東雲 歩
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推しの話をしてたはずなのに、
ホワイトデーになっていて、
ホワイトデー本編に入る前に終わる話
※黒澤、津軽→主人公⇆東雲
休日明け。
作業時間の合間に、後輩と会話をする。
…と言っても、もっぱら趣味の話。
休日に観た映画について、語っていた。
桃山「ほんと、全部A面曲。全部がキラキラ。笑顔が眩しい。そんでもって、15年の軌跡。愛するしかないです。愛する要素しかないです!!!」
瀬戸内「コワッ。ヤマタヌ先輩がいつにも増して、凶暴化してて草」
瀬戸内くんが、ドン引きした顔をしている。
大石「ヤマタヌ先輩、落ち着いてください。これでも…」
一方で、いつもと変わらず無表情な大石君が、すっと何かを差し出した。
手元を見ると、一枚の葉っぱ…型のメモ帳。
桃山「………いや、タヌキじゃないし!変身しないし!」
瀬戸内「キレッキレっすね」
大石「キレというよりは、タヌキだから機敏だ。ですよね、先輩」
桃山「褒められてるのかなのか…」
仕事をしながら、座席で話していると、
津軽さんと百瀬さんが、課に戻ってきた。
津軽「なになに。おこりんぼウサ?」
百瀬「チッ…うるさい。黙れ」
楽しそうな津軽さんと、キレてる百瀬さん。
対照的な2人に視線を向ける。
桃山「怒ってないです!どっちかというと百瀬さんが…」
言いかけて、百瀬さんに睨まれやめる。
津軽さんがこちらにきて、顔を覗き込んできた。
(か、顔が近い…!)
(照れる………!!!)
津軽「ほら、キレてたら顔がしわしわになっちゃうよ。だから、俺の顔でも拝んで、元気だしなよ」
(でも、言ってることは意味わからん!)
桃山「津軽さんの怖いくらい高い自信が羨ましいです。いっそ清々しいです」
瀬戸内「やっぱ班長ぐらいになると、俺TUEEEって感じっす」
大石「………」
百瀬「ハッ、当たり前だろ。津軽さんが1番だ」
なぜか、百瀬さんが自信ありげに言う。
(何の1番…)
(一旦落ち着こう、)
(コーヒーでも飲もう)
そうと決まったら立ち上がり、
マグカップを待って、給湯室に向かった。
黒澤「あっ、ちょもちゃん」
桃山「透さん、お疲れ様です」
給湯室に入ると、黒澤さんがいた。
ちょうどコーヒーを補充してくれて、
淹れ終わるところのようだ。
黒澤「ちょもちゃん、どうですか?最近なにか良いことありました?」
桃山「え!…分かっちゃいます?」
黒澤「あっホントにいいことあったんですね。テキトーだったのに!」
桃山「………」
黒澤「なんですか?俺に聞かせてください★」
桃山「えっとですね…。実は、推しの映画がはじまりまして…!!!!」
黒澤「あー、そっち系ですか!」
桃山「え、そっち系って何ですか!」
黒澤「俺そういつの全然疎いんで、気にしないでください!」
桃山「………」
黒澤「それにしても、ちょもちゃんに推されるなんて、羨ましいなー」
桃山「透さんも、推されたいとかあるんですか?」
黒澤「そりゃ、やっぱり可愛い子に推されたら、嬉しいですよ★」
桃山「ふ、ふーん…」
黒澤「あっもちろん、可愛い子って、ちょもちゃんも含まれますからね?俺のこと最推ししても、いいですよ★」
桃山「それは遠慮しておきます」
黒澤「即答!?」
桃山「透さんは、なんか、……重そう」
黒澤「えー、なんなら試しますか?いまならお試しキャンペーン中で、無料で試せますけど…」
黒澤さんがマグカップを置いて、
身体を引き寄せて、密着させてくる。
桃山「ん!?な、何してるんですか!?」
黒澤「ほら、俺のこと推してくれたら、こんな風にいーっぱい抱きしめますよ〜★」
桃山「セクハラです!」
そっと腕を振り解いて、身体を引き剥がす。
桃山「も、もうからかわらないでーー」
黒澤さんから離れて、文句の一つでも言おうとしたが、今度は後ろから誰かに引き寄せられてしまい、声が途切れる。
?「ウサ、まだ怒ってる?俺が落ち着かせてあげようか」
桃山「!?つ、津軽さん…?」
声の主を見上げると、
長いまつ毛からみえる瞳と視線が合う。
津軽「ん」
桃山「な、なん…ですか…っ!!」
津軽「……もしかして、照れてる?」
ニヤッと津軽さんの口角が上がる。
恥ずかしくなり、手で口を押さえた。
黒澤「まぁ、ちょもちゃんを推したい人の方が、多いかもしれませんね〜」
桃山「そんなことは…」
黒澤さんがマグカップを持って、
こちらに向かってくる。
津軽さんと私の間を通り過ぎようとして、
目の前で立ち止まり、こちらを向いた。
桃山「?」
黒澤「ちょもちゃん」
ふいに、頬に冷たい感触があたる。
(キ、……キス………!?)
桃山「……は、はいい!?!」
黒澤「ホワイトデーのお返しです!」
津軽「透君、俺には〜?」
黒澤「津軽さんの愛情をくれるなら、喜んでお返ししますよ〜★」
津軽「ふーん…じゃ、いいや。ウサで手一杯だから」
桃山「なんで私がお荷物みたいな…!って、透さん、お返しは嬉しいですけど…、その…」
黒澤「え?ベットの中がいいって?積極的ですね…、どうしようかな…」
桃山「言ってません!言ってませんし求めてないです!…と、とにかくお返しありがとうございました」
黒澤「じゃあ続きはまた〜」
透さんは、妖艶な笑みを浮かべて、
カップ片手に給湯室を出て行った。
黒澤さんが通り過ぎたことにより、
津軽さんの顔が見える。真顔だ。
桃山「……えーっと、透さんも相変わらず冗談ばっかりですね」
津軽さんに見られていたと思うと、
より恥ずかしくなって来た。
気を紛らわせようと、視線を逸らして、
カップを手に持ちコーヒーを淹れる。
津軽さんは、無言で冷蔵庫から、
カットレモンを取り出して、
自分のマグカップに、投げ込んでいる。
津軽「……嬉しい?」
桃山「え?」
津軽「お返し」
桃山「……あ、透さんの、ですか?」
津軽「うん。えっまだ他にいるの?」
桃山「他って、バレンタインを渡した相手ですか?それはまぁ、知っての通りですけど…」
津軽「俺のお返しは、受け取ってくれる?」
桃山「普通のだったら、はい」
津軽「とびっきり美味しいやつ」
桃山「そんな、気を遣わなくても…」
津軽「ジンギスカンキャラメルっていう…」
桃山「あっ、やっぱいいです。森永とかで気を遣ってくれて全然いいです」
津軽「じゃあ今日の夜空けといてね」
桃山「…どこか連れてってくれるんですか?」
津軽「うん」
桃山「騙されませんよ。捜査ですね?」
津軽「それはウサの気持ち次第じゃない?3月14日に、俺と過ごすんだから、幸せいっぱいだよね〜」
桃山「………」
津軽「はい、じゃあまたあとでね」
津軽さんは手をひらひらと振って、
レモンコーヒーを淹れて出て行った。
(さらっと、残業になった……)
(……喋ってたら、コーヒー冷めちゃった)
コーヒーを淹れなおしながら、
残業宣言を心の中で受け止める。
(ホワイトデーなのは忘れてたけど、)
(いろいろ、突然過ぎて)
(頭の処理が追いつかない…)
東雲「酷い顔だね。なんかあったの」
桃山「!!!あゆあゆあゆ…」
東雲「怖……」
桃山「歩さん…。残業になっちゃいました…」
東雲「あ、そう。どんまい」
桃山「つ、冷たい!…歩さん?」
東雲「何」
桃山「今日の日付は?」
東雲「14日」
桃山「今日は何の日?」
東雲「円周率の日」
桃山「…えーっと、一般的には?」
東雲「ああ、そっち」
桃山「そ、そうです!」
東雲「国際結婚の日。どっちかっていうと、円周率の方が一般的だと思うけどね」
桃山「いやいやいや!どっちも一般的じゃないんですけど!ほ、ほわいとなあれですよ!!!」
東雲「ああ。そうみたいだね」
桃山「………そ、それだけ!?」
東雲「ま、…届いてるかもね」
桃山「え!?届く!?なんか送ってくれたんですか!?!?」
東雲「声がでか…」
桃山「ん、んん………。家に帰ったら、ミニあゆむんが…」
東雲「なわけないじゃん」
桃山「ですよね。じゃあ一体何が…」
東雲「さぁ?…気になるなら、残業を巻き上げて、早く帰ったら?」
桃山「!!!は、はい!!残業なんてぱぱーっとこなして帰ります!」
東雲「ほんと、単純…」
桃山「嬉しくなっちゃって…」
東雲「じゃ、俺は行くから」
桃山「はいっお疲れ様です!」
コーヒーをカップに注ぎ、一口口に運んだ。
(めちゃくちゃ給湯室で過ごしちゃった)
(はやく戻って、)
(残りの仕事もがんばろ…!)
※ここから本編だったのに、力尽きた!
ホワイトデーになっていて、
ホワイトデー本編に入る前に終わる話
※黒澤、津軽→主人公⇆東雲
休日明け。
作業時間の合間に、後輩と会話をする。
…と言っても、もっぱら趣味の話。
休日に観た映画について、語っていた。
桃山「ほんと、全部A面曲。全部がキラキラ。笑顔が眩しい。そんでもって、15年の軌跡。愛するしかないです。愛する要素しかないです!!!」
瀬戸内「コワッ。ヤマタヌ先輩がいつにも増して、凶暴化してて草」
瀬戸内くんが、ドン引きした顔をしている。
大石「ヤマタヌ先輩、落ち着いてください。これでも…」
一方で、いつもと変わらず無表情な大石君が、すっと何かを差し出した。
手元を見ると、一枚の葉っぱ…型のメモ帳。
桃山「………いや、タヌキじゃないし!変身しないし!」
瀬戸内「キレッキレっすね」
大石「キレというよりは、タヌキだから機敏だ。ですよね、先輩」
桃山「褒められてるのかなのか…」
仕事をしながら、座席で話していると、
津軽さんと百瀬さんが、課に戻ってきた。
津軽「なになに。おこりんぼウサ?」
百瀬「チッ…うるさい。黙れ」
楽しそうな津軽さんと、キレてる百瀬さん。
対照的な2人に視線を向ける。
桃山「怒ってないです!どっちかというと百瀬さんが…」
言いかけて、百瀬さんに睨まれやめる。
津軽さんがこちらにきて、顔を覗き込んできた。
(か、顔が近い…!)
(照れる………!!!)
津軽「ほら、キレてたら顔がしわしわになっちゃうよ。だから、俺の顔でも拝んで、元気だしなよ」
(でも、言ってることは意味わからん!)
桃山「津軽さんの怖いくらい高い自信が羨ましいです。いっそ清々しいです」
瀬戸内「やっぱ班長ぐらいになると、俺TUEEEって感じっす」
大石「………」
百瀬「ハッ、当たり前だろ。津軽さんが1番だ」
なぜか、百瀬さんが自信ありげに言う。
(何の1番…)
(一旦落ち着こう、)
(コーヒーでも飲もう)
そうと決まったら立ち上がり、
マグカップを待って、給湯室に向かった。
黒澤「あっ、ちょもちゃん」
桃山「透さん、お疲れ様です」
給湯室に入ると、黒澤さんがいた。
ちょうどコーヒーを補充してくれて、
淹れ終わるところのようだ。
黒澤「ちょもちゃん、どうですか?最近なにか良いことありました?」
桃山「え!…分かっちゃいます?」
黒澤「あっホントにいいことあったんですね。テキトーだったのに!」
桃山「………」
黒澤「なんですか?俺に聞かせてください★」
桃山「えっとですね…。実は、推しの映画がはじまりまして…!!!!」
黒澤「あー、そっち系ですか!」
桃山「え、そっち系って何ですか!」
黒澤「俺そういつの全然疎いんで、気にしないでください!」
桃山「………」
黒澤「それにしても、ちょもちゃんに推されるなんて、羨ましいなー」
桃山「透さんも、推されたいとかあるんですか?」
黒澤「そりゃ、やっぱり可愛い子に推されたら、嬉しいですよ★」
桃山「ふ、ふーん…」
黒澤「あっもちろん、可愛い子って、ちょもちゃんも含まれますからね?俺のこと最推ししても、いいですよ★」
桃山「それは遠慮しておきます」
黒澤「即答!?」
桃山「透さんは、なんか、……重そう」
黒澤「えー、なんなら試しますか?いまならお試しキャンペーン中で、無料で試せますけど…」
黒澤さんがマグカップを置いて、
身体を引き寄せて、密着させてくる。
桃山「ん!?な、何してるんですか!?」
黒澤「ほら、俺のこと推してくれたら、こんな風にいーっぱい抱きしめますよ〜★」
桃山「セクハラです!」
そっと腕を振り解いて、身体を引き剥がす。
桃山「も、もうからかわらないでーー」
黒澤さんから離れて、文句の一つでも言おうとしたが、今度は後ろから誰かに引き寄せられてしまい、声が途切れる。
?「ウサ、まだ怒ってる?俺が落ち着かせてあげようか」
桃山「!?つ、津軽さん…?」
声の主を見上げると、
長いまつ毛からみえる瞳と視線が合う。
津軽「ん」
桃山「な、なん…ですか…っ!!」
津軽「……もしかして、照れてる?」
ニヤッと津軽さんの口角が上がる。
恥ずかしくなり、手で口を押さえた。
黒澤「まぁ、ちょもちゃんを推したい人の方が、多いかもしれませんね〜」
桃山「そんなことは…」
黒澤さんがマグカップを持って、
こちらに向かってくる。
津軽さんと私の間を通り過ぎようとして、
目の前で立ち止まり、こちらを向いた。
桃山「?」
黒澤「ちょもちゃん」
ふいに、頬に冷たい感触があたる。
(キ、……キス………!?)
桃山「……は、はいい!?!」
黒澤「ホワイトデーのお返しです!」
津軽「透君、俺には〜?」
黒澤「津軽さんの愛情をくれるなら、喜んでお返ししますよ〜★」
津軽「ふーん…じゃ、いいや。ウサで手一杯だから」
桃山「なんで私がお荷物みたいな…!って、透さん、お返しは嬉しいですけど…、その…」
黒澤「え?ベットの中がいいって?積極的ですね…、どうしようかな…」
桃山「言ってません!言ってませんし求めてないです!…と、とにかくお返しありがとうございました」
黒澤「じゃあ続きはまた〜」
透さんは、妖艶な笑みを浮かべて、
カップ片手に給湯室を出て行った。
黒澤さんが通り過ぎたことにより、
津軽さんの顔が見える。真顔だ。
桃山「……えーっと、透さんも相変わらず冗談ばっかりですね」
津軽さんに見られていたと思うと、
より恥ずかしくなって来た。
気を紛らわせようと、視線を逸らして、
カップを手に持ちコーヒーを淹れる。
津軽さんは、無言で冷蔵庫から、
カットレモンを取り出して、
自分のマグカップに、投げ込んでいる。
津軽「……嬉しい?」
桃山「え?」
津軽「お返し」
桃山「……あ、透さんの、ですか?」
津軽「うん。えっまだ他にいるの?」
桃山「他って、バレンタインを渡した相手ですか?それはまぁ、知っての通りですけど…」
津軽「俺のお返しは、受け取ってくれる?」
桃山「普通のだったら、はい」
津軽「とびっきり美味しいやつ」
桃山「そんな、気を遣わなくても…」
津軽「ジンギスカンキャラメルっていう…」
桃山「あっ、やっぱいいです。森永とかで気を遣ってくれて全然いいです」
津軽「じゃあ今日の夜空けといてね」
桃山「…どこか連れてってくれるんですか?」
津軽「うん」
桃山「騙されませんよ。捜査ですね?」
津軽「それはウサの気持ち次第じゃない?3月14日に、俺と過ごすんだから、幸せいっぱいだよね〜」
桃山「………」
津軽「はい、じゃあまたあとでね」
津軽さんは手をひらひらと振って、
レモンコーヒーを淹れて出て行った。
(さらっと、残業になった……)
(……喋ってたら、コーヒー冷めちゃった)
コーヒーを淹れなおしながら、
残業宣言を心の中で受け止める。
(ホワイトデーなのは忘れてたけど、)
(いろいろ、突然過ぎて)
(頭の処理が追いつかない…)
東雲「酷い顔だね。なんかあったの」
桃山「!!!あゆあゆあゆ…」
東雲「怖……」
桃山「歩さん…。残業になっちゃいました…」
東雲「あ、そう。どんまい」
桃山「つ、冷たい!…歩さん?」
東雲「何」
桃山「今日の日付は?」
東雲「14日」
桃山「今日は何の日?」
東雲「円周率の日」
桃山「…えーっと、一般的には?」
東雲「ああ、そっち」
桃山「そ、そうです!」
東雲「国際結婚の日。どっちかっていうと、円周率の方が一般的だと思うけどね」
桃山「いやいやいや!どっちも一般的じゃないんですけど!ほ、ほわいとなあれですよ!!!」
東雲「ああ。そうみたいだね」
桃山「………そ、それだけ!?」
東雲「ま、…届いてるかもね」
桃山「え!?届く!?なんか送ってくれたんですか!?!?」
東雲「声がでか…」
桃山「ん、んん………。家に帰ったら、ミニあゆむんが…」
東雲「なわけないじゃん」
桃山「ですよね。じゃあ一体何が…」
東雲「さぁ?…気になるなら、残業を巻き上げて、早く帰ったら?」
桃山「!!!は、はい!!残業なんてぱぱーっとこなして帰ります!」
東雲「ほんと、単純…」
桃山「嬉しくなっちゃって…」
東雲「じゃ、俺は行くから」
桃山「はいっお疲れ様です!」
コーヒーをカップに注ぎ、一口口に運んだ。
(めちゃくちゃ給湯室で過ごしちゃった)
(はやく戻って、)
(残りの仕事もがんばろ…!)
※ここから本編だったのに、力尽きた!