歴史が動いた瞬間
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ここは何処だ…?
歴史が動いた瞬間
気付いたら、さっきと違う場所に居ました。本当です。嘘じゃないです。信じて下さい。
凄い木々が生い茂ってる森の様な所に居ます。いつの間に私の近所はこんなに自然豊かな場所になってしまったのだろうか。
ガサッ
「…」
な
何か居る…。
「おや…これはこれは」
「…」
す…凄い美人さんがコスプレしてる。
何のコスプレだろう?それにしても作り物には見えない。てか本当に凄い美人さん…。
…今気付いたが美人さんは手に鎌っちゃあ鎌っぽい物を持っている。農業でもしていたのだろうか?コスプレして農業とか有り得ないか。そして血っちゃあ血っぽいものが付着している。
「こんな所に居たら危ないですよ。私の様な輩が居ますから」
おっと美人さん。何故、鎌をこっちに向けるんですか?止めて下さいよ。危ないでしょう。
おっと鎌を大きく上に振り上げて、その後どうするんですか。私は嫌な予感がして一歩、後ろに下がった。
ザクッ
振り下ろされた鎌は空を斬り、私の頬を掠め、土に刺さった。
「な…ななななななな」
「良く避けれましたね……ククク…」
怖ッ!!
その怪しい笑顔が怖いです。マジで。
「次は避けないで下さいね」
そんな約束出来ません。無理です。
「さぁ…じっとして下さい」
「光秀様!!ここに居られましたか!!」
み、光秀?
「戦は我等の勝利にございます!!」
「……そうですか」
「あ…あのぉ」
「はい」
「い、今…時代は…いつでしょうか?」
「?戦国時代に決まっているでしょう」
「あ、あなたは…明智…光秀さん…で…すか?」
「そうですが」
戦国時代!?
てか明智光秀?!?!
明智光秀って…
「織田信長を暗殺した人!!」
私は指をビシッと明智光秀さんに指す。
「…信長公を………暗殺…?……」
「貴様ッ!!無礼にも程があるぞ!!信長様はまだ生きておられる!!」
え!?織田信長、生きてるの?!
ああ!しまった!!!!
「いい………今今のなしししの方向でで!!!!忘れて下さい!!」
「信長公を暗殺…ですか。面白い事を言いますね…あなた」
明智さんは不気味に笑っている。もう何だろう……不気味だ。明智さんは不気味だ。
てか今の私の発言で明智さんは、もしかして、もしかしなくとも織田信長を暗殺しようとしていませんか?
やばい!!!!私、怒られるよ!!!!!!
誰にだ!?信長さん辺りにか?!?!
いや…切欠がない限り信長さんに遭遇する事はないだろう。
「わ…わ私、用事があるので。帰らせて頂きます」
「待ちなさい」
ぎゃっ!鎌っちゃあ鎌が首に当たってますよ明智さん!!止めて!!!!
今、動いたら殺される!!スパッと!!!!
「あなた…何者ですか…」
「た…ただの普通の女の子…のはずです。何か…気付いたら……ここに居ました。信じてもらえないでしょうが未来から来た…と思われます」
「ほぅ…成る程…」
のわっ!!明智さんが後ろから顔を出して来た!!近い近い近い近い!!!!
「おや…頬に怪我をしてますね」
そうですね。貴方が付けてくれた傷ですよ。これ。
って
「何してるんですか!?!?」
「消毒ですよ」
「消毒って!!ぎゃっ!止めて舐めないで美味しくないから!!」
「美味しいですよ…とても…ククク…」
「ぎゃあぁぁああ!!!!」
暫く、明智さんは私の頬の傷を頼んでもいないのに舐め続けた。鎌っちゃあ鎌な物がある為、私は激しく抗えなかった。
酷い拷問だ。酷過ぎる。
「さてと…このくらいで良いでしょう」
お…終わった…やっと…。
「あなた、名前は何と言うのですか?」
「…」
「もう一度、聞きますよ?名前は何と言うのですか?」
「名前です。はい。御免なさい」
鎌っちゃあ鎌を再度、向けて来た明智さん。
名前、言うついでに謝っちゃったよ私。弱ッ。
「では名前。行きますよ」
「え?何処にですか?」
「あなたは今日から私のものです」
「え?何でですか?」
「みっ光秀様!この様な娘を連れ帰ると言うのですか!?」
あなた、ずっと居たんですか。何故、助けてくれなかった。何故。
「何か問題でも?」
「い…いえ」
ええ…もっと反論して欲しかった。
「では行きましょうか」
明智さんは私を軽々と担ぐとスタスタと歩き始めてしまった。
後ろの部下らしき人に口パクで「たすけて」と言ったら「あきらめろ」と口パクで返って来た。おお、そうかよ。この野郎。畜生。
「ああ…そうそう名前。逃げようだなんて思わない事ですよ。
あなたを追うのは死ですから」
「…」
私は返事をしなかった。
「信長公に逢いますか?」
「遠慮します!!」
「そうですか…ククク」
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