君は僕の所有物である
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※必読事項※
⇒この話に出てくる主人公は擬人化出来る凛刀です。
⇒擬人化に嫌悪感を抱く方は御戻りになって下さい。
⇒それでも構わない方は御待たせしました。どうぞ、次に進んで下さい。
微かな木漏れ日が射し込むもののどこか不気味さを醸し出す鬱蒼とした木々の中をひたすらに進む。神経が高ぶっているだけ足は早く、前へ前へと動く。ある程度、歩いた所で適当な一本の木にここまで強引に引き連れて来た名前を押さえ付けた。その粗い行為に彼女の表情は必然と歪む。
「は、半兵衛さん。どうか、したんですか?」
明らかに様子が可笑しいと察しているのだろう。俯く僕に両手首を固定された名前は恐る恐る尋ねる。しかし、僕は沈黙を徹す。はっきり言って余裕がないのだ。
「今にも戦が始まろうとしてるのにこんな所に来てい…っ!」
何の前触れもなく僕は名前の首に唇を寄せた。筋に沿って寄せた唇を鎖骨の辺りまで持って来てそのまま往復する様に差し出した舌でゆっくりと舐め上げる。全く予測していなかった事態であったのだろう。言葉は呑み込まれ、小さな悲鳴を上げた名前の体は硬直していた。それを良い事に僕は口で名前の衣服を乱そうとした。
「は、ははは半兵衛さん!!!!ちょ、ちょっと!ちょっと待って下さい!」
流石に危険な状況である事を覚ったのか、名前は身を激しく捩らせる。手にも力が込めるが生憎、僕の手で拘束された手は解放を許されない。必死に叫ぶしか名前には抵抗する術が残されてはいなかった。
「半兵衛さん!半兵衛さん!!!!」
「……煩い口だね。あまり手間取らせないでくれないか。酷くされたいなら別だけどね」
主従と言う関係、それ以前に男女の歴然とした力の差に付け込み理不尽に冷たく凄むと、名前は大人しくなり口を噤んだ。恐怖心から体を震わせ伏し目がちになった眼は潤んでいた。扇情的なその姿に僕は自然と恍惚の笑みを浮かべる。
「…なんで……」
「君の役目は僕の障害となるもの全てを切り裂き、断絶すること」
吐息混じりで耳元で囁くと名前の肩が僅かに跳ねたのがわかった。僕はそのまま続けた。
「どうにも苛々するんだよ。そんなことで冷静を欠かれて策に支障を来す訳にはいかないんだよ。わかるね?」
「…ふっ…ぅ…っ…」
「大丈夫。すぐに済むよ。すぐにね」
「半兵衛さん!半兵衛さん!」
名前を呼ばれた次の瞬間、目の前の景色は異なるものとなっていた。隣を見ると訝しい眼で僕を見詰める名前の姿があった。僕はがらりと変わった有り様に現状が理解出来ずにいた。心做しか頭が朦朧としている。
「半兵衛さん、立ったまま寝るだなんて器用ですね。随分とお疲れになられてるんじゃないですか?」
「…………」
「笑いながら涎垂らしてましたけど何か幸せな夢でもみていたんですか?」
「…………」
「ああ!もしかして半兵衛さん、何かやらしい夢でもみてたんじゃないですか!?」
君は僕の所有物である
(痛い!痛い!何故!?何故私を攻撃してくるんですか!?)
MANA3*090829
1/1ページ