、)
(どことなく、公安課の面々に似ているような…)
桃山「…わ、分かりました。でも、条件があります」
志賀「言ってみてくれ」
桃山「あとで構いませんので、その…婚約者として振る舞う理由を教えていただけますか?」
志賀「そんなことでいいのか。もちろん話そう」
桃山「!!約束、ですからね!…そ、颯太郎さん…」
志賀さんはふっと笑う。
志賀「ああ。…ちょも」
心臓がドクンと跳ねる。
(ななな、ときめいちゃだめ!)
(これは潜入捜査、潜入捜査…)
(ターゲットに接近、接近中…)
一瞬目を閉じて心を落ちつかせる。
再び差し出される腕を握り、
会場に入っていった。
※つづく