東雲 歩
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カレ目線 ※最新話ぐらい…
うちの彼女は、後輩からタヌキと呼ばれ、上司からウサギやひよっこと呼ばれ、スッポンのように噛み付いたら離れない。
(見た目は小動物なのに、中身が獰猛…)
そんな彼女は、日に日に逞しく。
オレがいなくても、1人で立ち上がれる。
…あの頃とは、もう違う。
だからなのか、最近、周りの男達がーーー
黒澤「ちょもちゃんって、変わりましたよね」
東雲「?」
黒澤「歩さんは、思いませんか?最近とくにキラキラしてるな〜って。魅力が溢れてると言うか…女性らしくなったというか…」
東雲「別に、いつも通りじゃないの」
黒澤「えー!歩さん、目が肥えてるんですよ。ねぇ、誠二さん、どう思います?」
後藤「…キラキラはよく分からんが。元気はあるんじゃないか。あとは、先輩らしく、頑張っているな」
透は「ですよね!」とかなんと言って、いかにちょもが魅力的になったか熱弁し続けている。ほどなくして、石神さんに仕事しろと、叩かれている。
(…いや、そんなのオレが一番わかってるし)
警察庁から公安学校に向かいながら、
さっきまでの会話を思い出していた。
透が言ってた、変わりましたよねって発言。
彼女が、1人で立ち上がれるようになったのだ。
成長した、ということだろう。
(………なのに、オレの心は…)
素直に喜べない自分に気づいてから、
もやもやしている。
自分でも訳が分からず、止められない。
難波「……いっ。……おいっ、歩?」
いつの間にか、モニタールームに難波さんがきていた。声をかけられて、ハッとする。
東雲「……はい」
難波「お前…、大丈夫か?」
東雲「失礼しました。こちらです」
難波さんに頼まれていた資料を渡し、手短に報告を済ませる。
難波さんは怪訝そうな顔を見せたが、報告をしているうちに、いつもの表情に戻っていた。
難波「……ああ。わかった。その筋ですすめれくれ」
東雲「わかりました」
用件も終わり、帰ろうとした矢先。
難波さんに呼び止められる。
難波「………なぁ、ちょものことだが」
東雲「……」
(いつから名前で呼んでんの…)
(あの子、難波さんとも…?)
難波「最近、頑張ってるな、お前の元補佐官」
東雲「…そうみたいですね」
難波「なんだ、飯行かないのか」
(最近、あなしねがどーとかで…)
(あの子の手料理は、2週間と7時間前…)
東雲「…忙しいみたいですね」
難波「………」
東雲「………」
難波さんは、何か考えるように顎に手を当てて、沈黙。
(難波さんが、オレとあの子の何を気にかけて…)
難波「お前は、どのくらい本気なんだ?」
東雲「……は?」
思わず、上司にタメ口をきいてしまった。
それぐらい、意味のわからない質問だったから。
難波「俺が言えたことじゃないが…、手綱は握っておけ」
東雲「………」
難波さんには、色々お見通しなのかもしれない。
オレからわざわざ言う必要はないので、言わないけど。
東雲「何のとこだか分かりませんが、ご忠告ありがとうございます」
ニッコリ、笑顔を難波さんに返す。
難波「お前、そういうとこだぞ。ちょもは特に、ストレートな奴だからなぁ…」
なんだか意味深な発言をして、難波さんはモニタールームを出て行った。
1人残され、ふと私用のスマホを開く。
あの子からLIDEは…来ていない。
(最近、オレが連絡待ってるみたいじゃん…)
1日の中でチラチラと通知をみるも、毎日のように来ていた連絡は来ず。
あなしねの感想も、津軽さんには連絡しているようだが、オレには来ない。
(あの子に限って浮気なんてないだろうけど…)
(無意識にでも、津軽さんに近すぎて、特別なんて、思われてるんじゃ…)
数日後。
そんな、嫌な予感は的中したーーー
あの子が、津軽さんにハグされているのを見るのは、これが26回目。
毎日、ハグされてるか、餌付けされているか、なでなでされているか、髪の毛をいじられているか。挙げ句の果てに、ハニトラの練習とか言い訳をつけて、顔が近いような…。
(はぁぁ。なんで、あの子も抵抗しないわけ?)
最初は抵抗していた様子があったものの、
いまは受け入れているような、
ちょっと嬉しそうな表情にさえ、みえる。
そんな上司に囲まれ、後輩からも慕われ。
(あの子の側には、オレの居場所…)
(…………なにジメジメ考えてんだ、ダサ)
自分で自分にツッコミ、気を取り直す。
仕事中、隣の班が気になって仕方ない。
あれから、先日までは合同捜査もあり、
お互い忙しかった。
仕事が順調ということは、わかっている。
(でも、連休出掛けたいとか、そういう…)
連絡がないまま、3週間が経とうとしていた。
津軽「ウサ、お肉食べたい?」
桃山「えっ…」
今日、定時で帰れたら、ちょもを誘ってご飯でも行こうと思っていた。
そんな矢先。津軽さんの声が耳に入る。
そして、それは透にも聞こえていたようだ。
黒澤「歩さん、聞こえました?津軽さんとちょもちゃん、ご飯に行くみたいですよ」
東雲「だね」
黒澤「俺たちも行きませんか?」
東雲「えっ」
黒澤「だって、ちょもちゃんと暫くご飯行ってないですよ!透さみしい…」
(透より、オレの方が…………やめよ)
東雲「行ってみたら?」
黒澤「何言ってるんですか!歩さんも行くんですよ」
東雲「………」
何でオレもと、いつもなら言っていたが。
津軽さんとあの子を近づけるのも癪なので、
透について行くことにした。
(…っていうかコイツ、あの子に気があるんじゃ…)
津軽班の席に近づき、透が軽口をたたく。
適当に会話に乗り、チラッとあの子を見ると、必死に仕事を終わらせようと、口を半開きにして取り掛かっているようだ。
(………間抜け面、しすぎ)
後ろから声をかけようかと思ったが、真剣な表情なので邪魔せず、そっとしておいた。
そして、彼女の仕事が終わり、なぜか後藤さんも合流して、居酒屋に行くこととなった。
(津軽さんと、距離近すぎない?)
(……なに、津軽さんを家に入れた?)
店に向かう途中。歩きながら、聞こえてくる会話に、耳を澄ませる。
どうやら、彼女の家であなしねを観ていたが、津軽さんも家に上がったと、聞こえる。
(………は?無防備すぎでしょ……)
(っていうかその話、初耳なんだけど…)
オレが知らない間に、あの子は随分と、
津軽さんと親しくなっているようだ。
こんなの………。
(オレの存在って……)
あの子の気持ちが、わかっていたはずだった。
いつから、わからなくなったんだろう。
飲み会の席でも、彼女は無邪気に笑い、
津軽さんに可愛がられ、
透は気になってるし、
後藤さんは読めないが…この人も危険だ。
※あとで書き足す
うちの彼女は、後輩からタヌキと呼ばれ、上司からウサギやひよっこと呼ばれ、スッポンのように噛み付いたら離れない。
(見た目は小動物なのに、中身が獰猛…)
そんな彼女は、日に日に逞しく。
オレがいなくても、1人で立ち上がれる。
…あの頃とは、もう違う。
だからなのか、最近、周りの男達がーーー
黒澤「ちょもちゃんって、変わりましたよね」
東雲「?」
黒澤「歩さんは、思いませんか?最近とくにキラキラしてるな〜って。魅力が溢れてると言うか…女性らしくなったというか…」
東雲「別に、いつも通りじゃないの」
黒澤「えー!歩さん、目が肥えてるんですよ。ねぇ、誠二さん、どう思います?」
後藤「…キラキラはよく分からんが。元気はあるんじゃないか。あとは、先輩らしく、頑張っているな」
透は「ですよね!」とかなんと言って、いかにちょもが魅力的になったか熱弁し続けている。ほどなくして、石神さんに仕事しろと、叩かれている。
(…いや、そんなのオレが一番わかってるし)
警察庁から公安学校に向かいながら、
さっきまでの会話を思い出していた。
透が言ってた、変わりましたよねって発言。
彼女が、1人で立ち上がれるようになったのだ。
成長した、ということだろう。
(………なのに、オレの心は…)
素直に喜べない自分に気づいてから、
もやもやしている。
自分でも訳が分からず、止められない。
難波「……いっ。……おいっ、歩?」
いつの間にか、モニタールームに難波さんがきていた。声をかけられて、ハッとする。
東雲「……はい」
難波「お前…、大丈夫か?」
東雲「失礼しました。こちらです」
難波さんに頼まれていた資料を渡し、手短に報告を済ませる。
難波さんは怪訝そうな顔を見せたが、報告をしているうちに、いつもの表情に戻っていた。
難波「……ああ。わかった。その筋ですすめれくれ」
東雲「わかりました」
用件も終わり、帰ろうとした矢先。
難波さんに呼び止められる。
難波「………なぁ、ちょものことだが」
東雲「……」
(いつから名前で呼んでんの…)
(あの子、難波さんとも…?)
難波「最近、頑張ってるな、お前の元補佐官」
東雲「…そうみたいですね」
難波「なんだ、飯行かないのか」
(最近、あなしねがどーとかで…)
(あの子の手料理は、2週間と7時間前…)
東雲「…忙しいみたいですね」
難波「………」
東雲「………」
難波さんは、何か考えるように顎に手を当てて、沈黙。
(難波さんが、オレとあの子の何を気にかけて…)
難波「お前は、どのくらい本気なんだ?」
東雲「……は?」
思わず、上司にタメ口をきいてしまった。
それぐらい、意味のわからない質問だったから。
難波「俺が言えたことじゃないが…、手綱は握っておけ」
東雲「………」
難波さんには、色々お見通しなのかもしれない。
オレからわざわざ言う必要はないので、言わないけど。
東雲「何のとこだか分かりませんが、ご忠告ありがとうございます」
ニッコリ、笑顔を難波さんに返す。
難波「お前、そういうとこだぞ。ちょもは特に、ストレートな奴だからなぁ…」
なんだか意味深な発言をして、難波さんはモニタールームを出て行った。
1人残され、ふと私用のスマホを開く。
あの子からLIDEは…来ていない。
(最近、オレが連絡待ってるみたいじゃん…)
1日の中でチラチラと通知をみるも、毎日のように来ていた連絡は来ず。
あなしねの感想も、津軽さんには連絡しているようだが、オレには来ない。
(あの子に限って浮気なんてないだろうけど…)
(無意識にでも、津軽さんに近すぎて、特別なんて、思われてるんじゃ…)
数日後。
そんな、嫌な予感は的中したーーー
あの子が、津軽さんにハグされているのを見るのは、これが26回目。
毎日、ハグされてるか、餌付けされているか、なでなでされているか、髪の毛をいじられているか。挙げ句の果てに、ハニトラの練習とか言い訳をつけて、顔が近いような…。
(はぁぁ。なんで、あの子も抵抗しないわけ?)
最初は抵抗していた様子があったものの、
いまは受け入れているような、
ちょっと嬉しそうな表情にさえ、みえる。
そんな上司に囲まれ、後輩からも慕われ。
(あの子の側には、オレの居場所…)
(…………なにジメジメ考えてんだ、ダサ)
自分で自分にツッコミ、気を取り直す。
仕事中、隣の班が気になって仕方ない。
あれから、先日までは合同捜査もあり、
お互い忙しかった。
仕事が順調ということは、わかっている。
(でも、連休出掛けたいとか、そういう…)
連絡がないまま、3週間が経とうとしていた。
津軽「ウサ、お肉食べたい?」
桃山「えっ…」
今日、定時で帰れたら、ちょもを誘ってご飯でも行こうと思っていた。
そんな矢先。津軽さんの声が耳に入る。
そして、それは透にも聞こえていたようだ。
黒澤「歩さん、聞こえました?津軽さんとちょもちゃん、ご飯に行くみたいですよ」
東雲「だね」
黒澤「俺たちも行きませんか?」
東雲「えっ」
黒澤「だって、ちょもちゃんと暫くご飯行ってないですよ!透さみしい…」
(透より、オレの方が…………やめよ)
東雲「行ってみたら?」
黒澤「何言ってるんですか!歩さんも行くんですよ」
東雲「………」
何でオレもと、いつもなら言っていたが。
津軽さんとあの子を近づけるのも癪なので、
透について行くことにした。
(…っていうかコイツ、あの子に気があるんじゃ…)
津軽班の席に近づき、透が軽口をたたく。
適当に会話に乗り、チラッとあの子を見ると、必死に仕事を終わらせようと、口を半開きにして取り掛かっているようだ。
(………間抜け面、しすぎ)
後ろから声をかけようかと思ったが、真剣な表情なので邪魔せず、そっとしておいた。
そして、彼女の仕事が終わり、なぜか後藤さんも合流して、居酒屋に行くこととなった。
(津軽さんと、距離近すぎない?)
(……なに、津軽さんを家に入れた?)
店に向かう途中。歩きながら、聞こえてくる会話に、耳を澄ませる。
どうやら、彼女の家であなしねを観ていたが、津軽さんも家に上がったと、聞こえる。
(………は?無防備すぎでしょ……)
(っていうかその話、初耳なんだけど…)
オレが知らない間に、あの子は随分と、
津軽さんと親しくなっているようだ。
こんなの………。
(オレの存在って……)
あの子の気持ちが、わかっていたはずだった。
いつから、わからなくなったんだろう。
飲み会の席でも、彼女は無邪気に笑い、
津軽さんに可愛がられ、
透は気になってるし、
後藤さんは読めないが…この人も危険だ。
※あとで書き足す