08
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「お気に召したのなら嬉しいよ、松永殿。それは手付代わりと思ってほしい。」
「そうだな確かに至高の逸品だ。だが―」
「へ?」
「そちらのお嬢さんも私としてはなかなかに興味深い。いやはや、思わず溜息をつきたくなる程にそそられる。能う限りであればこの刀と共に拝領し愛でたいものだ。」
「はい?」
「どうかね?私の元へ来てみる気はないか?」
「松永殿、残念ながら彼女は譲れない。」
「それは約定に不適であるからなのか、それとも卿の一個人としての意思なのかな?」
「あなたが思うよりもその質問も彼女の存在も益はなさない。」
「それはどう言う意味なんですか半兵衛さん。」
「ではこうしよう、名残惜しいが刀は諦めよう。刀の代わりにその彼女を譲り渡してはくれないだろうか。」
「え、いやあの松永さん!?」
「彼女に益がないと言うのなら卿にとっても願ってもない話だとは思わんかね?勿論、約定は守るよ。」
「あなたがそこまで言うなら仕方ない。」
「でぇええ!?!?!?」
「この話はなかった事にしても良い。」
「でぇええええ!?!?!?」
「大阪を目指す伊達軍を迎え撃つ契約締結の手付に刀一振り奉呈、報酬の目録に彼女の名前もない。今のあなたの言動は約定を守らないどころか信用するに足りないと見受けられる。」
「……ふっ、沈黙と畏怖される卿もその取り繕られた仮面が剥がれてしまっては形無しだな。」
「………。」
「いやいや、すまない。卿の言う約定は守ろう。私はこれで失礼する。お嬢さん、何れまた会える日を切に願うよ。」
「……な、何だったんだ今のは…ね、半兵衛さ…(うっわ、機嫌悪ッ。)」
「ちっ!」
「(怖ッ!舌打ち、こっっっわ!)」
「全く、君のせいで僕の策が台なしになるところだったよ、名前。」
「何故だ!私が何をしたと言うんですか!?!?」
「君の存在そのものが既に面倒なのだよ。」
「私の存在が面倒だと!?!?あーわかりました!そこまで言うなら私、松永さんの所に行ってきばあああ!!!!」
「それは僕が許さない。」
「何故にハンマーロック!何故に私取り押さえられてるしいだだだだだだだだ!!!!痛い!痛い痛い痛い痛い!!!!関節、関節入ってますって!ギブギブギブ!!!!」
「君は自ら望んで僕の側に居る。それが君の幸せなんだよね?」
「え!?!?」
「 幸 せ な ん だ よ ね ? 」
「ぎゃあああああ!!!!!!!!は、はい幸せです幸せです!!!!本当にありがとうございます!!!!(松永さんの所に行きたい!)」
譲れないもの
―――――
松永サンは好きですし、半兵衛サンと松永サンを絡ませるのは好きですが松永サンを書くのが難しい。アニメの半兵衛さんが松永さんを『君』と言うのが違和感があります。
MANA3*111010