河野瑞稀
夢小説設定
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※会話オンリー
「えー!!やだ、ちょっとミズキ!何それ、どうしたの!?」
「ん?なんね、急に」
「もしかしてそれって例のYOASOBIのスキン!?」
「お、気付いた?そうそう、このスキン、そのコラボのやつらしいばい。どう?似合ってる?」
「似合ってるどころの騒ぎじゃないよ!凄くいいよ!ストリートとポップの融合が最高だし、髪型もいつもと違って超新鮮なんだけど!めちゃくちゃスタイリッシュでかっこいい!その胸のところの商品化待ったなしな謎の河童のキャラもダサ可愛い!いつもの衣装も良いけど今の衣装も似合ってる!やっぱり素材が良い人は何でも似合うんだね!」
「ふっ、そんなに褒められたら流石に照れんだけど。でも、ありがとーね。実は俺もこれ、かなり気に入ってる」
「確か、新しいエモートもあるんだよね!ORIONダンスだっけ?見せて見せて!」
「え、ここで?…まあ、お前が言うなら、ちょっとだけな」
「わあああ!パンチの動きだけちょっとシュールだけど、キレッキレでかっこいいし、可愛い!それはそうと踊り出した瞬間にどこからともなく音楽が流れてくるんだけど!何これ!どういうことなのミズキ!?」
「いや、俺も知らん」
「怪奇現象じゃん!」
「怖いこと言うなよ!」
「あ、そうだ!ミズキ、ファンサしてよファンサ!ウィンクして、ギャルピして、指バーンしながら、指ハートして、投げキッスしてエアハグして!」
「無茶言うなって!んー、じゃあ…はい、バーン」
「キャー!かっこいい!!顔がいい!まさに天才的なアイドル様じゃん!君は完璧で究極のアイドルだよ!顔がいいから何でも許されそう!その顔面で今までいくつの罪を許されてきたのよ、このイケメン囚人が!」
「お前、さっきから俺の顔しか褒めてないじゃん。いや、最後のは褒め言葉なんか?イケメン囚人なら許されてないんじゃねーの?」
「でも、ミズキがイケメンなのは紛れもない事実でしょ!私が今まで生きてきた中で、多分ミズキが一番かっこいいよ。こんなイケメン、早々いない!」
「そ、そうか?まあ?そう言われちゃあ、悪い気はしないって言うか…」
「うん!冷笑系イキリスカシアイドルとしてやっていけそう!YOASOBIならぬHIASOBIしまくって、ヤバい層のファンを量産するメンヘラ製造機と化して、いつか刺されそうなくらいかっこいい!」
「お前、さっきから褒めの中にちょいちょいトゲを混ぜとるの、俺が気付いてないとでも思っとる?」
「あー、本当に最高。大満足!ありがとうミズキ!あのYOASOBIとコラボして、その上、こんなにかっこいいだなんて、同じヨーカイの仲間として心の底から誇らしいよ!生きてて良かった!」
「お前マジで大げさ。でも、お前にそこまで喜んでもらえるなら、その…俺も嬉しいし、いつだって、これ着てやるし、ファンサもしてやるよ」
「そういえばキリコも同じコラボのスキン持ってたよね。キリコのも可愛かったなぁ」
「あぁ、キリコも持ってたな。あいつのも結構似合ってたな」
「だよね!?それでキリコも同じエモートあるんでしょ?二人で並んだら、なんかめちゃくちゃ映えそうじゃない?」
「そりゃあ、同じコラボのスキンで同じエモートなら見栄えはするだろうな」
「二人ともいいなあ。お揃いって感じで羨まし過ぎる。二人がそのスキン着てさ並ぶとさ、何だか、お似合いのカップルみたいだね!」
「………」
「ん?どうしたのミズキ?急に黙り込んで」
「いや……あー…え?…カップルみたい…?」
「うん、お揃いの衣装で同じダンス踊ってたら、ステージの上の特別コンビって感じで、お似合いのカップルに見えるよ!あ、ごめん、からかったわけじゃないんだよ?純粋にすごく素敵だなーって思って」
「……あ、…いや、別に怒っとらんよ。ちょっと用事思い出した。俺、先戻るわ」
「あ、うん。またね」
———
「おはよー、ミズキ!…って、あれ?」
「……おはよ」
「ミズキ、なんでいつもの服に戻ってるの?昨日のあの、YOASOBIのスキンは?あんなに気に入ってたのに」
「…二度と着ん」
「………え…」
「あの衣装はもう二度と着ん。クローゼットの奥に封印した。あのスキンは呪われてる」
「呪われてないよ!やめなさいよ!コラボスキンに対して何てこというのよ!」
「…とにかく、あれはもう着ない」
「えー、もったいない!あんなにかっこよかったのに。私は今日も拝めると思って楽しみにしてたんだよ?」
「……そんなに見たかった?」
「見たかったよ!ミズキが昨日あの服で踊ってくれたり、ファンサしてくれたの本当に最高だったんだから」
「そ。…なら、これ」
「ん?何これ。大きめの紙袋……服?」
「そう。それ、お前の分」
「私の分?え、これって……」
「昨日、お前がお揃いがいいとか羨ましいとか言っとったろ」
「…言ったけど」
「その、キリコとお揃いとか、カップルみたいとか言われるのが、なんか……その、違うなって思って。お揃いにするなら、キリコじゃなくて、お前がいい。……だから、昨日買ってきた」
「昨日、買ってきた……?」
「俺の好きなブランドの服のパーカー。俺も同じの買った。メンズだからお前にはちょっと大きいかもしれんが」
「え?どういうこと?その心は?」
「別に。お前が羨ましそうにしとったけん、俺とお揃いにしてやろうと思っただけ」
「…良く見たら髪も元に戻ってるけど、昨日、切ったの?」
「切った。それから、これ」
「まだあるの?…これは?」
「ネックレス。それも俺とお揃い」
「…これも昨日買ったの?」
「買った」
「ミズキの昨日のその行動力は一体なんなの。どこから湧いて出て来たの?」
「俺はやると言ったらやる男やし、自分が欲しいと思ったものは必ず手に入れる男たい。自分の運命は自分で決める」
「私はそんなことを聞いてるわけじゃないんだけども。え、このネックレス、本当にお揃いなの?」
「ほら、これ」
「本当じゃん。もう着けてたよこの人」
「ちなみにお互いの名前が彫ってあるから」
「なんで?自分の名前だけでよくない?うわ、本当にミズキと私の名前が彫ってある。…あと何これ、英語?ビー、ハッピー、トゥギャザー?どういう意味?」
「いっしょに幸せになろうって意味」
「……え、どういう意味?」
「そのままの意味なんだけど」
「いや、わからん。ミズキがわからないよ私」
「だから、俺はお前とお揃いのものが欲しかったの」
「ミズキ、ちょっと冷静になろう?ネックレスに一緒に幸せになろうって彫るの、それもうお揃いとかの次元を超えて結婚指輪のメンタリティなのよ。しかもお互いの名前入りって、完全に重たいタイプのカップルがやることだと思う」
「重たいって言うな。俺はいたって冷静たい。それにこれは昨日俺が考えに考え抜いた結果の最適解なんよ」
「何て狂気に満ち満ちている最適解なんだ」
「ほら、四の五の言わずにそれ着て」
「え、今ここで!?これやっぱりメンズだから大きいって!」
「大きめばダボッと着るとの可愛かろうが」
「うわ、袖が完全に余る。手が隠れて何もできないんだけど!」
「お、…想像以上に良い。バリ可愛い。フード被ってみ?…うん、完璧。完全に俺のって感じがする」
「勝手に人の所有権を主張しないで。というかミズキ、自分の分のパーカーは?」
「ここにある。ほら、お前と同じ黒。サイズもバッチリ」
「本当だ、完全にお揃い。なんか、こうして並ぶとさすがにちょっと恥ずかしいんだけど」
「なんで恥ずかしがると?堂々としとけばよかろうもん。あ、そうだ。ネックレスも着けちゃらんといかんね。ほら、後ろ向け。俺が着けてやる」
「あ、自分でできるから大丈夫……って、もう首の後ろに手が回ってる!距離が近い!近いよミズキ!」
「動くと危ないから、じっとしとって。…よし、留まった。お前、首元が細いからネックレスがよく映えるな。うん、めちゃくちゃ似合ってる」
「うぇ…ありがとう。高かったでしょ、これ。正直、断りたいけど、断ったらどうなるのかわからないくらい今のミズキがなんか怖い。それにデザインはすごく可愛いんだけど、刻印のメッセージが重すぎて首が凝りそう…」
「慣れろ。そのうち体の一部になる」
「やっぱり何か怖いこと言ってる。てか、これ毎日身に付けること決定なの?」
「それから昨日、お前俺にファンサってやつをさせただろ?」
「ああ、ミズキの顔面国宝級のファンサ、最高に眼福だったよ」
「だから、次はお前の番」
「……はい?私の番って、何が?」
「ファンサ。お前も俺にファンサして」
「いやいや、私はアイドルじゃないし!一般人だし!ミズキみたいな圧倒的な顔面の説得力もないから、私がやってもただの痛い人になるだけだって!」
「関係ない。お前は俺のアイドルなんだから、俺にファンサして。昨日お前が俺に要求したやつ、今からそっくりそのまま俺のためだけにやって」
「無理に決まってるでしょ!指バーンだなんて恥ずかしい!」
「何言ってんだよ。指バーンだけじゃなくて全部やってよ」
「全部!?羞恥心で殺す気か!」
「あーあ。あの服もネックレスも高かったのになあ」
「じ、自分で勝手に買ったくせに!何てやつ!」
「死なせはせん。俺しか見てないし。ほら、まずはウィンクから。はい、どうぞ」
「……っ、ん、こう……?」
「……っっっ」
「ほら見なさいよ!私ウィンクできないんだって!ただの久々に太陽を拝んだ人みたいになった!」
「いや、違う…。今の一瞬、心臓が跳ねて本気で息が止まるかと思った…可愛すぎるんだけど、それ」
「耳まで真っ赤にして何言ってるの!?ほら、やっぱりお互いの精神衛生上よろしくないし、最悪死人が出るよ!この話はなしに――」
「なしにせん!むしろ火がついた!次、ギャルピと指ハートと指バーン!ほら、手が袖に埋もれとるけん、ちょっと捲ってやる。はい、構えて!」
「うへええええ、もうヤケクソだよ!はい、ギャルピ!指ハート!からの、指バーン!バンバーン!」
「ぐっ……!」
「ミズキ!?大丈夫!?撃たれたフリのノリが大阪人並みに良すぎない!?」
「フリじゃない、リアルに致命傷なんよ。お前、自覚ないかもしれんけど、それ破壊力えげつないからな?メンズサイズのブカブカのパーカー着て、袖口からちょっとだけ手出して一生懸命バーンって…。おい、これ何?俺に対するご褒美のフリした拷問?」
「何言ってんの!ミズキがやれって言ったんでしょ!もう終わり!満足した!?」
「まだ。一番大事なやつが残ってる。…投げキッスと、エアハグ」
「…ぐっ、こいつ、ちゃんと覚えてやがった。あーもう、本当にやるの?後悔しない?」
「後悔するわけなかろうもん。早く、俺の息があるうちにお願いします」
「……ん。……ちゅっ」
「ッッッ?!?!」
「からの、エアハグ…!」
「………」
「ぎゃああああ!?何してんのミズキ!エアハグなのに無言でガチハグしてこないで!やめて下さいお客様、困ります!うちお触りとかやってないんですよ!出るとこ出てもいいんですよ!?」
「お前が可愛すぎるのが悪い。エアハグなんて生ぬるい真似、この距離でできるわけなかろうが。だいたい、俺をこんなに狂わせたのは昨日お前がカップルみたいなんて言うからだ。責任取れ」
「責任転嫁がひどい!離してミズキ!うおおおおびくともしないんだけど、この呪縛ホールド!」
「離さん。お前が俺に、もう一回ミズキが一番かっこいいって言うまで絶対に離さん」
「わかった、わかったから!ミズキが世界一かっこいいよ!だからその腕の力を緩めて!」
「世界一、か。よし、合格」
「ぐへー、やっと離してくれた。本当に何なの、今日のミズキ!心臓に悪い!」
「っちゅーわけで、今からこの格好で俺とデート行くばい」
「えええええ!?どういうわけ!?そんな流れあった!?待って、さすがにこのお揃いコーデで外歩くのは恥ずかしすぎる!完全にバカップルじゃん!」
「バカップル上等。ほら、行くぞ。…あ、手繋ぐけん、袖ちゃんと捲っとき?デート楽しみやね、名前ちゃん?」
スピリット・スター
MANA3/260727