麗しき青春の日々よ
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「Ahー、今日はHoneyが居なかったからつまんなかったな。」
「仕方ないっしょ。名前ちゃん風邪らしいから。竹中の旦那も休みみたいだけど、多分、病院関係だろうね。」
「そういや、元親の野郎はどうした?朝のSHRには居たはずだが。」
「旦那なら、一限目始まる前に帰ったよ。」
「…あいつ何しにここに来たんだよ。」
「「名前が居ねぇなら帰る。先公には適当に言っといてくれ。」だってさ。」
「留年決定だな。」
「出席日数なら大丈夫だと思うけど。旦那、成績は絶望的けど、以前と比べたら学校来るようになったからね。多分、今のクラスになってからちゃんと来るようになったんじゃないかなぁ~。」
「……お前、偶にさらっと毒を吐くよな。」
「何のことだか俺様さっぱり!」
「…まぁ、いいけどよ。それより休みって聞いてからずっとHoneyにMailや電話しても返事が来ねーんだけど。そんなに体調悪いのか。」
「さぁ、嫌われてるんじゃない?」
「おい、今何て言った猿。」
「俺様もメールしたけど返事は来たよ。」
「What!?嘘だろ!?」
「本当、本当。でも、お昼頃からは返って来てないなぁ。寝ちゃったのかもしんないね。」
「っ、おい毛利!お前も名前にMailしたか!?」
「何故そんなことを聞く。」
「いいから、したのかしてないのかどっちなんだよ!」
「したが。」
「で、返事は?」
「……来ておらぬな。」
「…何だよ、てっきり―」
「返事は15分前に送ってから来ておらぬ。」
「ちょ、おい、Mailしてんじゃねーかよ!」
「誰も一切音沙汰なしとは言ってなかろうに。予め、昨日から休むことは知っておった。今日も朝からメールのやり取りはしていた。」
「ちょっとちょっとちょっと!じゅ、15分前!?俺様、昼休みから返事来ないのに!?」
「そもそも病人に返事を求むとは。気遣いが足りぬのではないのか。」
「いや、お前だってさっきまでMailしてたんだろが!?」
「我は返事は不要だと言ったが、名前が一人では寂しいから相手をしてくれと申して来たのだ。それに今やってるゲームがわからないやら詰んだやらで教えてくれと聞かれたから答えたまで。」
「風邪で学校休んでんのにGameする気力はあんのか。」
「名前ちゃんから聞いたことあったけど上手いんだって?正直、信じられなかったけど、本当に毛利の旦那もゲームとかやるんだね。でも、昔はそうでもなかったよね?寧ろ、見向きもしなかったよね?あ、ひょっとして名前ちゃんの好感度狙いだったりして!」
「相も変わらず口と芸だけは達者だな猿飛。いつかその口が己の身を滅ぼさぬよう精々用心することだな。近頃、何かと物騒だ。貴様のような奴が何の予兆もなく突然背後から刺されたとて止むをなかろう。」
「怖っ!!何でそんな怖いこというの!?仕方なくないからね!?マジで刺すつもりとかないよね!?」
「猿が刺され様がどうなろうが今は問題じゃねえ!」
「いや、問題あるよ!大有りだっての!死活問題だからんね!?」
「何で俺だけ返事が来ないんだよ!」
「嫌われておるからだ。」
「嫌われてねーし!猿と同じこと言うな!てか、断言すんな!!それにMailの返事が来るからってお前も嫌われてないとは限らないだろうが!」
「旦那、旦那。“も”って言っちゃってるよ、“も”って。墓穴掘ってるよ。」
「嫌悪する人間に己の寝巻き姿の写真を送ると思うか?」
「「は!?!?」」
「早く快癒した姿が見たいと言う返事に添えられておった。」
「ちょちょちょ、待って待って!!それって、もしかしてもしかしなくとも、名前ちゃんのパジャマ姿?」
「Ha!ど、どうせつまんねーJokeなんだろ。」
「因みにリラックマのキャラクター着ぐるみだ。」
「……あれ。ちょっと予想外なんだけど。ちょっと予想斜め上なんだけど。まさか着ぐるみと来るか。いや、全然ありだけどね。可愛いし。」
「おい、毛利。」
「何だ。」
「その写真、俺にもくれ。」
「ああ!!!!旦那狡い!俺様も俺様も!赤外線して赤外線!」
「断る。」
「何でだよ!!!!」
「欲しければ本人に申せば良かろう。頼む以前に返事が来ればの話だがな。」
「Shit!こうなったら直接もう一回電話する!」
「泥に灸とはこの事だな。」
「今日の毛利の旦那、何でこんなに攻撃的なわけ。」
「俺からすれば、お前も言えた義理じゃないけどな。」
…トゥルルルル…トゥルルルル…ガチャ―
「Honey!やっと、―」
『やあ、政宗君。』
「!?!?その声、竹中か!?」
「え!?!?竹中の旦那!?!?何で!?!?」
「知るか!俺が聞きてーよ!!」
『君からの着信には名前も僕もうんざりしているところなんだ。しつこい男は嫌われるよ。気を付けたまえ。ああ、すまない訂正しよう。君はもう嫌われている。』
「お前は関係ないだろうが!!てか嫌われてねーし!」
『僕も君の事が嫌いだ。』
「何でお前が今までの一連の流れ知ってますみたいな発言出来んだよ!」
『名前の事なら安心したまえ。僕が責任を持って看病をするからね。』
「余計に安心出来ねーよ!お前になんて任せてられるか!」
『ぴぎゃるるらああああああ!』
「おい、今物凄い悲鳴が聞こえたぞ!」
「ねぇ、旦那!今の何!?携帯の向こうから人とは思えない断末魔が聞こえたんですけど!何なのどういう状況なの!?今の名前ちゃんなの!?願わくば名前ちゃんであってほしくないんだけど、二つの意味で!」
「Can it!(黙れ!)」
『名前、あまり騒ぎ立てると政宗君に声が聞こえてしまうよ。ああ、それとも君はそっちの方が良いのかい?』
『いやああ!!嫌止めて!止めてつかあさい!!だ、誰か!誰か助けて!!!!就さああん!佐助ええ!元親ああ!誰でも良いから!この際、人として終わっている政宗でも構わないから!』
「苦渋の決断で仕方なく俺の名を呼んでんじゃねーよ!人として終わっているってなんだよ、今、間違いなくお前の勇者に一番近いの俺なんですけど!」
『君が僕の勇者?理解し難い上に気持ちが悪い。チェンジで。』
「 お 前 じ ゃ ね ー よ 。 」
『もう良いかい?切るよ。』
「おい、待て!まだ話は終わって、切りやがったよ畜生がッ!!!!」
「旦那、一体何が何なわけ!?名前ちゃんは無事なの!?」
「猿!お前、名前の家が何処にあるのか知ってるか!?」
「え、いや、俺様は知らないけど毛利の旦那なら知ってたはず…。」
「おい、毛利、って居ねえ!!!!忽然と居なくなってるんですけど!立つ鳥跡を濁さずと言わんばかりに居ないんですけど!何だよあいつ、一切気配を感じさせないとか忍者か!免許皆伝か!」
「ちょっと旦那落ち着いて!鞄がないって事は…もしかしたら毛利の旦那、名前ちゃんの家に行ったのかも。」
「Damn!あいつらの好きにさせるかよ!猿!職員室行って先公から名前の住所聞き出すぞ!Honeyの貞操が危ねえ!」
「え、その台詞、旦那が言うの?普段から名前ちゃんに対して危ない発言をする人として終わっている旦那が言える立場なの?」
「よし、猿。俺がお前の背中を刺す。滅多刺しにする。ごちゃごちゃうるせーんだよ!良いから名前が助けに行くぞ!」
「おっ!何だかんだでやるときゃやる旦那は格好良いね!刺されるのは勘弁だけど!」
「名前の貞操は俺のもんだあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
「もう駄目だ!一瞬でもこの人を信頼した俺が阿呆だった!ここは俺様がやるしかない!待っててね名前ちゃん!今から君だけの俺様が助けに行くから!!!!」
麗しき青春の日々よ
(君が居ないとつまらない。)
MANA3*111003
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